ふと君を思い出す
晩夏の暑い日
君のためにと
一片の祈りを捧げる
ただ
君の幸せを祈って
そして僕は
ブルーハワイの
かき氷を食べるんだ
御爺ちゃんは お魚を食べるとき それはそれは丁寧に
その骨をならべて
なぜか 零戦の話をしてくれた
骨のアーチを並べながら、「綺麗だ」「綺麗だ」と
繰り返えしながら 並べられる銀色
....
花びらが舞っている時は
どんな歌も鳴り止んでしまう
蝉が鳴り止み、歌姫が沈み込み
そして、世界は音を出すのをやめてしまう・・・
その虚空に私の沈黙が美しく花開けば
....
シャワーを
浴びている
君の
眼鏡を
こっそり
掛けてみる
私に語る言葉はなく
だから、世界は私には不透明だ
どんな、言葉も何がしかの意味を持つので
私は私の言葉を沈黙させたい
そして、それはピアノのキーのように
誰かが叩 ....
私の言葉の源はどこにあるのか?
3日間 眠り続けた
3日間 起き続けた
私の言葉の源はどこにあるのか?
3日間 凝視した
3日間 無視した
押しても 引いても
見えて来ない
私 ....
どちらの面差しも旅の車窓のよう
行き過ぎても
視界の端にしがみついてくる
記憶になる前の残像は
意外なほどにカラフルで
フラッシュバックで負った
昨日の傷が
呼応したがっ ....
本当に綺麗なものをみてしまった
夏のキラキラした海
ピンクの甘い夕焼け
帰り道で偶然一緒になった
好きな人の後ろ姿
雑草なのにあまりに可愛い
小さな花
一人遊びし ....
風の強い日に
海辺に立って
白い波を見ている
自信に満ちた背中を
女は頼もしく思い
額を押し当てた
その温もりを
今日は受け入れてやろう
振り向いて
女の肩を抱き寄せた時
....
鳥と 誤謬
眼の無い 朔に咲く
花師 項の
謎紫 白く
八日とも 病み世に
想い 魅せ
啞啞あなた彼方此方
が
揚 羽 が
....
na
わたしたち本当に
三十五年も会ってなかったのかしら
ベルギービールの酔いはまわる
芳醇な香り
懐かしいというより
現在形の友情
ゆうじょう?
友情ってなに?
暫く使った ....
ハモられたりすると
なんか許せないって感じなのね
ひょっとして
おまえら最終的には
愛と平和とか
人民に力をとか
言い出すんじゃねえのかって
疑っちゃうのよ
そんなこと言い出したら
....
ねぇ開いてみせてよ
君が手でぎっちりと握っているものを
それは君の『夢』なんだろう
本当は飴玉のように甘く休息を感じさせるものなのに
そんな風にギュッと握り続けていたら
とても固く ....
恋愛評論家になって打席に立てないでいる
オズの魔法使いにマホトーンかけてやった
ひとりかくれんぼの横で ひとりだるまさんがころんだ
ひじきを煮付けていて
鍋の中はまっくらやみの夜
手を差し入れればぐいとつかむものがあり
イヤダイヤダと言っているうちに
連れて行かれた海の底で
おまえはうみうしになる
立派なうみうしになれ ....
映画は人殺しの数が多いほど
良い映画だという考えが一般的ですが
その上で、人殺しの張本人に
おまえらのせいで無駄な殺生しちまったぜ
って言わせるような映画が
個人的には好きです
でも本心は ....
夜空に
虎たちはみごとな円を描いた
あなたが笑ったので
電波は世界のすみずみを叩いた
たくさんの点で構成されるあなた、
膨大なたんぱく質で構成されるあなた
この世のなにかが
まぼろし ....
夕立は突然やってきて
落雷で鉄道の
運行が遅れている
雨宿りをしながら
駅の改札口で彼女と
待ち合わせをしていて
たくさんの
雨粒のなかには
彼女の残像を映す
きっとひと粒の
....
日が暮れるみたいにわらうのね
すばらしい夜と夜明けが待っているみたいに
すばらしい一日が終わっていくみたいに
静かに
きっぱり
わたしのいないところで
自分の昔を投影している
もうここにはいないあの人を
ただひたむきに思って
涙している自分が好きなのだ
わたしは女にはならない
あなたに好かれるあの ....
……ねぇ、どこまで行こっか
僕達は裸足のままで学校という世界から逃げ出したんだ。
君は唖然としていたけど、いきなり微笑んでくれて
じゃあ あの山に登ってみない?
いつも君が ....
何をか想うその瞳
何をか語らぬその口よ
私に教えてくれないか
キミの「恐れ」を少しでも
キミの「弱さ」を少しでも
キミの「願い」を少しでも
私に教えてくれないか
私は「秘 ....
黴
家へ帰って早速チューハイを冷蔵庫からおもむろに取り出して
さて昨日の枝豆はと見るとなにやら白いものが付着している
黴の生えた人生 ふと自分のことを思う
人に期待もされず人にも ....
無期限激務
うたうたう るるりららりるる うたうたう
意外や意外。
第千巻完成だ
だいせんかんかんせいだ
いがいやいがい
うたうたう るるり ....
そら
くう
から
空
変換キィで
世界は変わる
くうですか
くうですね
ひとしくみんなくうになってゆきました
昨晩はよくふりましたなあ ざんざばらん
おかげでからっ ....
涼みを乞う 安寧の片隅に松明の炎 温まってゆく脳内温度
この時代を綿密に計算を弾き出し 宿い 瞳を開けた
何気なく途方も暮れず 穏やかな天性は決意を極めることもなく
どんな川にも流れ方向を拝 ....
向こうの椿は鮮やかであるとあなたは言った
足元を蠅が行過ぎた
{ルビ蝦蟇=ガマ}が捉えて
粘つく口で接吻をした
向こうの椿は鮮やかだった
こちらの{ルビ躑躅=つつじ}は枯れ果てているとあ ....
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