言葉の宇宙さかさから読む
饒舌な静寂が夜を駆けぬけるとき
爆弾をしかけ
100000000の顔を吹き飛ばした奴は
3Dコピーで100000000の自分の顔を創り
すげ替える
100000000の静寂は
一瞬だけ ....
泣いてスベスベマンジュウガニ
血潮の騒ぐまま
夜の徒然なるままに
繰り返す螺旋の疑問符
指でなぞる唇が冷え切って
斜め上を見やってみる
月と自分と枯葉の声
教えてほしいのは
問いかけてほし ....
悪いことをしたわけじゃない
好きな人の名前を言っただけ
大切なものを大切だと
この自分と永遠に不可分なものがあるのだと
これはもうひとつの塊なのだと
無理やり取り去ればそれは切除では ....
魂を売りに骨董屋へ行った
もちろん詩人の魂は売れなかったが
特別な思想とか宗教をもたないのであれば
家の掃除とひきかえに昼飯を食わせてやると言われた
それじゃあ、と言って
骨董屋の凝固まった ....
生みの親は
元アイドル天馬ルミ子
育ての親は
丸の内線つながり
茗荷谷博士
世のため人のために
開発された人型ロボット
その名も
鉄腕ツトム
本名 原子 力(はらこ つとむ ....
私たちは
不幸には過剰に反応するが
幸福には恐ろしく鈍感である
運命の赤い糸は1本だけだろうか?
僕はこう考える
小指からは透明な糸がたくさん出ている
世界中全ての人と繋がっているんだと・・・。
たくさんの人と出会い
糸の色が決まっていくのだ ....
朝の隅の
見えない朝
埃は歪み
渦を描き
金と緑の河を浮かべる
二重三重にひらく空へ
暗がりは流れ落ちてゆく
樹があり また樹があり
むこうには何も無いかのよう ....
キーを叩き。明朝体を墜し、青白む紙の上へ
滲み、昏い余白を点し、未到の雪のうえを歩
く、ポーチライトが続々と消えて、踝に光だ
けを纏い、潜り、息を止めて、そっと近づき。
加速度をつけた空が硝子 ....
ひとはそれぞれの色を持つ
混ざるもの混ざらないもの
それぞれの色がキャンバスのうえで混じったり混ざらなかったり
様々な色調とタッチでそれぞれの場所を見つけて収まりひとつの風景をなす
そ ....
透明な空に
透明な鳥が
飛んでいる
草を蹴って
跳ねる子供が
捕まえようと
手を伸ばす
晴れた空は入口
空想の世界への入口 ....
「父親がいつも私の鷲鼻のことを言うのよ」
思春期に観た映画のように
ドライブインで指輪をはめる
安い車に乗って
魂よりも外見よりも共有感が必要だということに気が付くことができずに
二人は ....
僕もまた人並みに幸福になりたいのだが
僕の中の宿命がそれを許さないのだ
僕は幸福が恐ろしい
幸福になる事はいつも、次の瞬間にやってくる
深淵への落下を予測させる
....
つまり...そう わかるよね ぼくには何も わからない...きょうはとても疲れていて、ねむりが...眠くってさあ、 かんがえてるけどね うん...努力はね、そりゃ...ほら、なんていえば、いいかな? ....
今日は誰もいない そして
考える そして 眠ることを
そして眠る 閉ざされた 目には
誰にも知られなかった目の記憶
目の中をさかのぼっていく
思い出された遠い夏の日
そこにいた 僕 ....
昔とおんなじだったというのは
本当には少し違っていて
こうだったら良かったのにって
ふたりだった
会えば楽しいけれど
別れたとたんどっと疲れたり、
約束して ....
強烈な光が飛び込んできた
それは小学生がボールを追いかけるようなスピードで
雨が降っているね
君はだるそうに言う
ねえもういいだろ?
そろそろ光、射して
可愛い耳たぶに光るピアスを付け ....
散り敷かれた落葉に半ば埋もれかけている公園のベンチが私に語る。
この人間の抜け殻のような落葉達のお陰で私は寒さをしのげるのだ、と。
お前はお前のその心を寒さから守ってくれるものを持っているか、と。 ....
しあわせなこと
疲れ果て家に帰れば 部屋は温かく
ただいまって言うと おかえりって返してくれる
夜 怖い夢を見て目覚めると
となりには あなたがいて また眠ることができる
....
叔母さんが亡くなった
いとこが
「顔も見てやって」と
お棺のふたを開けてくれる
御顔を覗くと
少しも苦しそうでないので
ホッとして
「おばさん」て小さい声で言って
お葬式には少し慣 ....
死ぬ気でやって死んだ
野球のニュース見逃して明日は雨の予報
夢の中の白いシャツに墨汁の雨降らせている
さあ、ほら、はじめよう
君の夢にまで見た世界
ありえないような正解
間違いだらけの制裁と 受け入れ難い救済を
望む間もなく 僕の胸を撃ち抜く銃弾
僕が故にまた来た世界
味気ないばか ....
あのころの輝きという物語をものがたっている空
からの
爆弾が いま ここに爆裂する
現実は いつも 特定秘密
特定秘密は いつも 特定秘密を明らかにしない
それは
特定 ....
時折 挫折します
嘘です
いつでも挫折しています
そのうち挫折があたりまえ
嗚呼 挫折こそわが人生わが歌
骨折も痛いが
挫折も痛いああ痛い
坐骨神経痛を略 ....
同行二人 つれづれの空
あたらしい道
いざ行かめやも
同行二人 耳許を
かけすが一羽すれちがう
同行二人 木漏れ日は
形を変えてまた消えて
同行二人 道端の
名もなき花に立ち止まる ....
久しぶりだよね
日曜日お父さんと二人でいるの
何よその目
なんか警戒してるっぽい
あ、いっしょにお風呂入ろっか
なぁんてうっそ冗談
慌てちゃってかわいいんだから
え、親を ....
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