しゃりしゃり しゃりしゃり かき氷
アベックぺたぺた かき氷
夏やねぇ あつっ!
私は午後のコーヒーショップで
独り読書をしている
斜め前のテーブルでは
女子高生達がお喋りしている
BGMは懐かしい曲
『You Don't Know What Love Is』
邦題 ....
その鳥には名前が無い 永く忘れていたのかも知れない
その馬には乗り手がいない あまりに荒々しいから
その石には角が無い ずっと転がってきたから
僕は銀河の鳥の名前を知りたかった
....
色は光にかざして
乳首から乳輪にかけて
その濃さで年代がわかる
香りは
ミルクの匂いがしたら
ヴィンテージ品
軽く口に含んで
舌先に載せ
転がして
舌触りを確かめる
二三度吸ってみ ....
無が堆積する日常の中で屍蝋化した純朴が
何を見ることもないまなこただ見開いて
呻くような旋律が微かに漂う空間の中を
まだらになって静止している
まだらになって静止している
....
同じ夢を見ている
気が付けば その部屋にいる
知らない部屋が そこにあり
そこから出発しなければならない 私がいる
なぜいるのか そこはどこなのか 分っていない
いくつもの夢をみて ....
腕がある
脚がある
カラダがあって
心臓はこの辺だろうか
洗濯物を干しながら
幸福感に包まれる
よれてしまった襟だとか
落ちきれてない染みだとか
ゴムの伸びたパンツだとか
新品で ....
世界中の
ありとあらゆる穀潰しが
本当の自分とやらを
解放するために訪れる
この街では
脱ぎ捨てられた
人間の表皮が
アスファルト一面に
腐敗した花を咲かせる
脱皮の後の
....
古池にサメを放つ
安酒飲む口でセレブ婚
ムスクの香りに頼りすぎている男でした
釣りなどはじめてみた
君の影響かしら
と思ってみるけれど
釣り好きの君の傍らにいて二年間
そういえば竿のひとつも持たなかった
たまたま起きた早朝の四時に
君がいつものように釣りに出 ....
しょーこ姉さんとショッピングモールへ行く
彼女の誕生日プレゼントを買いにそいでもってお昼にパスタでも食べようかって
姉さんといっても年下だが今年はダイエットするんだそうな
ジョギング ウオー ....
どうして下らない男ばかり好きになるんだい
あいつは、君を幸せにしない
君のことを考えてすらない
それは君にもわかっているはずだ
君の話を聞くのは好きだ
しかし、あいつの話となると、聞くに ....
ぼくらは皆気づいていたよ。
君の腕にある傷も、君が長袖でいる理由も。
なんとなくだけど、
君があの中途半端な時期に転校してきたホントの理由も分かってた。
だけど、それがぼくらに どんな関係 ....
01433/01433 YIB01036 萌木碧水 くるんとまるく(FPO同掲)/ 萌木碧水
( 1) 97/10/27 15:13
....
薄くあかるいほうにながれていった。手にぶよぶよした抜け殻だけのこった。
離岸失敗のゴムボート。季節は確実にいちねんのなかで正確な四回転を刻んでいく。なにを実証できたわけでもないけど。
....
あなたとわたしの違いは何だ
あなたはいくつも毛糸を編んだ
わたしはひとつの道を歩んだ
そしてあなたはその時言うんだ
正しいやり方はひとつじゃないし
汚いやり口も時には ....
魚が鳥を喰い神父の祈念は
向日葵畑に黒い映像機を置く
襤褸の巡礼の渦巻く顔が振返り
空洞が皺嗄れて喃語を喋る
地平は陰鬱な青の向うに
....
お前には本当に今私が、血を流しているように見えるか。
むこうの方で人が死んでいるように見えるか。
お前の存在は他者の認識によってのみ確定する。
本当にお前の前に今私はいるか?
フルスピードで 駆け抜けた
リミッター ギリギリチョッブ
何となく 一生懸命な 気がした
振れるほどに 遠く
触れるほどに 狂おしく
眺めるだけで 最高だった頃
身近だった 心 ....
風が身の幅を寄せて悲しみを吹き渡る
蒼白な月はちょっと捻じれて孤独をうたう
僕たちは崖っぷちを降りたらしばらく水平を保って喀血する
航路を失った船は喪失を柔らかく受け止めて輝き
....
これは本当のお話
ぼんやりぼんやりぼんやり雲の中では
今日も
小さな小さな
トンガリボーヤが仕事をしています
その小さな小さな
トンガリボーヤは
ため息を ....
くそさびしい夜だ
痛かったやろ
こわばったやろ
目どこ見たら
わからんようなったやろ
胸こげたやろ
ゆびさきしびれたやろ
息あさくなったやろ
そんなじぶ ....
よる、靴をなくした少女が泣いていた
やわらかな足を痛めた
灰色のコンクリートが
きらきらと少女の足を彩る
いちばんぼしは
ためらわず光っていた
街灯は少女の足もとを
ずっと照らし ....
ミニスカートをはいて コットン素材に日差しが恋をしている
色気が照れながら 気分を上げて歩いてゆく
ヒップホップ特有の香り ライムとレモンを口ずさみながら
日焼けを気にせず タイトな ....
特技の欄には「気づかないふりをすること」
きっと今感じてるよりもっと
いつも何かに傷ついてるから
たまねぎのノンオイルドレッシングが
わたしの喉をつたって
ああ
わたしの嫌いな ....
足をつけ
渡ってみたら
浅いせせらぎだった
キラキラ
光を浮かべてた
攀じ登ってみたら
低い壁だった
何一つ遮ることなどできないような
飛び越えてみたら
小さな亀裂に ....
「もうここには戻らない」と言わんばかりの切ない足音をたてながら、女は階段を登っていった。
一人で飲むウイスキー、氷はグラスと弾けて明るい音をたてる。
いつもより爽やかな味わいに、驚きを隠せない ....
朝方に始まる朝の声
自然の流れにノリながら、
耳を澄ませば聞こえるよ 、
素敵なセミのハーモニー。
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