貝殻に閉じ込められた海の声
時々解放しては独り占め
見知らぬ海
近所の海
くじらの住む海
人ではない者が住む海
貝殻の中に身を潜めた人魚の声が、
耳を誘惑し持ち去ってしまった ....
きっとバカみたいに見えるような顔で
ぼんやりと
わたしは明日の声を聞いている
太陽が来たらリセットって
解決できるような歳じゃなくなっちゃっても
明日は音もなく光を連れて
だか ....
次に接近するのは60才後半かな?
その次は90才近く?
そんなんで大丈夫?
って、
年季が入っているから
大丈夫なの。
衝突して
どちらかが消滅するま ....
にぎやかな群衆に気づいて
「好き」だの「可愛い」だの言っていて
その中心にいるひとがあんまり不憫だから
みんな帰ってあげなさいと言えば
皆さんいっせいに振り向いて
わたしたちはただ愛している ....
馴れない方言を使う眼が赤い
三日に四日はバカ
自分をとんちで納得させている
すみれの香りがするね
ルビー色のワインを飲みながら
つぶやいたあなたの唇が
柿渋のように舌にからみつく夜
新月が笑い
大潮が笑い
あなたの赤い月が、ひとり
イ ....
あたし世界中を旅するの
大学病院小児科病棟の主
チエちゃんは言う
イチロウにやる!
僕と同い年の女の子
チエちゃんはいつも上から目線
僕は週に一度か二度
グリコのおまけを ....
確かに理屈としては
合っているような気もする
しかし
よく考えると
ドSはドMよりも
ノーマルから
ややS寄りの人を
相手にするほうが
もっとS心を刺激されるのではないか
とも思 ....
化粧を落としても
わたしは見えない
そこには
皺と染みの増えた顔があるだけ
わたしはまだ
様々なことに怯え
かたかたと震える
小さな小さな
わたしだというのに
化粧を落として ....
情とは 小さな 青と書く
指で 作った 四角から
覗く 空が 正に情
リッシンベンだと 突っ込む心
さにあらず
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
....
まぁそんな顔するなって
行くなら行けよ、俺はここで待ってるから
まぁあれだ土産もって
帰って来いよ、俺はここで待ってるから
目を覚ましても
夢すら見られなかった別の人生が通り過ぎて行く
....
マッサージしたのに足取りは重い。厚塗りの化粧に
キツい香水は攻撃であり防御。
ファッション雑誌のスクラップみたいな、ドギツイ
組み合わせは愛嬌たっぷりの皮肉を染み込ませたス
イーツ。だれか ....
(ボクめせん)
ボクね
けっこうはながきくんだ
あまいイチゴのにおいとか
けむたいたばこのにおいとか
くっさいオナラのにおいなんかも
すぐにわかるんだ
かあさんはいつも
....
{引用=
ナイフがおかれ
消毒剤の匂いがして
手袋をした手が
黒い死骸をいじっている
少年はナイフでわたしを刺しながら
親たちはわたしを虐待しながら
あざ笑うテクノロジーは
はるか ....
冬の透明で静かな風と共に
奴らはやって来た
この世界に存在する
あらゆる現代詩を見つけ次第
容赦無く始末する謎の集団
その名も現代詩バスターズ
今のところ奴らの目的は不明
昨日も
ある ....
僕らの青春は
あの一瞬のなかに
まだその青さに
気付けていなかった
まだまだ春なんて
来ちゃいないと思ってた
きっと振り返ることでしか
見えないんだ、僕のキセツ
今の暦はなんだ ....
ありがとう
過去へ照り返す言葉だが
同時に現在からリズムをつないでいく言葉でもある
この原野に幾つもの植生が交替していく間
地図のない遠い行路を本能だけで突っ走っていった
あなたの内 ....
微熱があって
今朝はブラックのコーヒーが
舌でざらついた
飼い猫は冬になってからというもの
こたつを定位置にしている
決まった居場所というのは
誰しも安心するものだろうか
手の ....
今日の仕事
朝のコーヒー店
陽の明るさ
部屋に立ち
診療所の
コーヒー店
九時半に来て
準備して
私達の仕事
これからだ。
一言で
闇を
止めることが出来たなら
苦労などしない
一言で
死を
止めることが出来るなら
苦労などしない
一言で
世界を
滅亡の淵から救い出せるなら
犠牲はいらない
一言では ....
「彼女」は
折り重なって眠る自分に出逢おうと
霧深い山道を行きました
自分を断罪するように歩いて行きました
「彼女」は
耳が痛いのです
耳がとても痛いのです
三半規管が機能してい ....
「ある」
どこに?
「どこか」
世界に?
「ある。」
じゃあそれは実在する。
「なにが?」
それが
「それのなにが?」
なにかが
....
誰もこの道を通るものはいない
帰りのおぼろげに浮かぶ道を思う
だけどそれは たどりつくには遠すぎる道
そして歩いていた この疲れ果てた体だけが
遠くに消えかけた防波堤 その縁に
....
ススキが風にゆれる狭い道の際に
錆びた譜面台が立っていた
譜面の代わりに
たっぷり枯れ葉を置いて
クスクス笑いながら先を行く
気がつくと
辺りはモノクロになっていて
鉄条網に囲まれた ....
{引用=
冬がとどく
真夜中のようにしずかに
誰にも 気づかれることの
ないように
技師のつめたい指をして
冬は、いつもきびしさで やってくる
翳ろ ....
テナガザルが白い顔をひきつらせて けらけらと笑っているような
摩訶不思議な雨が きょうは降っていた
いたるところで石を打ち 草を濡らし 心をかなしくして
きの ....
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グランデ、グランデ、グランデ家に帰る
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