足が臭いぜ
と言った人から
5億円を徴収するという
足が臭い税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
これに反対する
ブーツ愛好家で且つソフトSの男性が
言葉の両義性につい ....
絶望が深まれば
深まる程
私の信仰は
高まっていく
どうかあの人の
最後の願いが届いて
幸せになりますように
本当に大切なこと
今夜こそ
教えてほしい
今日の光は
今 ....
もう十三回忌も過ぎたから
お参りする人もいないだろうと
連休を利用して彼岸でもないのに
墓参り
もう親戚も知人もいない
自分の出身高校だけある
両親の骨が埋まっている
団地のひとやま ....
残雪の山の息吹を彼方に見遣り、
今この胸に響く魂の鼓動。
笛の音に松の枝はそよぎ、
今此処に在る事の旅情を唄う。
遮る者も無く、また、憐れむ者も無く、
無頼の道の誘いにただその身を委 ....
月が私を見てる
あなたが月を見てる
私はあなたを見てる
奇妙な三角関係
猫が横切る
白いソファーに寝転んで、
あくび
静か過ぎる
日付が変わるま ....
俺は人々の存在する轟音にまみれて
轟音が轟音のまま無音になる瞬間を選んでは
明日の墓場に一歩ずつ歩みを進めていた
背中に美しい光がとてつもない重量でのしかかり
かすむ視界を泳ぐ言葉 ....
わたしたちはいつだって、衰退するために歩いている
爽やかな足取りで、時折笑顔や鼻歌も添えて
夢物語ばかりを選んで話す
事実はこの際あまり重要ではない
幸せになりたい、なんて
芝居がか ....
その平らだった天秤を
傾けても それでも
こっちを見て笑っている
おもりは
落ちるよ 怖いよ
喚いて 少し怒って
不安からか泣いたりもして
傾けたあなたは ....
ひとはり、ひとはり想いを込めて
大好きなあの人へ贈りましょう
私の拙い手編みのセーター
あの人は受け取ってくれるでしょうか
いつもの街角、いつもの時間
大好きなあの人を待ちましょう
....
あの日生まれた 赤ん坊は たくさんの時が経ち
今日も傷つき そしてまた信じてる
あの日咲いてた 花たちは
今はもう どこにもいないけれど
その花から花へと 今もどこかで微笑ん ....
みんなにさよならを言ってまわって
疲れて帰ってベッドにもぐる
時刻なんてわからない
黄昏だったか真っ暗だったか
なぁんにもわからない
ここはわたしだけの場所
やっとたどり着いた
今日の日 ....
花が流れる
路を川を空を径を
鐘の音も見張りも
気づかぬうちに
喪服の赤子
灯台を覆う花嫁
濡れながら
うたいながら
百合のむこうの枯れ野
変わりつづ ....
昼の買い物
雑誌・詩の雑誌(詩の雑誌高価、1500円なりけり)
筆・絵筆、書筆(筆高けり最低1000円)
ブローチ・上品、下品、等いろいろ
○可愛い花を、妻に買いけり
懐 ....
あなたが風変わりな人と知ったのは
新緑の上野動物園の入り口で
二時間後にここに集合という言葉を聞いて
会社の人らと別れて一人
不忍池方面へ消えたときのこと
みんなで群れておしゃべりしなが ....
わたしは羊を追う
いや、追われているのはわたし
長針と短針の間に指をはさみ
どれほどの間、気を失っていたのだろう
どれほどの間、夢をみていただろう
子供のままの果実が落ちる
驚いた ....
一切不具合無く俺は発進した
2メートル進んで渋滞に巻き込まれた
リタイアした
ネクタイは緩めたままだが更に緩めた
学生はネイビーの作業着の俺を馬鹿にする
ガラス越しにつまらなそうに目線を上げ ....
いつしか忘れていた赤い絲
まだ見ぬ貴方と私の赤い絲
お会い出来たらそれは奇跡
生まれる前から二人の絲が
決まっているのだとしたら
お会い出来ないまま終ると
そんな気がしてなりません
....
誰もいない街
詩を書いていた 誰もが自分をなくした
電車の中である気がする
人に知られる人間であるわけでもない
何かを書いていた そして 心の窓を
頭の中で思う自分を感じながら
僕は通 ....
一生懸命さ
ひたむきさ
その夢中になる輝ける時
その眩しさが
どこまでも虚しくさせるのだ。
旅になど出たくなかった
わたしは 部屋に鍵をかけた
カーテンをひいて静かな音楽をきいた
水をのみながら 岩間を抜けるほそい風のような
詩の言葉を待とうと思った
....
玉蜀黍よ、わたしは考えていた
家にのこしてきた洗濯物のことや
背広にしのばせた セブンスターの空き箱のこと
やがて都市は赤く染まり
猿はどこまでも愚かに
皺が ....
ビィ ハッピー
幸福になれよ
ビィ ハッピー
元気でいろよ
そんな呪いの満ちた世界
生きていれば
食い潰される可能性たち
恐怖に慄き立ち竦む
描いていたレールを
脱線するイメ ....
夏の空気に寄って立つ 少女はあざみの花
かな文字で記した遺書のような視線が
日焼けした少年のまだ皺のない心のすみに
紅い糸を縫い付けることは終になかった
四季が幾つ廻ろうと心の真中が憶えている ....
アズーリに塗り固められた一軒家
この家の長男は
原稿用紙を与えられると
原稿用紙に
“この物語は”という書き出しから書き始めて
“物語”という単語のそのものの蘊蓄などを書き連ねてしまって
....
もはや泥に塗れた腕しか持たないこの身には
何を望むこともかなわないのでしょう
一つだけ許されるのであれば
ただ
ひとすじの風のように
---------- ....
間違いたくて最終電車をやり過ごす
日付が 変わった
きょうは
だれに
さまよう
幻想を見るのは自由だと言い聞かす
差し出したものに見合うだけの温度が欲しい
どなたか
....
履く人はいない
物語はない
存在すらしない
靴、
それは詩句の一つ、
風の薫りのようなものです
夏が去って幾程経ちました
過ぎ去ろうとする秋を見過ごして
今年も紅を知りそうにありません
赤や橙の雨の中
マフラーでお互いを繋いでベンチに腰掛けるのが秋なら
あなたの隣に座るのは誰になる ....
うつろう苦痛の中で
わたしは泡を食べて生きている
カツオノエボシの青色が
わたしのアタマに浮かんでる
うつろう現の中で
わたしは米を食べて生きている
明日の生活の心配ばかり ....
木枯らしに舞う枯れ葉よりも
宇宙はその日 小さなものだった
果物の冷めた肌のような けさの通り
横断歩道を渡っていく {ルビ面皰=にきび}顔の学生は
なぜ朝がきて夜 ....
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