痛む腹 痛む足 痛む思い
痛む腹は可哀相だねぇ
痛むほど無理させられてたってのに
今の今までだぁれにもわかって貰えないで
今しきりにキリキリ悲鳴あげてるんだから
あらあら、悲鳴をあげてい ....
宛名のない手紙を
淋しさと名付けたのは
冬をむかえようとしている
壊れかけた燕の巣でした
遠くで微かに鳴っているピアノを
愛の囁きと名付けたのは
閉じられたばかりの本の静寂でした
....
MRIに写った骨に
ほんの少しの ヒビ在り
しばし見入る
ヒビは歌わない
ましてや笑わない
責めたりしないし
冗談も言わない
財布の心配もしない
後悔もしない
原因があって
結 ....
女子大のトイレの
便座になりたい
手でわっかを作って
その上に
まだちょっとだけ青い
お尻を載せたい
体温で温めてあげたい
舌をウォシュレットみたいに
ウィーーンて出したい
万が ....
人の行為の中で
男女が密着して
はあはあ言いながら
気持ち良くなる
最初がセで
最後がスのもの
なんだ?
セルジオ越後っす!
惜しい!
正解は、おやじ狩りです
回廊 と 回復 と 人生の回路 が
複雑に絡み合いながら 淘汰するまでの時間を
描き始めている
美術館と 病院などの それは
随分と 違うのでしょう
クルクル
目の回る程 ....
{引用=
少しためらい
端座する
永いあいだひらくことのなかった
古い三面鏡
鏡のなかに{ルビ生=お}う
まよいの雪雲は、ひろがり
僕は、人らしくあろうとし、
ど ....
何に対しても一生懸命でいよう
今を大切にしたいから
たとえ「そんなに生き急いでどうするの?」と言われても
「死に急ぐよりマシだから」と笑ってやるさぁ
僕はもう死んだことになっている
別れた女の良いところを100挙げて外は明るくなってきた
遅咲こうとしている
逃亡できない
嫉妬
現実
リアリティ
そこはかとない絶望
と希望
天秤にかける
事実と
デメリット
メリット
わたしという名のにんげん
並べる
ことばの
破片 ....
私たちは耳打ちをするように
果たせない約束をして
背中越しに指切りをする
誰にも言えない思いの
完璧な答えは
それぞれの傍らに這いつくばっている
& ....
※「松島の月まづ心にかかりて」芭蕉
ー崖の上から延びる松の枝
その先に見える月と海
回復できないクラゲが漂う水面に
揺らめいているのは風の溜息か
天空にはクラゲの昇天 ....
大切なものが
無くなってしまっても
大切なことに
変わりはないから
わたしは飽きもせず
大切を信じている
きみの血で作った目薬を
ぼくの目に垂らすと
世界は色を失って
ただ均一な赤色になる
きみの血で作ったお薬を
ぼくの腕に注射すると
世界がは色を失って
ただ平静な水色になる
....
人の身体の中で
触っていると大きくなって
大きくなっても触り続けると
そのうち、白いのが飛び出す
最初がちで
最後がぽなのは
どこだ?
ちいさんぽ!
惜しい!
もう、死んじゃ ....
枕が変わった 天井の地図も変わった
独り暮らしの寝室から
鼾の合奏する五人相部屋の寝室に変わった
その間に世間の便りは
うねりの激しい潮騒となっていた
看護師の足音に神経を消耗され
ま ....
うつくしくみずみずしいリンゴだったので
これはおいしいはずだと
あなたが言ったので
本当を知るわたしは ずっと胸をおさえていた
太陽のひざしをめいっぱいあびたような
そんなうつくしいリン ....
むかし、
最初の言葉が毀れたとき
つまりひとりの身におとずれるさまざまな死の
最初の一日に触れたときに
その裂け目から吹く風を迎えすぎたのだろうか
あるいはまだ
ふさがっていなかったの ....
どんどんと鼓動ばかりが
先走りして眠れぬ夜に
きみはぼくに電話を掛ける
「はやく、死んでください。」
空と空とのあいだの文脈
それを埋め合わせるために
ぼくは白地図を開いた
....
朝起きたときに
眼の前に浮いている
小さくて透明な玉に
息をふきこむ
ふくらんでいく玉の
縁をなでると
中に
今日が観えてくる
三つのことをしよう
妻と買物にいって
郵便を ....
頭の良いふりをするのをやめろとあなたはいった
馬鹿にするなともいった
私はただの石ころなので
道の上に立っていただけだった
自分の価値を信じない者は大声で
石ころにさえ怒鳴るのか
....
深遠は時を弾丸に変えて、一秒ごとに撃ち込んでくる、そのたびに俺の肉体には風穴が開いて、末端からちぎれそうになってだらしなくぶら下がる、経路を断たれた血はぼたぼたと連弾のように床に落ちてまるでイ ....
残響
さようなら しばしのお別れさ
吐き出した祈りは 冬空に白く漂って
すぐに消えた 手を振る暇もないうちに
果てしない景色の 彼方へと羽ばたいていった
この熱が まだ残っているうち ....
消化不良の未熟児はオマルを盛大に汚し、母に嫌われまいと造形の凝った笑顔でうっぷん溜まった母を出迎え。
ヲヲヲヲ
ヲヲヲヲ
ヲヲヲヲ
赤子よ。それ、泣くな。
赤子よ。それ、泣くな。 ....
あまりにもこの体が
寒い日 僕は
見ていた空に僕の心の
帰る道を見つめていた
色の中にあるものは何だろう
遠くに一つ
見えた 星 そしてまた 光る
光と その筋 そのかけら
....
tegami
手紙は来ない
無名戦士の墓に春が訪れ
風が花びらをそのうえに散り敷こうとも
ときどきその墓標を濡らした雨があがり
空をよこぎるように虹が橋を架けたとしても
乙女た ....
....
天秤棒を肩にかけ
目の前に{ルビ提灯=ちょうちん}を
背中の後ろに釣鐘を
ひょい、と担いだ布袋さん
日々の仕事の重さをも
ひょい、と上げ
仄かな明かりを灯しつつ ....
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