西の空を覆う厚い雲を
僅かに縁取り
淡い光が
放射状に
さらなる高みへ腕を伸ばす
羽毛のような桃色の塊が
透明な大気の層に漂うあたりへ
空はいつまで記憶するだろう
人の視線を
....
おまえが飢で苦しむなら、私の腕を喰らうがいい
おまえが怒りで狂うなら、私の足を喰らうがいい
おまえが生きんが為にすがるなら、私の胸肉を喰らうがいい
ただ首はやめておけ
頸動脈は切るな、心臓 ....
青年は穢れていたが
雨音だけは存在していた
それは黒か透か灰だと彼の信じるパレット上の現想を洗い流すまでには至らないとしても
赤年がいる訳でないと思えしが解のない無だ それ即ち皆無だっだだ
行 ....
笑顔が足らないから
適当な思想が抱きついて
どうしようかと
喉元まで逆流してきた
雲合いも無慈悲に見えて
自分を是が非でも厭ってしまう
口元を咄嗟に手で覆い
少し あかぎれた ....
{ルビナイトヲーカー=夜散歩で}歩く。
僕進む。{ルビパンと=銃声が}鳴り{ルビクコツ=コツコツと}足音。
{ルビう゛ぁ=うおっ}やばい、{ルビ僕=だれか}が後方から来る。
なんで僕が終われ ....
落とした心拾われない
ひと手間加えて食べにくくなった
飛行機雲でダイイングメッセージ
重なってまた離れていくから
美しい模様になる
離れていくことを悲しいと
思っている今この時が
人生を彩っている
鮮やかで美しい
自分だけの模様を
綾なすために
今は何も怖れ ....
幼稚園の裏で
松ぼっくりを拾って
ままごとをした
トントントン
ジャージャージャー
カチャカチャカチャ
想像をして
創造をした
段ボール相手に
お芝居だってできる
....
北海道は寒かった
目星をつけたこの地まで
探偵業は移動するのが仕事だった
めんどくさいめんどくさい
探偵業は移動するのが仕事だった
飛行機で飛んだ
2時間で着い ....
今の職場で
遠い日のことを思う
若かったころ
夢で溢れていたっけ
あのころは そして
仕事に励んでいた
社用車で隣町まで行った
友達を乗せて そして
クビになる日まで
....
生まれた日から神の計画はあったのだとして
生まれる前から神の計画の為に準備された人
時の時を経て夫々一人ひとりは生まれたのだ
としたら私の身体を貴方の為に肢体となって
お使い下さい私は何をすれ ....
雪がふっていた
中庭の、循環のとまった池の黒い水面に、雪が落ちてきては染みていった
この水底には八月の終わりより散り始めた花や木の葉などがしずかに沈んでいる
ゆきばをうしなった色彩がよどんで ....
僕の一番深いところにある
尽きることない泉から
喜びや悲しみや
くすぐったい気持ちなんかが
湧きだしてきてとまらない
ありとあらゆる才能の中で
生きて死ぬのが一番の才能
そう言っ ....
運命は残酷だ、運命の人に出逢って幸せに暮らし
そして別れの時が来る
僕の前から消えてしまうなら
僕よりも先に死ん ....
江戸っ子だって?
いなせだねえ!
とらさんの知り合いだって?
いなせだねえ!
後継者には
滝川なんとなくクリステルを
指名して欲しい
今日は、もう
細胞が
血管が
内蔵が
筋肉が
表皮が
しびれて
かすれて
よごれて
つかれてしまった。
だから、寝ようかと思う。
今日 ....
とうとう視線が私の上になった君
私と背比べをするときにしゃがんで笑みを作る
肩幅も広くなってすごく足もしっかりしてて
そんなに私と背が変わるわけじゃないのに
どうしてこんなに男 ....
明けない夜はないと教えてくれた人は
暮れない昼もないとは言ってくれなかった
やまない雨はないと教えてくれた人は
永遠の晴れもないと言ってくれなかった
幸せの気配を感じるたびに身構える
....
俺には夢がある、もしその夢が叶ったら
会いたい人がいるんだ。
その人に会う為に自分の夢を叶えたいと思った。
馬鹿な夢だと笑ってくれ
恩寵がわたくしの上にあつた頃
わたくしは「かれ」を感じなかつた
その手はわたくしを去らず
圓光のなかなにを識るともなく…
恩寵がわたくしの上にあつた頃
わたくしは「か ....
夢中になるのも
手放すのも
いつもいつの間にか
だからこの場所にいることに
必然や偶然を思わせる理由はなく
1年後もあなたとわたしは
わざわざ確認せずとも
き ....
子供の頃テレビで見た海外はキラキラ宝石箱の様に輝いていた。
僕は友人とテレビゲームをしながらドラクエの冒険の世界に夢中になっていた。
大人になった幼馴染の僕と友人は子供の頃テレビで見たあの宝石箱の ....
恋を失った時の悲しい気持ちなんて
うそっぱちだね
この世は恋で回るわけじゃない
むしろ群れになって立ち向かう
そんな規律に色沙汰なんて必要ないから
兵隊さんは奪い殺すの
奪われてみなければ ....
君の手のひらに
朝と闇と夕暮れと夜があるから
私はそれについて詩をかきます
遠くにある悲しみと喜びは
誰の手のひらサイズでもない
君の詩をよんでよみ返して
それがわかったのです
いつも窓 ....
その人に投げかけた孤独が
勢いよく跳ね返されてきて
私の胸に鮮やかな痣がプリントアウトされた夜
傷だらけの そのくすんだ球を
手毬のようにつきながら
迷い込んでいくサイバー・ラフォーレ
....
眠れないことがつらいのは
どうしてだろう
眠れないことがつらくなければ
流されなかった涙は
いくつあるのだろう
数えきれない眠れぬ影は
朝焼けで溶かされず
凝固する
凝固しながら
....
だまされたのかも知れない
甘いにおいに誘われて
近づきすぎた
人だって
グルメな匂いに弱い
縁日の雑踏の中の醤油の臭い
に誘われて
埃と一緒に口に入れる
焼きと ....
悲しいけどさわやかだ
今起きたばかりだから
さむいけどあたたかだ
風が吹いていないから
歩いてゆく
おとがする
しがみつく
木の枯れ葉
悲しいけ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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