わからん人はマングーズの居酒屋で眠っていなさい
そう呟いていた あのとき
左胸の 踵ラリアット食らわすぞ
脅し文句の伝染 敗北の日
何か 心が 伝えたく ....
詩をかきはじめたぼくが
言葉を失ってしまうようなできごとがあって
その次にはもっと言葉を喪失してしまうようなことが起きてしまって
ポエジーはどこかへ行ってしまったのに
それでもぼくの詩を読み続 ....
いまさらのように
いきる意味を求めて
精神の荒野をさまようきみは
世慣れした営業スマイルの中で
歯ぎしりギリリと
きしませいきてます
まわりつづける歯車は
どこへもいかず
一日またいち ....
ただただ夜が
石畳のうえで時を数えていた
ささやき声のような星が
いくつか浮かんでいた薄曇りの零時
駆け抜けて行ったモーターバイクが
どんな行先を目指しているか賭けてみ ....
冷蔵庫の中で
鶏卵の形状はときに難解だ
それは石油や民主主義やマックブックが難解であるのと
何ら遜色ない次元での難解さ
女は夜、井戸で桶に水を汲み
....
感じているのは 悲しい予感
誰もいない 寂しい街角で
風が いつも吹いていた
僕はまだ たぶん生きていた
ものを口に入れながら
会話をするのはなぜ
どこに行くのか
人に ....
頭の悪そうな男女が
やりたいままにやって
子供が出来た場合
子供ひとりにつき5000万円の
税を徴収するという
妊娠税法案が
国会を通過する見通しとなった
特に目立った抗議行動も見られな ....
君との出会いは
私にって
一つの幸福でした
Fly high―
地によって倒れた者は
地によって立つ
Fly high―
高く飛ぶにはどうしたらいい
地を這う生活が長い
私の生活では ....
映写する腑、喉を圧しひろげ、傍線はたしか、遠くに聞く、砂の鳴りに裏返る沼、波紋と残像のさなか、脆弱な冒頭を詰めたトルソーは次の作図を予感する。渦の灯、炭化した雨を下から明かし、鞣すように匙を透して、香 ....
グレープフルーツナイト
ぷかぷか浮かび上がれば
魔の時間だ コウモリのお通りだ
合図になる 目が覚める!
パイプをくわえたフクロウ
迷子の泣きべそオオカミ
花冠ひっかけたトナカイが
....
底から
蒸発した
温かい水が
蓋裏で
冷たい水になる
ほんの少し
傾けただけで
それは
ふたたびのしずくとなって
ほとばしる
涙の成り立ちを
まぶたの裏で描きながら
わ ....
もう、難しいことはいいわよ
”今すぐ難しいことをやめなさい”
歩くなら、右の道の方がいいわよ
”右の道しかいけないじゃない”
寂しいでしょう、こちらへおいで
”寂しくなくてはこまるの”
....
オナニーを一回する度に
5万円を徴収するという
オナニー税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺ではこれに反対する
ヘビーオナニストが
大規模なデモを行っているが
黙っていれば分 ....
あなたの ちいさな裸形に わたしは慎ましく泣いた
蒙古斑の青さが 赤子のあなたを
きわだたせていた
ゆがんだ顔だと 云った人もいたが
あんな うつくしさを わたしは それ ....
なぁ
おまえは
誰も知らなくても
自身さえわからなくても
あいつには初めから
勝っているんだぜ
テストでいい点を取ることや
かけっこで一足分秀でることを
嫌ってたって
その類のこ ....
手品失敗して生放送が終わった
若い頃の苦労が役に立っていない
修学旅行に行かずアメンボ捕りに来ている
絶望の万年床でカビを生やしながらウラニウムガラスを抱いて薄黄緑色に発光していたら
お前を今日から爆弾にするから炊飯器に入って圧縮されろと命じられたので仕方なくふとんから出ました
ふたをひらいた炊飯 ....
まつげはひかるけれど、それはあなたの水ではない
雨あがりのドライアイは
公園の風景を
焼きつけるしずかな鉱石のように
まばたきをしない
「むかし、どこにいきたかったのかとか、
ほんとうに ....
たぶん、コイ
ユメ、みてるの
....
貴方の祖父は画家
貴方の父も母も阿蘇山を駆け上がる 馬の姿を描いていた
貴方の弟も絵をふすまに残していた
でも貴方は描かない
すぐに脱いでさしあげるのに
私のささやかな夢の ....
弧を描く真昼の白い月
残月と呼ばれるのは
いつまで
楽になりたくて
あの女が手を掲げ
空に救いを求める時
見えない剃刀となり
その眼に飛び込んで
魂を切り裂いて欲しい
白 ....
紺色に遠い夜空
白い月が明るく浮かんで来る
私の頭のなかには
とりとめのない考えが
浮かんでは消える
いま 空を歩いているところ
降りしきる雨のなかに
いつかの
或いは未来の
遠 ....
愛情を裏返すと
憎しみに変わるという
それはよく聞く常套句
けれども。
憎しみを表返すと
愛情に変わるとは
何故かとんと聞いた事がない
そう、悪くない毎日。
長電話をたまに。
時々朝までファミレス。
4月からは昇進。
晴れた日はドライブ。
山の上は星もきれい。
そう、悪くない毎日 ....
今日は静かな夜ですね
冷蔵庫がぶぅーんぶぅーん
小さく小さく口ずさむ
一人っきりでいるのです
今日は静かな夜なんです
冷たい鉄がそとを走って
狂った様に競っている
ここは一つの楽園で ....
ぼくという詩は読者を必要としない
読む人の責任において新しい意味が生まれていくのだ
ぼくが発する言葉は
読む人として在るぼくの責任において生まれた
新しい意味なのだ
必要とすることなく
....
「もう私これからはあなたのものだね」とか
「このままオートマチックに君は僕のもの」とか
いとも簡単に言ってくれちゃったりするけどさ、
異なった別個の物質じゃないと
融けて一つにはなれな ....
ふと
ショウウィンドウに映った薄ぼやけた自分の姿に
人生 楽しい?
楽しかった?
これから楽しくなりそう?
現在過去未来
わかりっこないって そん ....
2109 2110 2111 2112 2113 2114 2115 2116 2117 2118 2119 2120 2121 2122 2123 2124 2125 2126 2127 2128 2129 2130 2131 2132 2133 2134 2135 2136 2137 2138 2139 2140 2141 2142 2143 2144 2145 2146 2147 2148 2149
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.76sec.