彼岸花が
目から胸へと突き刺さり
赤い秋が
まっすぐにある
背中にある罪悪感は
この風には重いのだろう
まだとべないこの身の
清め先を
また探す道
お昼休みの中庭に
理科部の男子が
窓から放したハムスター
クローバーをむしゃむしゃ食べた
タンポポも食べるよって
誰かがいった
ストローみたいな茎のはじから
食べていって
....
人は言うだろう
「生きる理由がないから死ぬのだ」
では、私は言う
「生きる理由がないから生きるのだ」
おそらく、どちらも正しいのかもしれない だが
この世界で問題 ....
きみのためにご飯を作る
味噌汁を煮て
魚を焼いて
質素だけど
味には自信がある
きみのためにご飯を作る
何故かといえば
きみが元気でいてほしいからで
きみが生きていてほしい ....
詩を書いている
詩を 今日も
電車に乗って 僕は
今日も仕事に向かうけれど
電車は 色々な世代の人が
出入りする だけど
走るだけ 電車は ただ いつも
走るだけ
....
九月も末だというのにまだ汗はとまらない
車の冷房は下げたままだ
最後にどうしてもあの海辺が見たかった
親父の入院中きまって立ち寄った、
、あの海水浴場へ
市街を抜け、15分も走ると左手に ....
鋭利な刃物で削がれたみたいに二十三夜目の月は欠けて、煮詰め過ぎたジャガイモのようなどろんとした色をしていた、シャーマニズムに傾倒するアマンダは香の立ち込める薄暗い部屋で観念的な詩文を綴って ....
ピザまんって10回言ってみて
ピザまん
ピザまん
ピザまん
ピザまん
角煮まん
ピザまん
ピザまん
ピザまん
ピザまん
ピザまん
ここは?
喉仏
指すとこ間違 ....
いつか星のきれいな夜にきみと東のそらをながめていた
銀河のはしっこから星がもれおちてきて山の斜面に
まるでとつぜん咲いた花のように青く白くちりこぼれた
星のかけらを幾片かぼくらはポケットに ....
130924
ケミカルシューズの紐が解けるまでが勝負だ!
見得を切った連合軍対枢軸軍の狡猾な切り崩しが続く
非戦闘員 ....
あの日脱ぎ捨てた古い自分が
心の隅でそのままになっている
糸の切れた人形のように
死よりも冷たい生者の顔で
ポンペイのように時の塵に埋れ
欲望の形に空洞化した遺骸あるいは
まだ温も ....
全体の形が カッチリしているので
スイカも お行儀の 良い形で
君臨して いるのでしょう
今 流行の
四角スイカを
堅苦しい瞳で 眺める
真夏のサンタクロース
雪のよう ....
読んだ人間が
不幸になるだなんてことを
書かれた手紙ほど
不幸なものがあるか
あの娘に
告白した手紙は
あの娘と
あの娘の周辺に群がる
ドブス集団によって
無惨にも
お笑いの対 ....
口裂け女の胸を揉んで逃げた
いろいろとさみしくてキリンでいる
長く続く青春にいる
こんなに苦しい思いはしたくなかった
軽快に、爽快に生きていたかった
すべてはきみと出会ってから変わった
僕の心は押しつぶされて
呼吸も出来ないほど
きみが他の誰かのものになるのを
....
16時35分
視線を見開き 曇天の空を仰ぐ
視線を細くして 雲の切れ目が刺す
光の線は 川に降り立ち 流れる
17時10分
光の線は 炎を帯びながら
薄れゆく景色に 目もく ....
誰も知らない部屋で
息を殺している
見ていた
遠い 街を
隣町まで行く
車に轢かれそうで少し怖かった気がする
ラーメン屋の前を 通り過ぎながら
自転車で こいでいく
....
銀紙のいたみが残っている
なにをつつんでいたのだろう
じょじょに
曲がりくねり ながら
朝になって夜になって
夜になって
夜になって
言葉はみじか ....
消えてしまいたい と
わたしの心は嘘をつく。
死んでしまいたい と
わたしの表象に刻みつける。
心はわたしに嘘をつく
世界はわたしに嘘をつかない。
わたしの四肢が 動きを求める ....
今日も
緊急車輌の
サイレンひびく
街中の
かげろうたちが
立ちのぼる
ビルの谷間で
落っことしたもの
探してる
巣食った暗黒の
深いところで
救 ....
妙に湿度が高い9月の夜
女のように鏡に向かい
毛抜きで眉を整えている
雑音混じりのエフエム
レイ・チャールズをカバーした
女の唄声は錆色にけだるい
重たそうに塗られた睫毛と
熟れ ....
地平線を
誤魔化すために
僕らは旅をする
目的地も地図も
ましてや往復切符なんて
棄ててしまった
僕らの故郷は
ごみ溜めの街
まるで深い森のようだ
....
信じるということは黙っていること
だからかな
月はいつも無口だ
ひたひたと夜に歩いていると
しらずしらずに素直になる
だれもがなにも言わないで
暗い夜に白くなり
明日がこっそり訪 ....
王女の名を持って生まれ
運命のいたずら
雑草の間に
根を下ろすことを余儀なくされても
小公女のように気高く
品位を忘れぬ立ち居振る舞い
汚れない肌
たとえ
嵐になぎ倒され
獣に踏みに ....
石ころのように
蹴飛ばされた
君の命が
川の流れに
ぼしゃりと飛び込み
揺らめく水の底を
ゆっくりと転がって
手の届かない
透明な棺桶の奥から
空を見上げ ....
ジョーが打たれて
コーナーに戻って来たとき
朦朧とした意識を
回復させるため
セコンドの丹下段平が
アンモニアをジョーに
嗅がせていたのを覚えていたので
最近頭がボーッとして
ハッキリ ....
いつもすでに記憶だった夏の日に
俺は裸体を晒した少年少女達と
沖合を鳥が群がる海を見たかったが
だれひとり気付かぬうちに
海原を舐めて広がる火の言葉に焼かれた
熱気だけが渦巻く無音の嵐に ....
一人旅は
化粧をして理想の自分になれる
いや一人旅は
化粧を落とした素の自分になれる
いやいや、一人旅は
化粧を探して新たな自分になれる
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