毛穴の黒ずみ1個につき
5円を徴収するという
毛穴税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
これに反対する
30から40代の女性達が
鼻の白いのを
剥がしては
こんなに取 ....
「もしもし。」を聞けば、安心する
寂しくなると笑顔が見えて
耳をふさげば泣く声がする。
(身体の一部を差し出して
痛めつけなければならないのだろうか?)
いなくなることは ....
雨上がりの空気に
金木犀の香りが混じる。
甘さは、体の中に入りこみ
心をせつなくさせる。
いい匂いがする。
金木犀を食べたの?
包茎のくせに
暴力を振るう夫には
寝ている時を見計らって
アロンアルファで
余った皮を
小籠包みたいに
閉じてやりましょう
翌朝寝ぼけ眼で
駆け込んだトイレの中から
凄まじい悲鳴が聞 ....
まきびしがなくてコンペイトウ撒いている
隣にたけしがいて楽しい
聴いてなかったが正解した
隙間を埋めた新聞が震える
山小屋の木壁はとても
この吹雪を乗り切れそうにない
テーブルを倒したバリケードの裏側で
貧しい体温を分け合う二人
「きみが生き延びたら僕の父と母と姉に愛していた ....
は『 ....
鍋に火をかける。
ことっ。ことっ。ことっ。ことことことっ。
コンソメの香りが溢れ
作り置きのパスタを沈めると
つまみ食いの衝動が止まらない。。
(にんじんと、たまねぎとジ ....
雨が降りそうで 今にも
ヤキソバでも
作るかな
雨が降りそうで
降らない
風が冷たい
夏なのにサムイ
君は出かける
ひとり どこかへ
風に吹かれて チャリこいで
....
山手線から見える住宅街のテラスを遠くに
厚切りのミートローフを思い返す。
暗い路地を遠くに
音と植木のテラスを目指して上る坂の上には
友との語らいと味わいの時間が
一人き ....
さみしげなあなたの面影が私の感性と同調する。
あなたは燦々と輝く太陽を信じてはいないのでしょう。
あなたは夜空に瞬く星星の光を吸収して、
数々の詩を編みました。
ボードレールの戦慄の泉を飲 ....
教室に這う蛇たちはいっせいに白い壁をあがりつつましい蛍光灯になってしまう。すっかり硬くなった彼らが行儀よく整列し彩りのない熱を放っている
わたしたちは激しく動くシャープペンに肥えた腕を操られつつ柔ら ....
あなたが弾く鍵盤からは
詩が聞こえてきます
ピアノ色の言葉が
楽譜から飛び出して
わたしの耳元でささやくのです
あなたの詩は
私にとっては水の流れ
水色の言葉は
静寂で濁った悲 ....
階段の上から三段目であなたを見かけた。
みんなみんな燃やして庭の隅に埋める。徒花に
たくさんの水を遣る。可哀想だからといいかけ
て口を噤んだすべてはこの花のために。
そこはあなたのため ....
紙風船
小さな手を添えて
口を窄めて上手に膨らませたね
四つの色が綺麗に分かれて
君は見上げて満面の笑み
優しく叩いたら 掌の上を舞う
嬉しいね 楽しいね
夢中な君はとても可愛い ....
身体のうちで
いちばんきれいな皮ふのところを選んで
跳ねる、つぶてが
こぉんと、宵へ落ちていった
眠っていたのかそうでないのかわからない
果たしていつのまにか
まるですっきりと目覚める ....
神様を信じていたのは
私が実に4歳の頃
親の見栄と意地で入れられた
白人がうろつく幼稚舎で
馬に乗せられ、ピンクのドレスを着せられ
ミンチン先生のようなマニュアル教師に
と ....
お父さんは私を
殺すこともしなかった
関われなかった時間だけの
記憶はいつのまにか
なくなった
どこかにいるはずの父に
期待してしまう自分をゆるすことにする
今夜は鍋にしよう ....
声に出してごらんよ
その人の名を
あなたは
立派な霊媒師だ
声に出して
呼んでごらんよ
ほのかに
感じられるでしょう?
実体のない
粒子力学
ベクレルでも測れない
生 ....
「僕」は
悠久の遊びを
悠久かくれんぼを追い駆けてきた
ボビーを、背後のケインを追い駆けて
“次”の
かくれんぼを防ごうとしてきた
「僕」のしてきた行為は
無意味だったのかも知れない
....
パパ
私には見えない友達が居たの
本当に居たの
嘘を吐いてはいけないと学んできたから
嘘を吐いてはないの
私は
あのグループの人達のように息を吐くように嘘を吐くことをしないことは
パパが ....
誰もいない日に
川の流れとしぶきの境目を見ている
そうすることを
ひとり 見て 死んでいたことを
いつまでも ただ 口にせず
何もしないまま生きて行く
ただ 流れていく 何も ....
何を考えていたんだろう
昔の人は
今の人と似ているようなことだろうか
相変わらず
人は変わらない
人は人のまま
1000年経っても
人が人のままでいる ....
雨が降っていたので そのように感じました
空と自然の営みの 湿と陰と灰の しぶみ
晴れは いつもいつも 迎えに来る 至福を吹く 生きの道
全うを急がない 備えの遺書の目次の下書きの浮き絵
....
遥かな星の光に導かれたいと思った
滴を飲み干すようにそのいのちを汲み取りたかった
それがたとえつかの間の足元を照らさなくとも
静かに己の無知をおしえてくれるなら
僕は本当の光に従いたいとお ....
みんなと
居た頃のことを思い返すと
悠久の遊びが思い出される
「僕達」は悠久の遊びをしていた
そこに介在していたのは
見えざる手だったのかも知れない
「僕達」は
人間とは
欲望 ....
古くてチープな映画だった
老年の男が安楽椅子に座り
目の前の暖炉と向かい合っている
解きほぐされた火の中で
男の古めかしい回想が揺れている
男はじっと暖炉を見つめている
一匹の蛾が ....
新人が低い位置で乾杯している
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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