少年が黎明する正午に大きな鳥が日を遮った
その急襲する翳の奥にある形のない論理から
世界に緑の体系がこまごましく飛び火した
緑のいくつもの形態がその他の色と共に
少年の背骨から放射する ....
はこぐまに であったのは
白いマストが海岸に現れたときだった
お蝶夫人の待ちわびた人は 波止場には 降りてこなかった
かわりに降りてきたものは
かるい箱のようなものを頭にかぶった熊だった
....
あなたに見つけ出して欲しい 探しだして欲しい
真夜中の背中に映る夢の設計図
Turn to the right.
Turn to the left
The black angel of a ....
Wonder Woman
Sexy Girl
君のかわりを和洋中韓あさってみても
It cannot be satisfied
It is not filled
Love is insu ....
ただ風が吹くのも 君がいれば 君がいれば
シャボン玉が飛ぶでしょう
鳥や木が歌うでしょう
花達が踊るでしょう
ただ風が吹くのも 君がいれば 君がいれば
白い雲が流れる
日の丸が ....
うどんの出汁をとった
ご飯の炊ける匂いが嫌になったから
ツルツルと食べられるものが良かった
掛け布団を洗った
柔軟剤の匂いが嫌になったから
今夜は少し寝苦しい夜だな
....
記念日にはキスを
頬でもいい
記念日が
もっと記念日になるように
新しい
ページがまた始まるように
心に残る
日々がひとつでも増えるように
記念日にはキスを
....
きっと目に見えないほどの
花びら5まい広げる花を
見つけるのだろうね
やっと つった足指を
起きない体反らせて
伸ばしてみても
それがそんなミクロの花には
....
ナポレオン と 書いて あるのに
オレンジ色の
細長い
ケチャップ色の麺を 想像して しまったので
慌てて 伸びを してみた
こないだ作った ミートソースみたいだ
なんで ナポリタン ....
奇声をあげて
包丁振り回して
部屋中ぐちゃぐちゃ
私を抱きしめる腕が
ガタガタ震えてる
その振動が少し快感だとか
媚びた雌豚のようなこと考えた
「愛してる」は怯えていて
....
花の{ルビ陰=かげ}は柔らかな光に包まれている
そこは決して暗くはなく
日差しを柔らかなぬくもりに変えて
まぶしさを穏やかさにする
花の蕾に包まれて私は眠りたい
ベッチンの様な花びらの中 ....
エアロスミスの
スティーヴン・タイラーは
長髪派手めの間寛平だが
娘を見ると
DNAの微妙な匙加減で
こうも変わるもんかね
といつも感心しちゃうんだよねえ
バランスなんだよバランス
似 ....
大きな雲は
空の広さを証明する
こんなに空が深くて
澄んでいることを
青空だけでは
はかりしれない
{引用= なんの役にも立たない小石が
この世に在るのは何故だろう}
ていうようなフレーズが印象的な
三角みづ紀さんの詩が印刷されたポストカード
私達 家族が 5年暮らした ....
妙に黒々としていて
如何にも悪そうで
胡散臭そうな奴が
朝から偉そうに政治家に
意見しているのを
コイツの番組
喜んで見ている人間がいんのかよ!
と怒りながらも
そうだ、みさとちゃんの ....
知ったようなことを
ほざくのが
気持ちよくてね
その代償は
賢者からの軽蔑
ハイヒールの踵で 不意に
背中を蹴られるような気分さ
気の利いた冗談を
言えるようになりたいんだ ....
あるラジオの
みえない声をきいていた
あの日
みえなかった
今も
みえない
からだもなにも
かりているにすぎない
しっとり
どこへともなく
アンテナをのばす
....
愛は長い嘘よ、と
つぶやくそばで光が鳴り
きみの髪を一本ずつ太陽が染めていく
壁の穴には吸殻が押し込められ
干上がったダムに不発弾
鳥がまっすぐ秋を飛ぶ
子どもたちが歌うメロディを ....
土の足跡から無限に伸びる手が生える
一秒経過するごとに握力が一グラム強くなる
いつか足を捉えて光へ進むことを妨げる
振り返ると土はいつしか沼になっていた
一時の財宝
裏がえしの空
誰も憤らない
銀のためには
遠く離れた場所で
ひとりは発熱する
不用意な一行を
消し去ったあとで
曇と曇の
重なりの牢
暮 ....
からくりをひらくと
蜘蛛と草が居た
蜘蛛が草に話しかけると
からくりは動き
草が蜘蛛に話しかけても
からくりは動かなかった
からくりを閉じた
ほんのわずか ....
第一形体は無に等しく
第二形帯は無限に等しい
そして第三形態
既に独りの刻ではなく
多数に
引き千切られた告白であり
目前、黒く固い鉄の炭のイシの
(何かが燃え尽きたシ、ジツ、ZON ....
秋の午後を脅かして
突然の雨
雷の轟音に
台所から急いで
手をエプロンで拭きながら
昼寝している児のもとへ
布団に起き上がり
今まさに泣きだそうとしていた彼は
私の胸にかじりつく
よ ....
生まれた事は偶然事
死ぬという事も偶然事
生きるとは社会習慣と「大いなるもの」に服従する事
生きる事は耐える事であり、死とはそれからの解放
しかし、例えそうだとしても、死の後の ....
ひとり校庭で
逆立ちの練習をしていた子
あれが、
きみだろうか
5段組みのてっぺんで
バンザイをする子
きみでないことはたしかだ
きみは高所恐怖症で運動オンチ
逆立ちもできないし側 ....
柔らかい楕円の香り
肌を透かせる真白な木綿
多角形の雨おとにふれた
水彩のゆびさきは筆跡を整え
ゆるやかに乱され
空白に孕んだ風を
あたたかい命と錯覚する
あかい器官をひとつ
平原 ....
新しいノートを開いて。さいしょのページだけ。きれいな字を書くようなひと。僕もいっしょだ。
サイドミラーに映った、中華門のおおきな金文字。鳥居っぽいね、話しかけると。となりでは眠るひとがいた。遅い ....
朽ちてゆく薔薇に敬虔な祈りを重ね合わせる深夜の戯れ。
矛盾のように見える行いのうちに机上の蝋燭の火がゆらゆら揺れる。
古い書物の中、詳細に描かれる神々の行為に戸惑いを感じ、
劇的な出会いを求める ....
大好きで大好きで 恋する気持ちが苦しい
苦しくて切なくて苦しい
(食事は喉を通る 食欲もある)
君に好かれたくてダイエット頑張る
(食事は喉を通る 食欲もある)
好きで好 ....
目を瞑ると君の顔しか浮かばない
あんなにも大好きだった森高の顔が浮かばず
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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