きみの綺麗な声が
ありがとうと呟くとき
僕は醜い声で
うそつきと呟いてしまう
真っ直ぐすぎるきみと
歪んでしまった世界は
どうにも似合わなくて
不釣り合いで
それなのに何度も
もしか ....
半沢直樹というタイトルのドラマを
ようやく第4話まで見る
ていうか
詩人は見るの?見てる?ねえどおなのよ?(お姉調)
まあともかく
生きるってこんなに大変なんだよ
騙したり貶めたりお金 ....
涸れた心を引き摺って
縋るように言葉を重ねて
キシキシと音を立てるこの胸の内に
どんな荒野が広がるだろうか
呼びたかったのは
誰の名前で
紡ぎたかっ ....
ひんやりとした
季節になりました
誰かが
口にしなくても
もう
夏ではないのです
あなたに
やさしい気持ちで
メールを返し
そう
口にはしないけど
自然に終わって ....
「ずっと、スカートなんか履いたことないよ」
男の子だから、ぼくは
薄荷の声を持っていないから
ならば女の子にだってそんな必要は無い
ガーリッシュを追い求めて
要領の悪さだけがさえなく空走る
....
月が綺麗ですね
有名になりすぎて
照れ隠しにもならない
愛の言葉
「てかマジ月綺麗」
「なにそれチョーウケる。あたしもチョー月綺麗だと ....
手の届かない手の奥には
冷たい温度が流れる
温かいなんてうそ、うそなのよ。
わたしの血液の流れる音を
聞きたがるひとがいる
屈託もなく笑う
永遠を謳いあげる
胸のあたりがひしひしとす ....
世間の常識がひっくり返るのをわたしはずっと待っている。
だってこんなのつまらない。
祝日は朝から
気分転換のドライブに出かけました
久し振りの好天気で片道2時間ほどのドライブでした
途中 1車線に切替わるところで20分程渋滞しましたが
渋滞の際 前をゆく車が古いベンツ ....
おかあさんと
呼んでみたくなるとき
自分でも気づかぬぐらい
わずかに
はっきり
さみしい夜
月がでていないからと
言ってみようかな
文字はこっそり小さめで
黙っていても
伝 ....
ちくたく ちくたく
くたくた くたくた
ぐー
竹に数箇所 指を塞ぐ穴を開けた 息吹けば音が涼しげに貫ける
誰かが奏でて 私の心の穴を塞ぐ
竹の佇む容姿に囲まれ 包まれ そのなめらかさに 凭れる
誰かの軸と共有する 土の香りと爽やかな湿度 ....
俺は一九七〇年に生まれた、鏡川の近くの、へその緒を雑に扱う産婦人科医の手によって―生まれてろくに息もしてないうちに肺炎にかかり、「あの子はもうダメだ」と皆に諦められた、俺はまだヒューヒューとか細い息を ....
あなたは
夏のひざしのように
あらがえないひとだった
よごれた窓をやぶり
ヤニくさいカーテンをそっとくぐって
卓上のパンを照らした
空になっ ....
何度描いた場所だろう
震えて息が詰まりそうな
ドアの前
ここで最後に見た景色が
フラッシュバック
一瞬だけ目を、閉じた
何食わぬ顔で
キッチンに立つ背を
瞬きもできずに見つめながら ....
くっぴんに雨浅く
猫っかぶりで畳遊泳
主張弁解の昨日より
謂われなき明日を詠いたい
六法全書を枕にすると
窓の向こうに{ルビ ....
そ知らぬ貌で通り過ぎてゆく 誰も名前を知らない
ちいさな天使たちが まとわりついて離れない
空が落ちてきたとしても君はその歩を緩めないだろう旅人よ
猫の死骸が雨に打たれていようと
お月 ....
無表情な父に声をかけると
その霧深い意識のずっと奥の
宇宙のかなたから
帰ってくるのかと思うほど
遠いところから
ゆっくり
微笑みが皮膚の上に戻ってくるのが
見える
「おとうさん」 ....
頂上から
山の斜面にある
噴火口のくぼみまで
火山岩の砂利を踏んでくだる
植物のない荒涼たる大地
坂の途中で
凹んでいるところは
地球のえくぼだ
そこからあがったところは瞑った目
....
やわらかな光が
彼女たちを包んで
もうこのまま
終えてしまいたいと
わたしは祈ったそうな
キミハマダ
タチドマッタママナノ?
庭に咲いたアジサイの
そのまつげに居座った ....
机のうえには
飲みかけの何かの瓶が五つ
それからひとつの電卓
ほんとうは臆病なくせに
神経質に腹を立てるのが得意な
きみでも笑顔を見せることがあっ ....
昭和と平成の間にはさまって
押しつぶされてしまったような工場を
眺めながら煙草を一本喫う
犬の散歩をする{ルビ母子=おやこ}は
怪訝な顔ひとつ見せず通り過ぎる
....
ノーベル賞でもとらないとクラス会に行けない
まっすぐな道ばかりではない歩く
膝が痛いし明日は雨 天気予報士になる
「矛盾」
それは 自分の中に
常に存在し
うまくバランスを保ちながら
自分を
自分たらしめる方へと
導いていくものである
ゴロツキさんは言いました。
「なあ、タケル。
この部屋にあるものは全部
おじさんが作ったんだぞ」
全部?
タケルは不思議に思いました。
全部って言ったって、
ここには何もないじゃないか
....
鳥や魚かぜや木の実 素朴な古代のおおらかさを
すっくりと立つ生命 つながる命 文脈のないうた
朝めざめるとかぜを見る 船をだせるか風向きは 朝餉のかおりが漂う
あいつを憎んでいた いわれ ....
ミルクティーを飲むと
フランスパンのサンドイッチが食べたくなるの。
食パンも、バターロールも
駄目なのよ。
ハム・レタスが
卵と一緒になって
ふやけたパンで
食べ ....
孤独と語りあってきたその数を
忘れてしまった 僕は
僕の波の波紋が背びれのウロコで
たぶん交錯するのを感じた 今日も
そして 海の家の出口にいた 僕は
僕らの今日の帰り道を思い ....
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