悲しみは後からやってくる
それでも私は今生きている
想いでが突如現れたことに
戸惑うて眼を閉じ深層心理
入り込み入り込ませるのだ
それは誰不可思議な出遭い
あなたは ....
そうですね、
青に白を混ぜても
水色にならないのが現代詩ですから
かと言って
テニスコートでサッカーをやるのが
現代詩というわけでもない
だからわたしは
現代詩の闇について
そこに吹く ....
*
時刻は朝の六時を
まわったところだった
ふたりはビルに囲われた
小さな噴水のある小さな公園で
撮影ポイントを探して歩いている
「青がよく映えるから
朝がいちばんいい時間帯 ....
小ぶりのスイカみたいにも 見える
これが ウリ
今が 売りどき
いえ 買い時ですよ と 声がする
スーパーでは 細長いヤツが
微笑んでいる
似たような 色合いで
去年あ ....
校庭を見つめる
あんなことをして
秋の日暮れを
ぼくもまた過ごしていた
校庭を行き過ぎる
あんなことをして
秋の日暮れを
ぼくもまた過ごしていた
「 ....
水面しか思い出せない 悔いはない
溢れんばかりに憚る言葉が間合に入ってくる いつでもどこでも
拾おうと跪くと脆く「N」の単位でなんか話にならない 早くに去ってしまう
いづれ ....
汚染された少年は
灰だらけの翼を広げて
身を抱いている
汚染された少年は
ろくでもない世の中から
隔絶されたいと願っている
心が血を流し
私は気を失いかけ
果てのない悲しさに
果てを ....
引越しが落ちついて
さあどこかに食べに行こうという算段になり
歩いていける距離といえば
とんかつかフランス料理風か喫茶店かお好み焼きだった
「お好み焼きアキちゃん」は
とびきりの笑顔のふ ....
まっさらのシャツにボンゴレ・ロッソのトマトソースがついてしまう日曜日、葉巻を吸い紫色の煙をくゆらせるのはドン・カルネデス、追跡はまだ始まったばかり。
だれもがあの平和な午後を境にして、変ってしまった ....
本を読むのが日課
活字にはひとつも希望が詰まっていない
友人たちの成功に
心を厳しく墨で塗られては
それでも知識を蓄えねばと
狭い部屋で魂を受験に売り飛ばす
家族は私が楽をして ....
{引用=
奥は暗くておそろしければ… 和泉式部
}
ふいに戸を閉められて
暗い場所に置き去りにされてみれば
息をするのもままならぬほどで
手探りで進む手に
布がひらひらとまといつく
天 ....
言葉にできないほど好きなことを言葉にするのは難しい
だーーーーー(略)ーーーい好き
多くが寂しい
目の前におぼろげに見えるもの
遠くには 夜
思い出
そして山
星が
暗闇の中で
音楽で
西麻布で
いくつかの
暗い夜道を 女と
歩いてきた
....
愛してるから愛されたいのか
好きだから愛されたいのか
可愛いから愛されたいのか
おもしろいから愛されたいのか
ちっこいから愛されたいのか
笑顔にキュンとくるから愛されたいのか
どうして ....
愛してる
あいしてる
アイシテル
すき
大好き
好き
I LOVE YOU
我爱你
Ti amo
ジュ・テーム
君を見ると言いたくなる言葉たち
ごめんなさい
ごめんなさい
ぼくに、ごめんなさい
玄関の隅に蜘蛛の巣がある
大きな蚊の死骸が かかっている
ほうきではらい 外に掃く
小さな蜘蛛が逃げる
朝の外気が 玄関から流れ込む
蚊の死骸は やがて蟻に運ばれるだろうか
巣 ....
ありのままをみせる蟻はいないけど、わたしたちはあるがままに暮らす人だったので、ゴシック体でゴシップ斜め微笑み返しでお互いの口の中へウィスキーボンボンを放り込み、舌べらで潰しあった。薄っぺらな唇を噛んで ....
さんずいと林の狭間をうろつきながらハンドルを握っていると
「もうすぐひがくれます。ライトをつけませんか?」
壊れたはずのナビがしゃべる無機質な声に、さんずいのよこで立ちくずれそうになった。
きみの薄い膜がやぶれる理由や
まなざしが冷たくなっていくときを
ぼくは近くで見ていた
さいごに聞いたきみの笑い声は
お笑い芸人のコントだったね
年の瀬 新しく歩んでいく(はずだった)世界 ....
死ぬよりもずっと生きてるほうがいいなら
嫌なことから目をそらして
空洞だらけの人間になって
今までわたしがばかにしてきた通りの
薄っぺらい毎日を送る
緑ちゃんは
アイスコーヒーを飲んでいる
ガムシロップを3つも入れる
緑ちゃんは
今日もひとりで喋っている
なにかいいことがあったのか
今日はいつもより少しだけ饒舌だ
隣に座ってい ....
鹿児島・宮崎近海でとれた
かたくちいわしを
まるごと素焼きにしました。
●そのまま、お召し上りください。
詩について論じたり
批評したりできる人たちが読むならば
詩とは呼んでもらえないような代物を
三年間で百八十くらい書き投稿してきた
それ以前にも書いてはいたが
誰にも読んでもらう機会がなかった ....
愛する人を見つけては
期待が裏切られたと
不貞腐れます
また愛する人を見つけては
また期待が裏切られたと
また不貞腐れます
でも大丈夫
いつか ....
一面の青と青と青
どこまでも広がるそれに
羊たちが跳ねる
迷える僕らは
それでもただ夢中になって跳ねる
最終目標とか
そんなものはなくて
すべてを越え ....
仲間と盛り上がる時
大切な人を失った時
お腹を抱えて笑った時
許せず牙を向けた時
君と誓ったあの時
繋がっている
一つの時間(とき)に
早くなることなく
遅くなることなく
平等に ....
自転車の花が咲いたよ
靴ひもの言葉で
僕は君に告げた
今日も生活の中で
信号は赤から青へと変わる
軟らかなコンクリートの
優しさに包まれながら
もう少し眠っていたいけれど
僕の身 ....
まぶたを落として
眠りにつくまでの間
平凡な今日のこと
それから
ほんの少し明日のことを
考える
カレンが歌っていた
「雨の日と月曜日はゆううつだわ」 ....
いるものと
いらないものにわけなさい
その基準がおかしいのではないか
なんて言いたくなるおかたずけの時間
いつもそうだ
決められない
いつも
古い家の古い小屋には
古いもの ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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