黒光りのレコード盤が
プラスティックケースの中で
いつまでも、廻ってる
ゆーるりるりるーゆーるりるー…
傍らに立てかけられた
紙のブルージャケットの
ソニー ....
夏休みの終わりを告げる残酷な音が、晴れ渡っていたはずの空を埋め尽くしてゆく。
縁側から顔を出して見あげた。頭上をぎっしり埋めているのは色とりどりのヘリコプターの群れなのだ。真っ青な空 ....
一人の男性の訃報に 世界中が涙する
ここにいる僕は
他の誰でもなく、僕は
その終焉に涙してくれる人が 果たしているのだろうか
見知らぬ少女の死に
黙って白い花をそえ 冥福を祈る
だ ....
食器洗浄機であらう
ジャージャージャー
だれかが食べたお皿
だれかのたべのこし
だれかの命のかけら
ジャージャージャー
大量の水で
綺麗でしょう?
また盛りつけてください
....
もし、僕以外の全ての人間が死んでしまったら
僕はその瞬間、とてもせいせいするだろう
そしてこの地球も一人の邪魔者を除いて
余計な連中が消えた事を神に感謝するかもしれない
・・・ ....
記憶を忘れないように
テクニクス社のメモリーに換えた
外気が通常よりも低く
保護フィールドが温度を上げる
月が懐かしい
そのくらい昔には
まだ夜があった
庭の無花果か ....
僕は歩いた
青山通りの道の暗闇の中を
歩いていく道の続いていくであろう方へ
僕は 道を たどった
きっと 消えていく
いつも 誰もが 吹かれてはいない
風の風景の中に立ち 見 ....
かたりすぎると
ながれさってしまいそうだ
ことばとともに、かれらの年月が
日々のなにもかもを
あるきまわっているうちに
はなし尽くして
でもまだ、はなしていないことがあるかもし ....
渋谷の街を歩いて多くの人とすれ違いながら思うこと
すれ違った女の人たちの中に一人くらいは下着を履いていない人がいたかも
すれ違った男の人たちの中に一人くらいは小学生とセックスした人がいるはずだ
....
意味や価値より
自分を大切にしていたころ
長すぎる午後に拾い上げた
石は碧を宿したまま
冷たく掌でひろがり
静寂の質量を教えてくれた
いま閉鎖された細胞 ....
書けない と 白い壁に
ながーく 書いてみる
書 け な い
書 け な い
い―――――――――――――――――― ....
ある人にはいい人で
ある人には悪い人
犯人探し
終われない
不幸を笑ってごめんなさい
自分の影をふんで
昨日から明日へとぶ
手をつないであるこ
いないあなたと
私もあ ....
あんなに近かったというのに
今ではこんなにも 遠い
その手に触れること 簡単な距離
なのに こころ あまりにも 遠い
君をまっすぐに見据える
視線 けして 交わらない
....
ふっくらとした頬の可愛らしい少女
今はもう わたしの愛した 少女ではなくなった
違和感 誤魔化して
ああ かわい、頭撫でてきた
少女 うっすら微笑んだ
知らない人の笑 ....
紅茶を淹れましょう
薔薇のなかで ひとりきり
温もり消えた ティーカップ
冷めた紅茶は捨てましょう
あなたがつくった 白いテーブル
固いイスさえ 愛おしい
主のい ....
冬の手前に立ちきのうをみる
一本の樹の梢に雀が居るばかり
彼らだけにわかる言葉で
話をしていて
ほかに息吹きの声はなく
かといってコンクリートなどもなく
荒野というわけでもないここは
....
血が逆流すんだ
血が逆流すんだ
隣人は僕を知らない
隣人は僕の名を知らない!
血が逆流すんだ
血が逆流すんだ
親さえ僕を知らない
親は僕に名前を与えなかった!
....
割り箸を割らずに食べた
嫁が帰ってきたらブザーが鳴る仕組み考えている
好きでもない人をタイプだと答えている
形象
黄色いきつねが
三角形持ちおる
白い大根が
赤かぶらを添えて
おちょぼ口の
お月様二つ
ブルーの二つの影
さっとよぎりいく
{引用=
抱きとめるのは、
こんなにも
どんなにも
悲しいこと
行き惑う身は、心のつばさも
なんの役にもたたないと、
きみはひとり
街の明かりに唾をする
....
笑い声の間に聴こえる雨の音が。
心を満たす。
....
ごめんね
じつはわざとなんだ
悪気があったんだよどっかで
そう
突き詰めると自己肯定したいだけなんだ
って
ほんとのところ
「言い訳」なんて
....
おめでとう
うれしいよ
からだじゅうきぼう
あふれだしてる
ふくらんでいる
えらかったなあ
よかったなあ
いとしいよ
しがみつきたいよ
なみだがな ....
眠ることがすきだ
だが眠れば明日がくる
夜になると眠るのが惜しくなる
きっと明日が近付くのがこわいんだ
夜中になくのは弱いものだけじゃないだろ
強いからなく
夜になにかを決意してな ....
丁寧に通り過ぎる風 風は感じ次第で丁寧だ
私は丁寧でありたい いたるところ艶やかの下地に
丁寧さを吹きかける 呼吸を意識する丁寧でありたい
対極の雑魚にも諭しを潜らせたい
されど目を ....
観覧車の見える場所で 夕陽が落ちるのを待ってた
きみの左手に巻かれた馬鹿みたいな時計、
その形が何かに似ていると思いながら
足元に置いたコーヒーの空き缶には
....
世界で一番多くの
キノコを持っていたら
そんな面倒なことしなくても
奴らは否応なしに
俺たちに敬意を払うさ
奴らみたいに
ただ持ってるだけの
脅しの道具なんてケチなもんじゃないし
....
愛が始まったのはいつでしょう
セックスばかりしていたけれど
どこから愛は始まったのでしょうか
いまいち、わからない
聞けば愛というものは
純粋に崇高らしいので ....
2100 2101 2102 2103 2104 2105 2106 2107 2108 2109 2110 2111 2112 2113 2114 2115 2116 2117 2118 2119 2120 2121 2122 2123 2124 2125 2126 2127 2128 2129 2130 2131 2132 2133 2134 2135 2136 2137 2138 2139 2140
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.63sec.