向かいの家の窓から
女が身を乗り出して下を見ている
左手になにか小さいものを持っている
それがなにかまでは見えない ここからは
コンセントに埃が溜ってい ....
風と光
肌触りと眼差し
雲と微笑
素っ気なさとほつれめ
先週より軽い靴音
長袖シャツの袖口が気になる
温かいコーヒーを飲もうと
財布を探った手が
ポケットの温もりを探し当てた
....
彼岸花さいている
あの窓にも
道端にも
彼岸花さいている
廃炉でも
再稼動でも
彼岸花さいている
オリンピック
福島第一
半沢直樹
あま ....
輝く想いを
お気に入りの
箱にいれて
静かに
鍵を
掛けましょう
胸に抱いて
ゆっくり
頬擦りしてから
心の海に
そっと
沈めましょう
落ちて
落ちて
底に ....
歯をぎりぎりと噛みしめる
私の目の前に広がる闇を睨みつけながら
負けたくないと思っていた
決して背を向けるもんかと
叩きのめせ
叩きのめせ
自分の胸を打ちながら
繰り返しては吐き ....
あなたの右手と、わたしの左手
絡まりあう指の隙間から汗
じんわりと湿っていく
心臓が移動して
あなたに鷲掴みにされているみたい
揉まれて、濡らされて
昂ぶっていく
手のひらか ....
朝がいそいでいる
子の笑う声のような
光たちを小脇に抱えて
ガラスの球は真ん中から
はっきりとふたつに割れた
きみが急に
うたうからだよ
ゆうべ見 ....
午前五時。満たされた心に筆が泣いている。
家を出て川辺に立ち、今は何も語らないせせらぎが時を刻む。
頭にぽっかりと穴が開き、そこに寂寞が広がるのはなぜ?
こんなにも心は満たされているのに。
....
なんにもない場所で佇んでいる冬とは対照的に
待ち望まれていた秋がシャンデリアのもと自意識過剰に笑みつつ
深夜の鏡に自分を映し深紅の薔薇へのまなざしをして
まだ気がついてはいない
季節風すら ....
グットモーニング
{引用=(朝は来るよ、何度でも)}
グットバイ
{引用=(素直になんて、なれなかった)}
グットモーニング
{引用=(君の居ない朝を ....
弾きまくった。
色んな曲を弾きまくった。
ひたすら、ひたすら弾きまくった。
BOOM BOOM SATELLITES
「HELTER SKELTER」
淡々と切り裂くように弾きま ....
貴女に昼間言った
アソコをベロンベロンさせられたら
フェラを倍にして返して貰うとの言葉
訂正させて頂きます
貴女への要求は
100倍返しだ!
それが私の流儀なんでね
何をゴチャゴ ....
Usual play won't be easing my mind
And I gotta find one to care
So I should walk toward my future ....
シャツの襟を朱肉まみれにしている
証拠を埋めたシャベルの音が残っている
「将来の夢はお嫁さん」とおじさん
おばあちゃんは栗をむく
背中を丸めて栗をむく
かたいかたい栗をむく
息子にも
娘にも
孫にも食べさせたい
むいたほうが食べやすい
ただそれだけで
もくもくと
真剣に
一 ....
私は何も持ちません
私は何も知りません
何にも期待をしなければ
誰かに期待されるを望みません
鮮やかな生活も
充足に値する為事も
一切の余分を欲しません
たった一つだけ
嘘はつかず、ご ....
溶けてくるのは腰?
いや、そうではあるまい
それは、キャベツであったはずだ
あるいはお前そのものであったか?
みかんの骨はおそらくは蝶になるのだろうが
蝶の飛ぶ空だけは残して欲しい
願 ....
たわんだガラス窓をひたすらに登ろうとしている羽蟻を見ていた。
同じ動作を飽きもせず繰り返している。
彼はなぜその小さな背に生えている羽を使わないのだろう。
よく見るとその羽は見る影もなく疲れ ....
今日も誰かの体にメスが入っていく
点滴の水滴が落ちていく
パルスオキシメータの音が止んでも
きみには帰る家もない
ふたりの子供はいないから
追いかけても追いつけないから
....
捨てる物が無いとは気楽なものだ
捨てる物がないから強きでいられる
ずーっとずーっといつだって捨て身な私だった
何も持たずに居いたらよい
あるのは本とペンとノートだけ
庵に籠もれば何もいらない ....
僕は期待を裏切るために生まれてきた
運動の得意な子であるという期待 素直でいい子であるという期待
誰にでも優しいという期待 いろいろな人に好かれ自分から進んで周りと交流するという期待
重苦しい期 ....
一
夜の水平線が
両の腕をさしのべ
その手で満月を挟み
嘆く空から引き離し
海の底に沈めた
光が闇に溶けて
波の下に燃えつき
殺風景な夜空に
取り ....
滝川クリステルに激似だとお?
冗談も休み休み言いやがれ!
共通点はハーフってだけじゃねえか!
しかもナニ人とのハーフだ?
アフロじゃねえかよ!
5万もするDVD買わせやがって
ふざけんな、 ....
ヤバイよ、ヤバイよ
涼しくなって来たぞ
今のうちだな
化粧を通して滲み出る
30代後半から
40代前半の女性の皮脂に
お目に掛かれるのも
誰か、
誰かおりまへんやろか?
小鼻 ....
散る為に咲くその姿
折り摘まれしばし綻ぶ
咲く為に地にしがみつき
季節の風をうけとめて
けなげとは
このことにあると言わんばかりに
誰につたえることなく
自らの ....
星のみえない夜にも
星は存在する
風にふれない丘にも
風は存在する
あなたが消えたあとにも
あなたは存在しつづける
両のてのひらを
まるくして合わせる
透明な卵だよ、ほら
まどろみの向こうに見る横顔はいつも刹那
始まりと終わりはどこまでも流れ落ちていくので
現在の幅に射し込む水の光だけで流れていく渓流
岩は感情のように水の流れを変え
木の葉は矜持のように水の面を彩る
僕はその川の方向のよう ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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