月光が差し込んだ窓で
僕は手を空にかざしてみたよ
こぼれ落ちる光は昔の記憶
僕は見えない君の面影を抱きしめた
風に揺らめく水面(みなも)を見た
僕の頬から一つ、雫が落 ....
毎日を過ごしていく中で
小さな声に気づかずにいた
あるとき胸に響いた 空を駆ける音
思い出せない記憶の糸が
少しずつ繊細に解けてゆく
私は孤独だった 誰も知らない場所で
一 ....
掃除を終えた綺麗な部屋に
いっぱいの日差しが入ってくる
本棚の背表紙もそろえたし
机にだって塵ひとつない
今のこの部屋には
神さまだって住めるけれど
そうするわけにもいかないし
背もたれ ....
You Tubeで
国民保護サイレンなるものを偶然聞いた
なんでも
他国からミサイルなどの攻撃を受ける危険が
生じた際に
注意喚起するためのサイレンらしい
とても不気味な音だ
特に周 ....
今日私は生まれ変わります
さっきまでの私をすててしまおう
昨日までの私なんて忘れてしまおう
だから私を生んだあのひとも
私をつくったあのひとも
とおいとおいところへおくって
私は新しく ....
ぼくのこころに根をはって
大きくなった老木が
公園の散歩道をゆく
墨絵のような老木から
枝が生えて
格子状に柔らかく伸びて
その先に花が咲く
躑躅の紅い花
ハナミズキの白い花
菫 ....
イ 一回言ったらわかるだろテロリズムの防止のための措置又はこれに関する計画若しくは研究。
ロ テロリズムのロ。の防止に関し収集した国際機関、のン。では終わっちゃうので、又は外国の行政機関からの情報、 ....
夜明けを失ったネオン街の
交差点
理髪店のテレビモニターにそっと映される
無人攻撃機の視線と
閃光
子供たちの 消えた道
かわいそうね
退屈な声が風に歌う
長く生きられなかっただけだよ ....
丘を下りる 隠者の音楽
川に浸かる 色の指
まばゆく細い
月の虹彩
ここに在るものは
ここに無いもの
夜は語り
夜は刻む
登るたびに
ちらつく光
さ ....
うまいこと言おうとして舌を噛む
拾う神がいないことを確認して捨てる
良い句が浮かんで書けないボールペン
耳につけた装飾品の数だけ
傷ついた私がいて、血を見
慣れた過去が過ぎ去れば、
強くなるだろうと信じてい
ました。装飾品が私に代わ
って私を語ろうとし始めた
とき、私 ....
僕がいるということは
何かが無いということ
つまり
僕の肌の色は三原色から
何かが欠けて表せる ようなこと
子供の時から
パレットで色を混ぜて描いていたじゃないか
三原色 ....
もしも
生まれ変わるなら
女子トイレにある
汚物入れになりたい
汚物入れになって
どんなものが
入れられるのか知りたい
たくさん入れられたい
万が一
ちょっとお洒落な飲み屋の
....
親愛なる子どもたち
カレンダーは夏になったというのに
窓の外には雨が降り続いています
ペンを走らせようにもインクがすっかり凍ってしまいました
それでも息を吹きかけ便せんをひっかいては文字を綴り ....
悲しいツラぶら下げて会おう
元気に挨拶は交わさないでいい
会話は特に弾まないでいい
にぎやかなチェーン店で
相槌を打つだけのお前
淡々と伸ばす箸の先に
つまめないのは破れた手紙
スケープ ....
バスタブに浮かんだ暁
電球から飛び出す雄牛
あれはたぶん
大宇宙と小宇宙のあいだ
消えない手錠のあと
囚われグセに泣く恋心
シルクハットが武器になる時代だもの
ダミ声まじりに雑用こな ....
一国の最高指導者が
グラサンで人前に現れるというセンスを
今僕は完全にナシと思えるようになりました
そしてディズニーランドに行こうとして
捕まったあの日をとても恥ずかしく思います
刈り上 ....
神と人間との間に
かつて、どんな盟約があったのだろうか?
アカデミックなものの影に隠れていれば
全ての暴虐は正当性を持つと
人神達はこぞって結論した
昔、神に拝跪した人間 ....
ディスティニー・ホリックのあたし、遂に夢の仕事をゲットした。飛葉県は膜張にある、デスティニーランド内のホテル、着ぐるみカフェ・ジェフ=ビキーでビビーマウスの中に入っているのは・・・何を隠そうこのあた ....
土曜日の朝
詩の学習会に出かける電車の中
文庫を読んでいたが 文字がぼやけて読みにくい
片目を閉じてあたりをながめ 見付けた左目の異状
会場で雑談中に報告すると
詩友はきつく念を押す
「必 ....
群衆の中を往き交う海猫達の叫びはなおも遠く、
この胸の錆び付いた音叉には共鳴しない。
道端で音楽を奏でる者たちに、路地裏の住人は白けている。
彼は言う。ペインが足りないのだ、と。
人は ....
131214
ごるじたいってなぁに
ロスマン博士に聞いてみたい僕たち
生きたままのゴルジ体を観察したらどうでしょう
”ゴル ....
ある日ぼくのもとに封書がとどいた
送り主をみると
その日暮らしの友舍
たしかにその日暮らしはしているが
友を募るほど盛大ではないし
あけてみると請求書だ
項目として
笑った時 ....
{引用=
あなたは 一滴の雨のしずく
あなたは、今日 それを知らない
雲のうち 母の子宮に命を得、
社会という 海の器に生まれおちる
歴史という 時の波にあらわれ、
....
時を待った
声を殺して
あなたの行く手に
何があろうと
雲は流れ
空は晴れた
ぶちまけられた未来に見た
夢
駆け出すための足
欲しがって泣いたこと
あきらめない 止まら ....
うつむき すぎた
頭を軽くして
ゆっくり上げると
青空
今日の空は一段と青い
でも
この青さは
少し
傷にしみる
そんな気持ちを察してくれる
空は
南 ....
(傘の滴を落としながら)
そこから抜け出すためには
入口を探すしかないのですが、
誕生や死という非日常に囲まれて
小さな日常があるのですが、
強い雨の中 物質と観念をつなぐものは
....
【 人生映画館 】
白いスクリーンに
私の人生を映してみれば
どんな映画になるんだろう?
始まりは
ごく平凡な子供時代から
思春期はシャイな少女の
夢見がちな その憧れと日常
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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