ノートのすみに書きなぐる言葉たち
隙間なく真っ黒になるまで書いてから
ちぎって筆箱に入れていった
ひとに見られないように
ぐちゃぐちゃに丸めて
すぐに筆箱は
切れ端でいっぱいになった
....
浮遊感
沈む左脳の瞳
9は赤く
8は半透明
耳を通る記号
ロジカルなからだ
蟻走感
浮かぶ右脳の言葉
青は止まれ
黄色は壊せ
背景だけがカラフル
裾を掴む愛
疑視感 ....
そんなに汚れた動機なんていらない そう思って動機を片っ端から捨てていったら 動機は全て消えてしまった そんなに美しい結果なんていらない そう思って結果を片っ端から捨てていったら 結果は全て消えてしまっ ....
摩天楼が{ルビ朱=あけ}に染まる時
黄昏の時間も止まる
ざわめく雑踏もどこか遠くの
出来事のように消えて行く
ビルの窓から見た街も幻
トワイライトイリュージョン
歪んだ時間の狭間の中で
....
あたしが何を見たって?
6月27日の夜
そうね、雨だったわ。
2AM
裏通り、濡れて光る外灯の下に
若く、美しい男が立っていた
男がいるのはこの世界の真ん中で
これから男に降りかかる ....
眼鏡をはずし
目の前を水中に沈めれば
外灯は滲み
ひとびとは陽炎になって
せかいはちいさくちかく、まるくなると
おもっていたけど
無限のひろがり
おとこもおんなもなく
泳ぐような身 ....
ああ、うん、うん。
うん。うーん。
……え?
…ああ。
うん? は?
あーはいはい。
なるほど。
うん、うん、うん。
え?
うん、うーん。
ああ、へぇ。 ....
好きなバンドのCDが
発売されるときと
好きな人と
待ち合わせしているときは
どうしようもなく
不安になるところが
ちょっと似ている
きっと雨が続いた週の
....
頭フリフリ
雨降り
ふらり
ウンウン頷き
運なく
うなる
星がキラキラ
気楽に
くらり
トントン拍子に
飛んでは
止まる
心コロコロ
転んで
懲 ....
130903
ほい!
無防備のままに
投げ出された女の主体を
無自覚に踵で踏んづける
宿命的に対立の朝
鈍い目をした顔だけの男は
足音も立てずに目を背ける
....
昔は雪忘れ村でも
年をとると
家族の負担にならないように
自ら姥捨てを志願する者がいたが
今ではかなり上の年齢までOKという
マニアが自分の家に引き取る形で
ことを収めるようになった
こ ....
昨日と同じように
夜の匂いが近づく
錆の匂いに震える
夢に怯えた
どこかの子が泣くよ
夢を追えない
労働者が泣くよ
霧の真似をして
肌を濡らす雨が
お前た ....
女は髪が長いのが好みさ
古風なんて問答無用
理由なんて天に預けている
触覚は長けている 有利冥利
鎧髪
鎖骨程の肉づき 皮膚から香るものは 人情と情愛
女騎の姿は風景に去る 余韻 ....
雪が溶ける
綿毛が飛ぶ
坂を登れば
花が歌う
雨がやむ
少年は走る
浴衣も舞えば
花火が繋ぐ
雲が消える
柿が香る
祖母を想えば
紅葉が照れる
銀色に光る
地面が ....
ボクは
全力投球することに
全力投球したいんだ
ワタシは
運命を変えることに
運命を使いたいの
オレは
誰かを愛するために
誰かを愛したいんだ
アタシは
自信を持つため ....
毎年最初の満月の夜
雪忘れ村の女達は
蒟蒻寺の境内にいる
全裸で後ろ手に縛られた
年男に向かって
我先にと走り
年男の肉棒を触りまくる
年男がドピュッといったときに
肉棒に触れてい ....
空の彼方に
雲がすばやく流れている時は
家のほうが動いているような気がする
そう考えると足元がぐらついて
ああでもないこうでもないと
心臓に暗い汁が溜まってきて
余計なことを考えないように ....
緑色の 翡翠を模した 玉が有る
あんパンよりも 大福よりも
高級感が 漂う お菓子
整然と 餡子の量も 均一な 鯛焼きは
尻尾が 焦げ過ぎて 齧り 付けない
代わりに シャツに ア ....
{引用=
黒い肌の女が 枯れ枝のような
赤子をだいていました
たまゆら
乳飲み子は、欲するものがえられないと
それを知ると、女の乳首を舌でおしだした
砂塵の風
大いな ....
少しだけ強引に肩を抱きながら
唇が重なる。。
零れ落ちた独り言を
最後まで聞かれていた。。
ぬるりと動く舌を味わいながら
頬をなでる手のひらは
俯きそうになる顔を上 ....
「配属日を、楽しみにしていた。」と伝えたが
戸惑いの滲む返答に笑う。
(まだか・まだか・・・・。)と
過ぎるとき
早送りのボタンを押して
恋愛映画の1シーンを流す。
....
あの人は
優しい人のように思われる
あの人は
穏やかな人のように思われる
あの人は
楽しい人のように思われる
思われることと実際が
近いかどうかは分からない
けれど ....
手を、握り締める。
ひとかけらの希望とともに・・・・。
目標を無くした瞳は
冷静という名の思考を手にする。。
「次がある・・・・。次がある・・・・。」
踏みしめた両足は
....
決して不用意に押してはならない そ知らぬ振りしているほうが身のためだ
でも時々は押しても構わないさ もし君がすべてに飽き飽きしているのなら
それは仕掛け花火のように寄せては返す怒涛のようにやっ ....
最近友達になったTは
昨夜の平城京跡における
奈良県の生んだ歌姫
青山テルマのLIVEが
急遽中止になったので
代わりにまりお流に行ったと述べた
変わったネーミングではあるが
まりお ....
ゴロツキおじさんは混乱した
自分がどこに居るのかわからないから
ここからどこへも動けない
あの日々こそ 本当だった頃の最期で
今はおまけみたいなものなのだ うん
くっきりと秋の匂いが ....
櫓が曇天を衝き
提灯を揺らす矢来を抜けた夏の風
私の売った腎臓が
二度と郷里を求めずに
祭りの後は火薬のにおい
祭りの後は寝台車のにおい
何かになった私は
私になった何かにな ....
解る人には解る
本当にそれでいいの
語と心との一致に合掌し魂をさする 流離わずにとどまり 踏ん張る
揺るぎないものを沿革と共に 出る芽に頼らず 誰にも
直球に食らう 自身と
....
{引用=
蟻をころすと地獄におちるのよ
と、きみは云う}
真っ青な飴をなめて
ブルーの舌を出してみせるきみ
背中のリュックで
水筒の氷が からころ鳴って
雲のか ....
....
2142 2143 2144 2145 2146 2147 2148 2149 2150 2151 2152 2153 2154 2155 2156 2157 2158 2159 2160 2161 2162 2163 2164 2165 2166 2167 2168 2169 2170 2171 2172 2173 2174 2175 2176 2177 2178 2179 2180 2181 2182
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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