1
この孤独な心は
天使を求めている。
沈静された心には
何もかもが痛い。
死ぬときも今日みたいに痛いんだろうか?
2
何も付け足すものがなく
このまま死んでもいい
切る ....
*1
インターネットで
あなたの名前を検索したら
多くの死者が出た
あなたのように
全ての遠くに自信を持って酔えないよ
耳があるもの無いもの
血管のある脳漿
俺のせいでひどい目にあった ....
エプロンをつけたおじさんのような
がらがら声のおばさんのような
二人組が立ち止まり
暑いのか涼しいのかさっぱりわからないねえと
言っている横を
私はTシャツ一枚で通り過ぎていくのだが
....
道路の一方に並ぶ
木々の下を歩く
ゆっくり歩くほど
雑音の中から 笑う声に似た音が響く
聞いたことがあるようでなつかしい
ふんわりした空気が流れていくけど錯覚だと思う
現実と頭の中 ....
朝焼けと茜空の間に
彩(いろどり)が溢れ
茜空と朝焼けの間に
暗闇が横たわる
少女はその秘密を知りたくて
彩の一つ一つを呼び出しては
新しく命名し昼の詩を
暗闇の底を探っては
言葉で照 ....
風が運んできた花の匂いにまみれたら空想に囚われて
飛行船で七つの海を制覇する旅を始めてしまうけれど
真夜中に目覚めた時のあの浮遊感が忘れられないから
雷雨の中を駆け抜けて迷い込んだ街で君を思 ....
悲しみを涙で濡らしたとて何になろう
涙はいずれ乾き濡れた後さえも消える
涙で頬を濡らした後は渇くことさえも
知らずにいるかのように流し続けた私
悲しみを涙で濡らしたとて何になろう
濡 ....
こうして書いていくことだけ
特に 思うことはない
寂しさを紛らわしたいだけ
そう思っていた
そう思うことだけ
過去の自分をうち消していく
得られるものは 何もない
無機質な職 ....
見世物なんかにならないよ
こっちが性に合ってる
ブランシュは言う
家柄がいいし
学もあるのでね
愛されて育ったのよ
悲しまれて育った
これはね
でもあたしの脚じゃない
姉さんな ....
古いノートに書かれた文字を
辿って行くと
余白にぶつかって
そこから先へ進めなかった私がいる
もう書けない
諦めてしまおうと
何度も思った
余白の裏に
余白の隅に
挫折の名残 ....
とんぼをみない秋
あの
まっすぐでもなく
ふらふらでもないとんぼの泳ぎを
真似てみたい私の歩み
目的が
ありそうな顔をしてゆくこの道
噂をしなさんな
だれかがささやく
....
雛菊をみていた
毛氈のような緑に
ところどころ陽に照り映えてある白
海をおもいだしていた
流木の漂白された肌が
曇天に無色をそえる
時間の重さをはかる
手のひらの中の一握りの ....
書類
古い書類の山 うずたかく積もった
経年の澱
過去の人々の 喧騒に満ちたやりとりが
音や意味を宿す文字という「しるし」に刻み込まれている
その配列の中に
三年 ....
高くなってきた空が呼ぶので
机から飛び出して学ぶことにした
何かに追われ、足早に過ぎ去っていた道
今日はゆっくり歩くとしよう
見飽きたはずの街路樹
瑞々しい緑が弾け
時間を宿した幹 ....
四年京都に住んで
今でもよかったと思うのは
はる を覚えたことだ
生まれ在所に戻ってからも言っている
開けてはる居てはる植えてはるえづいてはる起きてはる
噛んではる切ってはる ....
不細工な端切れを寄せ集めて出来た後悔のタペストリー
涙ながらの悲劇が縫い合わされている
あの日捨てた日記帳
捨てられなかった詩のノートはもうすぐ六冊目に入るよ
恥じらい生きる毎日だと悪魔が ....
チワワが痴話喧嘩してコンニチワとでも言うと思ったか
野良の黒豹にうちのキリンが噛みつかれている
骨壷抱きしめ寝落ちるまで酒飲んで泣いている
ハゲから
ハゲの占有面積1%につき
5000万円の税を徴収するという
ハゲ税法案が国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
これに反対するハゲのデモ隊と
デモを阻止しようとするカツラメー ....
秋に扇なんて いったい今何月だと思ってるの
もう10月よ
夏の名残を惜しみたい気持ちは解るけど
そろそろ仕舞わないと
変な人だと思われるわよ
雲泥の差ってさ
空に浮かぶあの雲と地面 ....
カーテン開けたら 外は雨降り
こんな日は決まっていつも
君が残していった古いレコード盤に針を落す
心地よいノイズに混じった美しいピアフの歌声に
気だるい気分で僕はもう一度ベッドの中にもぐりこむ ....
何処かで 自身を 言い包めてる
自分に 言い聞かせる 感情
こうじゃない
そうじゃ なかった
あのときは ああだったのに
言い訳と 策略が 交錯する町
工作していた 夏休みの 宿題 ....
ボリュームを上げ相殺され生まれた静かな街を
掴まり立を始めた幼い空想がよちよち歩き出す
産声は鬨か?
もう手遅れだって事だけ
どうしても消えない夜
現実の壁 理想の枷
解釈を誤るところから築き始める
一途は暴挙だ
途方無き循環だ
不可解が新世代の鍵なら
扉を扉と認識出来るだろうか?
現実の壁 理想の枷
本当は ....
そそられる
そそられる
珈琲の匂いって
そそられる
そそられる
そそられる
給食の匂いって
そそられる
そそられる
そそられる
雨の匂いって
そそられる
そそら ....
生きる事を止めてしまおう
死ぬ事なく
そう、僕達は肩の荷を外してしまおう
僕達は魂の底からの敗北者だ
・・・それを今、誓おう
僕達は破れた者だ 人生を棒に振った仲 ....
知らない父の
面影をみる
おとうちゃん
夢で呼んだ
呼んだことのない私は
甘えたかったのか
許していた
私のことも
父のことも
夢はときに
夢らしくあり
「ねえ、これは骨?」
チキンナゲットを食べ慣れているお前達に
フライドチキンを与えたら
飢えたライオンの子供のようにそれを貪りながら
何かを思い出したように下の娘が訊く
「そうだよ。 ....
あのさぁ
ひどく個人的なんだけど
僕が最近思っている事がある
君の糸を僕にくれ
強く結んで離さないから
君は毎日笑ってろ
2109 2110 2111 2112 2113 2114 2115 2116 2117 2118 2119 2120 2121 2122 2123 2124 2125 2126 2127 2128 2129 2130 2131 2132 2133 2134 2135 2136 2137 2138 2139 2140 2141 2142 2143 2144 2145 2146 2147 2148 2149
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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