墓荒らしの墓を荒らす
童貞じゃなくなったら俺じゃなくなる
紙ねんどでできた魂が
窓ぎわで色あせていました
緑化された街へとつづく
海風にやぶれた辺外の家の
そこだけ乾いた晴れの日のモーヴ
わたしはわたしの火で身を焼いた
「あの日」となづけ ....
まちがいだと
笑わないでください
季節を
取り違えた
ばかな花だと
笑わないでください
きょうだいたちが
眠っているのを
ただ静かに見守るためだけに
秋に咲いた
一輪の紫陽 ....
モテ期がやって来た。
唐突にやって来た。
夏までがピークだと思っていたら
秋になってからもやって来た。
秋と言ってもまだ9月。
昼間は夏のように暑い日があるから
モテ期がや ....
朝の心の空に
温暖前線がやってきて
晴れて
温かくなった
さっきまで雨が降っていたのに
雲も遠くへいってしまった
公園に散歩に行って
寒椿の花をながめる
午後
嫌なことを思いだし ....
薄縹の空のした浜辺をひとり歩く
潮の香りと眠りの匂い
拾った貝に耳をあてれば
なつかしいひとの声
「元気かい」
....
風の冷たさと
周波数の長さ
変調
及び
同一の周波数
煙草の味が
変わったなら
また節気が
刻まれた気がした
肌寒さに
息を潜め
かけられている
バイアスを思う
....
雛と言う文字から
はじまっているからでしょうか、
ことり、の部分で
音を立てるイメージを描きながらも
脳裏に浮かぶのは
小鳥の姿でした。
飛び立つのは 数羽の小鳥
数話 ....
目を開ける
違う、開く
そのまま意味もなく、にやけて見せる
それからコップ一杯のオレンジジュースで拳程のクルミパンを五回咀嚼してから流し込む
食道が凸凹してから胃の右中間部手前斜め ....
人の消えた風景の中
寂しい思い出がうかぶ
海の上に浮かんだ あの 木片
そして 夏が流れた
気づけば 過ぎた
寂しさとは つまり
二人の頭の中で営む恋愛ごっこ
手がつながれた ....
Crazy tube top から溢れ落ちて
Big boobs stay in the night
Tongue先で確かめたいよ あの娘のheart beat
恥ずかしげなCherry ....
電車の 私の後ろの座席で
アイドルグループの カツーンの話に夢中になっている
二人組の女がいた 若い声で
むっちゃなんやねん
めっちゃあれやねん
....
嗚呼
腰も乏しく成り候ふ
嗚呼
膝も乏しく成り候ふ
嗚呼
目も乏しく成り候ふ
ついでに
頭も随分と
嗚呼乏しく成り候ふ
今日(こんにち)こうも衰えに
至るこの身 ....
路傍に酸漿の実が
ひとつ落ちていた
睫毛の影
黄昏時に震える飴色の
懐で翳した
さかしまの風の流れを映さないかと
鈴の音もなく
からりからり
蹴飛ばして
丸い膜の内側に吐 ....
きっとどこかに
月や星や雪が闇に影をつくっていることを
もう失われてしまった
地球の独り言のように感じていた
なのに
ここには闇などなかった
どこもかしこも
....
売れない
あまりに売れない
食っていけない
だから巨乳を活かして
ロマンポルノに出演したところ
瞬く間に
トップ女優に躍りでた
あの新川タマミさんのことか?
違う?あっそう・・・
....
夜中に地震で目が覚めて
地震が起きるたびに
いろんな神社の鳥居から
小石がぱらぱら落ちているのだろうな
と窓を開け閉めして
もう一度、すとんと夢の中に入る
夢の中では栗の木林にいて
....
先生、私ファンタジーが書きたいです
現実のうらみつらみごとくさいものや自傷自虐自意識性狭窄や無節操な欲目や退廃堕落どろどろだらりんや排泄物じみたものとかこととか虚無的悲観などとは、無縁な ....
趣味っていうほどのものでもないですけど
穴を掘って汗をかくのが好きですね
あんまり 暑くないときに はい
好みとか特にないですね
別に好きにならなくても ....
中庭に迷い込んできた彼岸花が一輪だけ咲いている
とても貴重に映り 華やかな感じがするが
当人(花)は場違いなところに来てしまったと
恥ずかしい思いをしているかもしれない
....
平然と響く
アナウンス
「一番線を 列車が 通過します
ご注意ください」
急流の中に
取り残されてある中洲のように
ホームは心細い
トンネルの出口のように
はずれに開ける ....
(瞳をもたない
(いきものの
(においがする
夏が
眠りにつくよりも
早く
底辺の夜は
その
密やかな手のひらを
ひらいてゆく
仄かにひかる土のうえ
満たされない
季節 ....
前世にかえりたい
君の娘が育つまで待つ
消防署が火事になって対岸にいる
店先でいきなりりんご齧ってやろうか
店番は慌てるだろうな
噛んだら血を吹きそうな赤いりんご
いきなり齧って
お金も払わずに逃げてやろうか
みんな唖然とするだろうな
舟に乗って逃げてやろうか ....
紫色の紙が足りなくなってしまった
急いで買いに行かないと、もうすぐなのだからと
気ばかりがいたずらに焦って
どうしたらいいかわからない
今までどこで買っていたかなんて覚えてないし
手配してく ....
何にも意味は無かった
言葉は音楽の
時の中で疲れた思いの音楽だ
頭の中に いつも 埋まっているのだ
そのような街で眠るのは僕ではなく
出口の見えない そんな時代の光なのか
閉じられた目 ....
いつか
あなたと
行けるだろうか
青い空と
青い丘
夢のような色で
包まれた
わたしたちは
青い色になるだろうか
天国のような場所で
歩く
わたしたちは
救われ ....
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