この無量のポエジーを
どう表現しよう
表現しても
表現しても
表現し尽くせない
それが「詩情」
ポエジーは秋の空を
駆け上がり
駆け巡る
名も知らない鳥の声が
私の詩情をかきたてる ....
弦を一つ引くと 張りつめた眼差しから 強靭と同じ裏地に肌が触れる
見透かした眼差しは 今は半分真実 自称はない
人の意見ほど自己中もない 主観 客観 の間を傍観
貴女に映る私は私自身 ....
詩人である事に誇りを持とう
皆に詩人(笑)と馬鹿にされている事に
世の中に全然必要とされていない事に
理系の奴に笑われて、同窓会の時に
恥ずかしい思いをする そんな ....
君に語りかけるように
僕は僕に語りかけよう
まるで、君が存在するかのように
僕は僕を存在させよう
音楽は一つの神聖なリュート・・・
音楽は一つの失われた天啓・・・ ....
僕たちの仕事は空に地球を書き写すこと 意味も理由もないけれど 昔から受け継がれてきた伝統のある仕事だ 今日も絵具と絵筆を持って 空に一つ一つ風景を描いていく やがて夜になり 夜の空には夜の地球を描く ....
澄み切った青い空の真ん中で
誰かがきっと泣いている
私はいつも測れずにいる
空想の両手を天秤にして
小さくついた溜息と
少しだけ擦り切れてしまった
透明な羽毛の内包する
輝くよう ....
「 」
尊厳を埋め立てた丘で
植物の生殖器を切り取った
悪趣味な束を投げ捨てた
ぼくは自分を刺すのに十分な言葉を持って
だけどそいつでは目の前の石を砕けずにいる
セミはジ ....
誰に提出するでもない反省文書いている
君が見る花は綺麗でありますように綺麗な花でありますように
フック船長のフックの部分で痒いところ掻いている
砂漠の真ん中で羊の群れが
のどの渇きを訴えて
国会議事堂へと押し寄せた
言わずもがなすべては蜃気楼である
蜃気楼の国会議員らは
いつまでも予算編成に夢中で
羊たちの悲痛な叫びに気付かな ....
……ぼん、ぼん、ぼん、ぼん
ぼんしゅかぼんしゅか
手取りが済めば
ここはだだらな島国だから
打出の小槌を担いで一興
採掘現場に行きましょう
手と手で掴 ....
広すぎる狭い部屋の中ほどで
行方不明の娘と将来を語り合えば
音信不通の息子と向かい合って
パスタを食べるから
見切りをつけたアノ人と
リンネと言うレト ....
何もしないまま
折れた教科書のページを手にしていた
一日が 過ぎていた
壁に当たった水色のライン
そしてベッドで眠った
来年は 会おうと思った友達と会おう
今年は誰とも会わなか ....
空を割るように
まっすぐ伸びていく
ひこうき雲は
まるで誰かの夢を
乗せているようで
風邪引きのあなたは
「子供騙しね」
と笑いました
空を割るように
ま ....
北からの風に乗せられ歩いた
心の隙間に入り込む木枯らし
カラカラと転がり込み笑った
外側と内側からの鬩ぎ合いに
渇いた心も木枯らしになった
西北西の風は頬を撫でながら
心の隙間にそっと ....
ジェロニモは古い雑居ビルの二階にいる
逆立てた金髪の根元半分が黒い
豪壮なプリンあたまの
ぶざまに鼻の長いこの青年は
いつもどんより倦み疲れた顔で
ほぼ毎日同じ電車でプラットフォームに吐き出 ....
虫の音きこえる
夜のうち
耳なり重なり
静寂遠く
寒気の吹きこむ
日のあいだ
光に刺され
血にじむ虹色
地の焦げる香の
吹く風
黒影
空駆ける気の ....
また会おうよ
宇宙は回帰する
あたしの身体は
太陽にあげた
だから
眩しくて
みえない
光 ふたつ
硝子の向こう側の黒
透き通る風
マンションの構造という構造の
窓から
か細い点光が
ゆらゆらと
空へあがる
皆
最後は
孤独ではない
生きる事が
....
いらいらしたら
わすれられる
いらいらしたら
わすれられる
いらいらしたら
つめたくなれる
いらいらしたら
わすれられる
いらいらしたら
わすれら ....
そよとも揺れないすすきの穂が
あたりに白く浮かぶ
とおくを
スローモーションの足どりで
駆けて行く
赤いセーターを着た少女
お腹がみるみる膨らんで
まんまるになったかと思 ....
現代詩雲の下
無風にゆられて見ていたのは
つぼみのまま終わった
赤でした
無音ひびく団地の前
灰色の壁にかきなぐった鳥が
空へ
とんでゆく夢を見た
その後で、
現代詩雲の下
ざーざ ....
黄バミも目立つ
白い Tシャツ
夏の雲は
真っ青に
真っ白が 定番
爽やかさを 得る色なら
ブルー
黄バミが 気になり
どうも 白を まとえない
ウェディン ....
さやかさんがくれた
全裸局部丸出し写真
物凄いオッパイとお尻だから
ありがたいことは
ありがたかったんですが
ご自分でもお分かりのように
顔がイマイチ
いや、イマ五億なので
申し訳ない ....
その犬は吼え続けた
吼えて
吼えて
部屋中を憎しみで埋めていった
玄関チャイム
電話
きっかけはいつも些細な音
しかし犬は
それらの音を逃さない
激しく喰らい付いていく
....
こどもの手をにぎって
「あたたかいね」と言う。
「つめたいね」と言われる。
わたしが「あたたかいな」と感じたら
あなたは「つめたいな」と感じている。
いつもそうやって温度差があり
....
生きる事は死の待ちぼうけ
なんて誰かがいうらしいけれど
せっかく80年ぐらい時間があるのだから
せめてお茶とか
せめてお菓子だとか
用意してにやにやと
いつでも来い ....
羽毛時間に起きて
ひとり
立ったまま金色のコーンスープをのむ
おそるおそる
ほどくように
わたしの一挙一動が
いま「この日、この場所」という名の
プロペラになって
ひかりの塵を ....
茜に染まる細いあぜ道を
どこまでも歩いていく
猫じゃらし草一本揺らし
ぽつりと影は長く伸びゆく
赤い赤い彼岸花は
黒いレース縁取られて
いくついくつさようならを
焼き付けまた歩いてい ....
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