大人の階段を昇る筋肉がない
死んで花実を咲かせている
男にも連れ去って欲しい夜がある
一回ヤレば済むようなことを
人前に晒すな、ボケえ!
それはさておき
このクソ暑い中
人混みに突っ込んで
ガキのわめき声聞くぐらいなら
竹島に突っ込んで
あのときの日本人の恐さ
思い ....
考えることもなく ぼんやりしている
朝から 何もしていない
それとも何だろう
白い 釣り糸を垂れて
あの言葉は何を意味したのだろう
女のことばかりを考えていた
緑色の自転車を走 ....
熱が森から差す、しずくはじゅくじゅくと零れ出る
琥珀色の病を照らして あゝ なんて美しいのだろう、と
つぼみを ゆるやかになぞるのです。
無声がしきりに溢れ 排熱するのどを愛で
ah-ah-a ....
うつくしく熱い雨が僕を洗う
どしゃぶりのスコールが ....
日々の習慣こそ愛おしい
扉を開けてただいま、と言う
杖は手摺に立て掛ける
靴を脱いで右端に寄せる
一人前の惣菜を冷蔵庫に入れる
白い手拭いを
四つ折りにして
赤い糸で等間隔で縫う ....
人びとが輪郭をつけた街とゆうのは
たいていどこかで矛盾していて
ビルのうらがわにまわってみるとよくわかる
ありえない影のおちかたをしている
景気よく噴き上がっては散る水の向こうがわで
....
日々の不安に花が咲く
小針の形をしていて
胸に痛い不安の種を
心の庭にまく
その姿が見えないように
土をかぶせて
言葉の水をまく
新しい種が
胸をチクリと刺す
それも ....
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
空っぽを積み上げて
やがて積むものもなくなって ....
夕焼けは空全体が燃えることだった
そんな日々からずいぶん経って
いま夕空のどこを探しても
みつけられない六歳の空
大人なのに泣いている理由がわかって
こんな場合にこの気持ち
どう切り替 ....
くちゃくちゃになってる夏
暑苦しくてくちゃくちゃ
風当りもくちゃくちゃ
こちら只今風評被害
訴えは縷縷と窓口混乱
わたしは一人しか居ないのですが
誰も聞いてない
事務も混乱あ ....
そこに、あしを踏み入れた瞬間に
あたしにいちばん近かった森林の
若い樹の手のひらが震えて
腕までつたって、となりの子に伝えて
まるで警報を鳴らすように
ざわざわ、 ....
鏡のなかに咲く花へ
何も見ない花が集まる
触れようとしてはあきらめ
周りに次々と根付いてゆく
給水塔をめぐる曇
青は染まらず
青は分かれ
壁に塗られたした ....
てのひらの水 手のひらの水
生まれては還る
消えては還る
響きを含み 吹き出しながら
虹のかけらに火傷しながら
失くした金と緑を見つめ
渦をひらき 放ちながら
水の壁を倒 ....
爪で頭を掘るたびに
うすく小さな羽が生まれる
「いつまでもたどりつけない」と嘆く羽
たどりつけたらどうなるのか
未だに訊けないままでいる
少女の腹面にうつる影が
ふわりふわりと浮き足立ち
客足途絶えた 石英のキッチンで
身をかがめて 影が人になるのを
待つ 過ぎゆく秒針のあいだと間と
ショータイムでの出しもの
「はやく はや ....
今日もやっぱり
棒のように働いて
いらついて
帰りの電車で放心してた
でも、ちょっとだけ
気持ちが丸かった
うだるような夏空から
降りてきたあなたが
そばに居る日
僕はま ....
ひとはどうしてさみしくなるのだろう
だれかといても
ひとりでいても
どうしようもなくさみしくなる
君がこの手に触れてくれたら
さみしさが消えるだろうか
私のこの手は
だれかのさみ ....
たった七日しか生きられないんだよぅ……
ミーン ミーン
蝉が鳴いている そういったら、君は「違うよ!」と言った
君は、「鳴いてるんじゃなくて歌ってるんだよ」と、どこか愁いを帯びたまなざし ....
未熟な目線を どうか伏せずに見つめて下さい
瑠璃濃く刻々と 裏返る程の直線の広がり 尚煙立つ
天分を受け取るかの如くの手のひらの菊の華
しゃくしゃくとその精華 馨しく立つ
....
冷房をきかせた部屋で、少しずつ冷めていくベッドのシーツを撫でながら、吐くように泣いた。体の中の悪いものが外に出たがっていて、こらえきれずに涙になってあふれた
白い布地に落ちた雫がブラックライトに ....
犬
モップの形をした……
砂塵はさらさらと舞い、
生活のひびに埋まっていった
きみの手は老人のように冷たい
きみの眼は翡翠のように冷たい
そ ....
ペンキで塗りたくったような空
ちぎって浮かべた雲は静止したままで
わたし本当は、地球儀の中で
生きているんじゃないだろうか
剥がれた雲のペンキの粉が
雪として降り注ぐのですか
....
黄緑色のタンクトップから
小麦色の胸の谷間が見えて
プルンプルン揺れている
汗が谷間を通じてボトムの方に流れる
指で良いから挟ませて欲しい
しかし触れてしまえば
揉まずにはいられないか ....
1
あまりもの近さから贈られてきた
体のかけらの数に対して
あまりもの遠さから贈られてきた
幾何学の無限の定理に対して
少しずつ土壌の水をくみ上げる
着実に四方へ向かう風を作り出す
....
空を滑り落ちた小鳥のように
翼をたたんで
ムクゲが地面に死んでいる
ぽとり
ぽとり
眼をとじ
命を閉じて
どこまでも拡がっていく夏空の下
次々に開く
新しい花達のふもと
....
落下傘背負った兵隊さん
山の向こうに落っこちた
毎度のことと知ってはいるが
待ち人 急ぎ 匍匐前進
リズム乱れて数こなす
森の真ん中狼煙立つ
満更嘘でもないらしい
町人 全部 足並み ....
清秋の流れ星が 陽だまりの弧を縁取り
初夜の刻
この色をもって橙に染める
現状の円らな出来事を 仕分ける
曼珠沙華のセカンドカラーに清めを求める
些細に複雑な絡みをそのまま 溶かして ....
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