車の前を
カラスとっとっとと横切る十二月
二本足で
黒い姿がひかってる
そのもっと後ろ
まっかな山
急いでいるのは私だけかな午後
カラスの地についた二本の足が
私の目をもってっ ....
おっちゃんこの間な
中学校の「職業講話会」っちゅうのに呼ばれてん
中学3年生の子供たちにな
職業別でお話しする授業の一貫やねんて
一応その職種の話のメインは考えて
間にセッション ....
「すみません。おひとりさま1パックまでなんです。」
その日
特売の卵を2パック
かごに入れていた老人は
無情なレジ係にそう言われ
1パック取り上げられていた
解けかけた雪が
昨夜 ....
仕事柄
保育園や老人介護施設を訪れる
人生の入り口と出口
もちろん私は後者にちかいあたりを走っているのだろう
少々息を切らしながらも
保育園児に捕まるとなんどでも同じ質問をしてくるの ....
無題の書をひらき
ドアを叩く
誰もいないから
自分にだけわかる詩をかいたけれど
もはや自分でもわからない
こんな日は
君の詩をよみたい
技巧派がつくりだした行間で道に迷い
言葉の枝を捨 ....
僕は目を瞑り
夕暮れの国道に彷徨う仔犬のことをちょっとだけ考える
カーラジオから明るい声が
逃げ出しちゃった犬の情報を
お寄せくださいと呼び掛けている
犬の種類 大きさ 毛の色
首輪 名前 ....
やっと会えた母は、とても穏やかな顔をして眠っていた
真新しい白装束 解剖の痕跡も知らず
すでに身体は綺麗に浄められて
「コロっと死にたい」
いつもの口癖通り、突然の呆気ない最後だった
入 ....
たやすく割れてしまうのに
壊れてしまうのに
やわらかく、脆い目で手を伸ばし
薄く平滑な胸が空気でいっぱいになると
子どものつまさきは
もうすでに、地を離れている
街が息継ぎを忘れて ....
あしたあしたあした
遠くで木霊する
届かない 汽笛
むなしい響き
どこまでも裏へと廻りつづける
騙しの船 煽りの航海
工夫と労働
駆動して前進する機械
跳躍するいのちの冷やかさ
身投 ....
頑なな盲信を取り払った時に
何が実在可能か
存在はまるはだかだ
市販のマスクはあなたの命を吸い込んで蝶々になります。
それは綺麗な蝶々です。
なので、ポイと捨てられればマスクも傷つきます。
マスクは子を孕みます。それはあなたの顔に似ています。 ....
永遠なんてどこにもありはしない
見えない言葉なんて信じない
心のどこかでうずくまる
駄駄っ子な感情を
認めることが出来なかったあの頃
繋いでいた手のひらの
温かさが腕を伝って
表情に溢れ ....
息をとめた空間で毎日を過ごした
こわい こわい
こわい こわい
未来が見えない
音を消した過去を毎日思い出した
いやだ いやだ
いやだ いやだ
どこにも行けない
歩かない花だっ ....
夢と現実という
区切りを付けたのは誰だったっけ
僕らはその中でしか生きれない
今日も鳥は飛んでいく
恋と愛という
区切りをつけたのは誰だったっけ
僕らはその二つに縛られる
明 ....
ただ こんなにも
生きるということは
切ないのだろうか
夢を素通りして歩いてきた道
それすらも 愛してしまえる今
僕は覚えたくなかったと
死んだ過去が声もなく叫んでいた
ただ こ ....
普段の私は40Wくらいの明るさで
人に会う時は60Wになる
さらに仕事中は
100Wの明るさで全開だ!
しかし100Wの電球は
消費電力が大きい過ぎて……
電球がすぐに切れてそうになり ....
ハッキリと分かれた
新緑の出来 不出来が
皮肉にも映えている
豊かだらけの様は
皆 退屈に見えて
つまらないと
頬杖つくけど
清らかも濁りも
この平面では普通で
なんのたわい ....
光を愛する闇がある
おならとともに悪い気が排出されている
そのダジャレ言わないと死ぬの?
海の中へ鳥たちが沈んでゆく
沈黙の むらさきいろのうみ
いくつもの 幾万匹の 星
灰色のほし
生きている
ただ生きているだけのあわれなほし
機械のようにからからの眼
凛々しくも ペーソス ....
白・・・・・・・・・・・・・・。
色が 形が
どこから生じ どこへ消えてゆくのか
‐白は超越する。
どこへも行かず、けして現れもしない白
白が思考を時間の底へしずめて澄ましこんでゆく
....
雨の奥から曇の淵へ
音は光の手を引いてゆく
白は降り さらに
白は降り
ひとり ひとつの場所にしか
響くことのない色があり
胸の苦しいけだものとなり
冬の川を ....
小さく洩れるアナタの声
頬をつたうアナタの涙
そして、愛がまた溢れる
クマゼミの 鳴き声を 知りたくて
クリックした ユーチューブ
便利な時代に なったもんだと 言いながら
しーしーしーを 聞いている
皆で 秘密の鬼ごっこを しているみたい
そんなに ....
ひとを
見ませんでしたか?
そうです
さっきまでいっしょにいたんです
さっきまでここに はい
抱き合っていたのです
指にも足にも まだ感触が残ってる
痺れるような 浮いているよ ....
君の首のまわりに
たっぷりと巻かれたストールを見ると
私は冬の訪れを感じる
いつ見ても思うのだけど
君はストールを巻くのが下手だ
タグが見えてしまっているし
形もなんだかイビツだ
....
いつまでも黒光りして回ってる
レコード盤の中心に
赤い心臓は、脈を打ち
酔いどれ人の頬は赤らむ――
週末の仕事を終えて
駆けつけた、朗読会の夜。
再会の朋と麦酒の入ったグラスを重ね
泡まじりの一口目に「ふうぅ…」と、一息。
不惑の四〇歳とやらになって間もない朋は
司会者 ....
「髭好きの女性は意外と多い。
髭だけで何とかやって行けるものだ」
これは、自分で自分を慰めてあげたいでお馴染みの
ヒーイズゲイことマラソン銀メダリスト有林や
国民栄誉賞の金メダリストPちゃ ....
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