現代詩雲の下
無風にゆられて見ていたのは
つぼみのまま終わった
赤でした
無音ひびく団地の前
灰色の壁にかきなぐった鳥が
空へ
とんでゆく夢を見た
その後で、
現代詩雲の下
ざーざ ....
黄バミも目立つ
白い Tシャツ
夏の雲は
真っ青に
真っ白が 定番
爽やかさを 得る色なら
ブルー
黄バミが 気になり
どうも 白を まとえない
ウェディン ....
さやかさんがくれた
全裸局部丸出し写真
物凄いオッパイとお尻だから
ありがたいことは
ありがたかったんですが
ご自分でもお分かりのように
顔がイマイチ
いや、イマ五億なので
申し訳ない ....
その犬は吼え続けた
吼えて
吼えて
部屋中を憎しみで埋めていった
玄関チャイム
電話
きっかけはいつも些細な音
しかし犬は
それらの音を逃さない
激しく喰らい付いていく
....
こどもの手をにぎって
「あたたかいね」と言う。
「つめたいね」と言われる。
わたしが「あたたかいな」と感じたら
あなたは「つめたいな」と感じている。
いつもそうやって温度差があり
....
生きる事は死の待ちぼうけ
なんて誰かがいうらしいけれど
せっかく80年ぐらい時間があるのだから
せめてお茶とか
せめてお菓子だとか
用意してにやにやと
いつでも来い ....
羽毛時間に起きて
ひとり
立ったまま金色のコーンスープをのむ
おそるおそる
ほどくように
わたしの一挙一動が
いま「この日、この場所」という名の
プロペラになって
ひかりの塵を ....
茜に染まる細いあぜ道を
どこまでも歩いていく
猫じゃらし草一本揺らし
ぽつりと影は長く伸びゆく
赤い赤い彼岸花は
黒いレース縁取られて
いくついくつさようならを
焼き付けまた歩いてい ....
叢でひっそりと
台風が去ったあとの
サファイアブルーの空を
見上げてます
小鳥よ、小鳥
わたしを一緒に連れてって
くちばしが
わたしをついばむ日を
待っています
翼を持たない ....
消えた夏の色はメロンソーダ
あれは遠いとおいむかし日ざかりの庭で
風もなく揺らいだ瞳のなかの碧
バルコニーへ運ばれたグラスを透かして
チェリーの沈んだ泡立つ海へと
白い帆に秋の風をうけて走る ....
ふと違和感を覚えた朝
右足に苦しみが
そうして五日後、
右腕にかなしみが
絡まった
曲が ....
....
カナヅチの眼が泳いでいる
食べるときだけ動いている
芸術のために死ぬやつを笑って屁がでた
あなたのような人は長生きしてほしい
そう素直な人あってのひねくれ者だから
だから九十四歳は悪くない 悪くない
これでも献花のつもりなんだ
アンパンマンを見たことがなかった
なのにアンパン ....
さやかさんは無理して
ガラスの靴を履いて
ナカトミビルで行われた
晩餐会に出席したものの
予想通り体重に耐えきれず
ガラスの靴は粉々に砕けてしまい
破片が足の裏に食い込んで
血だらけにな ....
暑さ寒さも彼岸まで
現場帰りの皆さんがクーラーをやたらつけなくなって
冷蔵庫の作り置き麦茶もポット一本が減らなくなって
仮決算の季節です
「いいから着とけ、俺もう入んないし。」
太っ ....
例えば
恋人は数ヶ月周期で変わるのに
ずっと同じ色の法被を着続けること
例えば
卒業と加入を何度も繰り返す流れの中で
並ぶ握手の列の先は同じメンバーであること
それでも
その人の ....
繰り返す中に人生が始まり
いつの間にか落ちてしまった・・・。
(何かあるなら・何かするなら・生き残ることが出来るよ・・・・。)
誰かの入れ替わりと
自分とが重なり合う刹那
....
話をするのは
メールをするのは
本音だからと彼女は笑う・・・・。
(話を聞いて。とでも言うように
着信音が鳴った・・・・。)
東口から
西口へ行く前
一分十六 ....
黒服に落ちる涙は
雪原に紛れたダイヤモンドより
安易に見つかることは無い・・・。
あと少しで咲きそうなつぼみをつけた木々は
それらを隠すかのように
一面の雪景色を枝々にま ....
絶えず
一定の方向にだけ
エネルギーを集中し
間断なく
成長あるいは変容し続ける
モノやコトや
言い表せない何か
そんな奴等に
ヒトという間抜けな動物は
いつも
驚愕さ ....
好きか 嫌いか 確かめながら
箸を 進める
此処が ジャングルだったなら
橋を 悠々と 渡れただろうか
端で 蹲って いただろうか
自問自答しながら
懐かしい気分に 浸る
時 ....
人格はひとつでいいから
方向性を整理して
いくつかをペルソナとしていかす
様にする
わたしはひとり
表情はたくさんあっていい
勉強はしていない
本もなかなか読めない
でも、気持ちは ....
{ルビ呼 吸=い き} し
地 に
陽 魅 入 り
・・・ 意 ?
君はきれいな人で
僕は間抜けな奴だから
頭の中で爆発した何かは
撃たれたんじゃなくて
打ち上がった花火
九月が過ぎた
誰の断りもなく突然
何かが何かを思うことに
本当は断りなん ....
レイラ、振り向いてくれ
朝の光のなかで鳥達は飛び交ってる
待てど暮らせどやってこない福音を捨てて
死が迎えにくる前にこっちへ来いよ
レイラ、振り向いて
最高の晩餐と最高の時間を
お前の ....
駅に着くと電車が止まっている
なぜだろう
風が強いからだろう
僕は 暇をもてあまして 駅前をうろついた
やや疲れた顔の人たちと向かい合う
飽きた目をしながら見るフィレオフィッシュの掲げら ....
記憶の糸をほどく
風景や音や肌触り
縫い合わされていた
いくつもの欠片が
ふたたび熱を取り戻して差し出される
思い出は語られたがっているのだろうか
子供の頃ひと夏を過ごした祖父母の家
....
2104 2105 2106 2107 2108 2109 2110 2111 2112 2113 2114 2115 2116 2117 2118 2119 2120 2121 2122 2123 2124 2125 2126 2127 2128 2129 2130 2131 2132 2133 2134 2135 2136 2137 2138 2139 2140 2141 2142 2143 2144
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