手首に巻いた 虹の飛行機
何処まで飛ばそうか 考えている
エアポートは 何処
何処にでも 存在するのに
迷ってしまう
雲隠れした 昴を 探し出すよりも 困難
ウグイスの 香し ....
君の歌声が響き渡る
僕の身体を癒すように
山間の誰一人いない公園で
一緒に歌うラブソング
周りの木々や山々にも届く愛
透き通った歌声が
透き通った現実を生み出す
歌声が周りと ....
鳥が堕ちた
私が殺った
夢を見てた
君が染みたそこら辺で
小さな声を
聞いた気がする
この手を
握るのは
誰だろう
いつだろう
今だけ欲しいのは
なぜだろう
いつからだ ....
重なる
止めどない時 動かざる物
識別された気持ち
離れ合い それは 動き出す
深い とても深い根底の
真相 心理 いつの間にやら暈した
嘘と嘘の間 あの日に流した理由
私が見て ....
特定秘密保護法が歩く
どかどか歩く
大股に足を上げて歩く
何かまたいだらひっかかった
よろめいて見下ろすと
人間だ
ミズゴケみたいに擦れてつぶれてる
イ いい? これは、ひ・み・つ ....
生地の中に
爆薬も隠せないこと
そもそも
爆薬を調達出来ないことで
憂鬱になる朝を
「パン職人」は
多分100回は迎え
「パン職人」は
工房で
結局、自分は「世界」に何の影響も与えな ....
おおきな、まるいわのなか
みんな、そっと、ゆすられている。
河原のこいしのように。
ぶつかり合い、こすれあい
ういういしいかどが、削れ
お行儀よく、揃えられたこどもたち。
わ がただし ....
ボーナスの配られるのを見ながら
自分がアルバイトなのだと実感している
ジェームスブレイクのような
感情のない目つきをしている僕
この会社では短いが
業界では精魂尽くしてきたつもりだ
そ ....
憧れは
雪にとけている
朝に降っている
布団のなかで
熱を持っている
美しい憧れに
忘れられたくない
だから秘密で
いくつも言葉を並べてる
憧れは夢に住んでいる
憧れは君が ....
ペンキは塗られたばかりだった
ずっと、夏のあいだじゅう
きみはアイスクリームを食べにいった
ぼろい車に乗って闇雲に海沿いをひた走った
読まなくてもいい本を読んで 読 ....
わたし、どうしてこんなに生まれたいんだろう?
死にたいのかな?
それとも、間違えて生まれてきちゃったのかな?
そんな事考えながら、じゃがいもを切っていたらさ
娘の ふくふくしたほっぺと 細 ....
錬金術師1
錬金術師にならなければ
水をつくらなければ
渇いてしまう
飢えてしまう
錬金術師になって
美しいものをつくらなければ
欠けたからだのあちこちを繕わなければ
いつのまにか ....
蛇口は しばしば朝だった
時折それは睡蓮だったし
無口な背の低い青年だったのだが
腰から下を火燵にしまいこんで あなたが
丸っきり正気をなくしているときなどは
....
美しいものを眺めている人のなかに
美しいものを生み出した人はいない
美しいものを生み出す人は
できあがったらさっさと次の美しいものをつくってる
壊れたら、呼んでってさ
今日もあいつが僕を脅してくる
お前を今にひどい目にあわせてやるからな
そしてあいつは僕に唾を吐きかけ
腕を振り上げて殴るまねをするんだ
どうして僕だけがそんなことされるのか
分からない
あ ....
夢からさめたらね
また、夢をみていた
女の子がひとり
踊ってる
たのしそうに
かなしそうに
しあわせそうに
えらそうに
ひとりで
夢からさめてもね
まだ、夢をみていた
....
赤信号を皆で渡ると大型トラックで
引かれ、でた鮮血を魂ごと画用紙に
載せる。
その圧倒的なアートに涙忘れた殺人者
は涙し、私は寝床で安らかに
寝入るだろうに。
....
宇宙との交信中酢飯の匂いしている
見知らぬ人の乳母車に座る
緊急避難場所を知らない
にわか雨が去ると
真冬の風が通りみち
樹木も人も躰を震わす
「バーイ!」
「バァーイ!」
交差点の娘たち
無敵の若さにさざめいて
もっと綺麗な明日に生きる
ヒラヒラと手を振って
ひと ....
吾輩はエコである
エロではない
無駄にエネルギーを消費したり
ハアハア二酸化炭素を
大量に排出しないように
極力アダルトDVDによる
オナニーで済ませている
あんた、ふざけてんじゃな ....
ママは 青汁の味がする
時々は トマトジュースの味がする
ママは 玄米の芳ばしい味がする
朝食は 納豆の糸が引く
ママは ほうれん草と水菜を主食にしている
おかげさまで 7・8センチまで ....
り
りりりりり
りん りん
りりりりり
りんごだらけのらくえん
あかあいりんごはあかごのあたまだったんだ
りん りん
りりりりり
わ
わわわ
....
青い空に
手を合わせたって
月に祈らなきゃ
だめなんだろ?
届いたのならば
ほんの一度
笑ってくれったって
いいだろ?
雨も光る
青い空だ
愛してる?
繰り返す?
....
時間が過ぎたような褐色のマグカップ
味とは無関係という関係
肌色に近づいたファンデーションを
是非 あのマグカップにプレゼントしたい
隅にあるテーブルは意図的
いつも 陸地を忘れたころに
....
イージス
あらゆる災厄や障害から
まもってあげたい
イージス、その姿はかがみのよう
みなも、かけた
わけを聞かれると
うつむいてしまう
斜め上を向いて
....
頬杖をついたら
鼻から、鉛筆が生えてきた
ため息をついて
窓越しに雨空
眺めてる暇があったら
詩の一つでも書きなさい、と
僕の鼻毛が、
ニョキニョキと太くなって
....
金色
水色
オレンジ色
銀杏が風に透けてゆく
枝だけたわんで揺れている
風の強い日だった
少年のころの
充実を思いだそうと歩いていた
金色
....
まだ腕時計のない頃
パスカルはいつも左手首に
小さい時計をつけていたという
一枚の額縁の中の、夜
机上のランプに頬を照らされた
パスカルの肖像は
銀の時計をそうっとこちらに見せて、云う ....
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