ショーがはねると
テンションが振り幅をこえて
何かと繋がりそうになり
鼓動があがる
誰かと話したくて
話したくて
沢山ある電話張の名前を眺める
こんな時、電話張に電話出来る名前は存在 ....
雪忘れ村に住む
ケロウ・ジドは
散々、辛酸をなめて来たにも関わらず
まだなめ足りないらしく
夏なのにブーツを履いて
四万十市に渡り
蒸らしに蒸らした
友人烏山セツ子の足の指の間を
丹念 ....
真っ昼間は絶望的な広がりと
胸くそ悪い光の匂いで
私を牢屋に閉じ込める
『生きるとは呼吸することではないよ』
というルソーおじさんの鎖は揺るがず
うつろな目とカビだらけの世界で私は作業を続け ....
私のムートンブーツ ミント色の
三日悩んでいるうちに 完売だなんて
完全甘かったわ
寝込んでしまいそうなくらいの トホホな溜息
爺や! 爺や!姫子のミント色のムートンブーツ な ....
テラス越しの涼しい風が私に知らせる初秋の朝。
こんな朝の友はモーツァルトにかぎる。
まろやかなホルンの音も、鋭角でありながら優しげな存在感を示すフルートの音も
煌びやかで明るいピアノの音も、 ....
錆びたトタンの切れ端を腹に巻いた彼には、まだ、顔がなかった。二十もすぎて今更もう顔なんて要らないよォ、という。が、顔がないので当然、話すのにも口がない。にもかかわらず、「家に住むのに屋根がナインだよ」 ....
普通とは何か?を考えながら
会社のシャワー室で湯を浴びる。。
深夜零時以降
電話と呼び鈴が鳴るうつろいの中
自分の使命を振り返る。。
マンションの最上階
隔離された ....
夏の夕方
汗染みを作り
自転車を漕ぎながら
青梅街道の遠くを眺める・・・・。
(何をすべきか?何をしたいのか?)と言う想いは
広い車道と同じ様に
遠くの物を見えなく ....
白い画用紙に1つ
小さな遺体横たわる・・・・。
命があるように
呼吸をしているかのように
静かに・静かに・横たわる・・。
ひとのようで/けもののようで/むしのようで
....
そう、彼女は遥か遠い北国からやって来た。ボブ・ディランの名曲にのせて。
彼女の国では今でも夏に雪が降ると言っていた。
僕はその言葉を本気で信じていたんだ。
彼女が嘘をつくなんて夢にも思わなか ....
働いていたら多くの時間を失ってしまった
僕に得られるお金は少ない
これからも きっと そうなのかもしれない
詩を書くことに 時間をかけたいと
ぼんやりと僕は手のひらを見つめていた
....
全米が泣いたあの映画は
実話を元にした
フィクション映画
わたしはポップコーンをかじりながら
どこまでが真実なのかしらって
ずうっと考えてたわ
隣に座るあなたは
コ ....
名残の夕立に
消えていく
あなたが消え去っていく
理念や法則や未来のために戦っている
戦争をしている
誰も救うことのできない戦争をしている
優しさは
勝利なき戦いに挑む者たちだけが
身につけられる
そのことを
....
君にしか言わない秘密をひとつ増やした
絵を描いたゆでたまごをレンジにいれた
胸の大きさをアピールしてきた君の知らない歌を唄う
あたりまえのような速度で過ちを折って重ねる
ここにはもう眠るところなんてないのに
わたしの体を隅へ隅へと追いやっていく
けだものが死んでも
灯台へ行く人々の列は途切れることもなく
空気袋 ....
健康的で
建設的な
夜は呼ばない
更ける夜
かわる日付
めくられるもの
闇のカーテン
とばりがふわり
くぐる星くず
夜明け前
こぼれる月と
日のき ....
気分ではない 体の疲れが此処に響く 気分ではない
怠けて課題を溜めるという頑固な菌が まだ繁殖してくる 雨の日だからか
気分ではない であれば 脇役か裏方か台本を一章くらい破くか してみる ....
ゴロゴロ鳴って
色とりどりの
ヨーヨー風船が落ちてきたような
夏の破裂音
軒下も見つけられずに
人気のない家の庭先にある
大きな木の下へ滑り込むと
浮世絵の世界が音も吸いこんでい ....
人と人が離れていく
文明が発達していくにつれて
文字と文字がぶつかり合っている
便利さには代償がある
何かに耐えられなくなっても
その場から離れることはない
....
そうかそうか苦しいか
泥を跳ね上げ
怒り嘶(いなな)き
心臓を吐き出すのは
そうかそうか絶望か
荒野で一匹
ぽつねんと
狂うことにも疲れ果て
砂塵に吹かれて
脚を折るのは
....
蝶は夏の光を泳ぐ
ふわり ふわり
目には楽しげで
花を愛し
仲間と戯れて
ときに人にも寄り
いのちの季節を謳歌する
さて黒い揚羽がまるで
....
赤い目の少女は
わたしの手をとって
銀河の階段をのぼっていく
はじめましてもしないまま
あなたらしくないのよ
出会ったばかりの少女は笑う
長く遠い星を登って
雨の降らない空を ....
凡人と賢人
日常と非日常
正気と狂気
境目を探してみたが
みつからない
私は声をきいている
決して名乗らない
声をきいている
しずかに寄り添う
声をきいている
海に行く日はきまって
不純物のたまった体を
丸ごと洗ってしまいたい時
呼吸器まで ....
唸りをあげる牛蛙に
鈴虫が息を潜めて
全休符を待っている
扇子を握りしめると
じわり
汗が手にかえってきて
適当に舗装された
あぜ道の輪郭がゆれて
溶け始めている
瞬間、 ....
ウンコのような存在の
ウンコもどきが肩を寄せ合って
暮らすウンコストリートには
ウンコの可能性を信じる
ウンコの欠片もない
ウンコ達の執拗な情念が渦巻いて
息苦しささえ感じる
今また ....
ゴツゴツと背中の骨が浮いた犬。
白く濁った乾いた瞳。
パサパサの毛をそこら中に散らし、
しょんぼりと首を引かれて歩く。
そんなに下を向いて、
息を切らせて、
熱いアスファルトで爪を ....
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