広場を暖かく囲んだ木立は嘆いている
「わざわざ緑蔭を設けてやったのに
 冬に向かうからといって
 裸にするとは
 何事だ」と
でも赦しておくれ
それはニンゲンさまの
ご都合主義というエゴ ....
そう、人は何らかの形でいってしまう
それならば
ひとりでいることに慣れておく方が楽なのだ

あのとき
二人は同じ夢を見たかもしれない

寂しさを褥(しとね)に

黄昏を枕にして

 ....
国道二号線を走っていたら
ふいに視野の右側から
何か小さなものが飛び込んで来た
と思ったらサイドミラーの上に
シジミ蝶が止まっていた
小指の爪ほどの大きさの
灰白色の翅をピタリと閉じて ....
生涯で一番恐れていたこと
生涯で一番忘れたくないことを
自分で
認知出来なくなって
涎を口から垂らすようになったら
安楽死させて欲しいと
「俺」は40代の内から遺言している


明日 ....
俺達は皆
何をするために生まれてきたのか
忘れてしまっている
そう
俺達は皆
アルツ君だ

ねえ
となりのアルツ君
それとも
トイレのアルツ君かい
何のために生きているの

 ....
 


ピアニストは

彼の手に憑かれて、自分を見失う

彼らの感情は彼らの手に宿り、そして

「音」として世界に放出される

詩人もまた同じ事だ

詩人は自分の手が勝手に動 ....
刹那に殺せる だからコーヒーを飲む
人の怒りを侮ってはならない  誰だって人を殺せる
安らかなる思い込み コーヒーは安らかさを引き伸ばす
思い留める為に

微塵の一角を曲がれば 殺人の息が泣 ....
西の空を覆う厚い雲を
僅かに縁取り
淡い光が
放射状に
さらなる高みへ腕を伸ばす
羽毛のような桃色の塊が
透明な大気の層に漂うあたりへ

空はいつまで記憶するだろう
人の視線を

 ....
おまえが飢で苦しむなら、私の腕を喰らうがいい
おまえが怒りで狂うなら、私の足を喰らうがいい
おまえが生きんが為にすがるなら、私の胸肉を喰らうがいい

ただ首はやめておけ
頸動脈は切るな、心臓 ....
青年は穢れていたが
雨音だけは存在していた
それは黒か透か灰だと彼の信じるパレット上の現想を洗い流すまでには至らないとしても
赤年がいる訳でないと思えしが解のない無だ それ即ち皆無だっだだ
行 ....
笑顔が足らないから
適当な思想が抱きついて

どうしようかと
喉元まで逆流してきた

雲合いも無慈悲に見えて
自分を是が非でも厭ってしまう

口元を咄嗟に手で覆い
少し あかぎれた ....
{ルビナイトヲーカー=夜散歩で}歩く。
僕進む。{ルビパンと=銃声が}鳴り{ルビクコツ=コツコツと}足音。

{ルビう゛ぁ=うおっ}やばい、{ルビ僕=だれか}が後方から来る。
なんで僕が終われ ....
落とした心拾われない ひと手間加えて食べにくくなった 飛行機雲でダイイングメッセージ 重なってまた離れていくから
美しい模様になる

離れていくことを悲しいと
思っている今この時が
人生を彩っている

鮮やかで美しい
自分だけの模様を
綾なすために

今は何も怖れ ....
幼稚園の裏で
松ぼっくりを拾って
ままごとをした

トントントン
ジャージャージャー
カチャカチャカチャ

想像をして
創造をした

段ボール相手に
お芝居だってできる

 ....
北海道は寒かった

目星をつけたこの地まで

探偵業は移動するのが仕事だった

めんどくさいめんどくさい

探偵業は移動するのが仕事だった


飛行機で飛んだ

2時間で着い ....
今の職場で
遠い日のことを思う
若かったころ 
夢で溢れていたっけ
あのころは そして
仕事に励んでいた


社用車で隣町まで行った 
友達を乗せて そして
クビになる日まで
 ....
生まれた日から神の計画はあったのだとして
生まれる前から神の計画の為に準備された人
時の時を経て夫々一人ひとりは生まれたのだ
としたら私の身体を貴方の為に肢体となって
お使い下さい私は何をすれ ....
雪がふっていた
中庭の、循環のとまった池の黒い水面に、雪が落ちてきては染みていった
この水底には八月の終わりより散り始めた花や木の葉などがしずかに沈んでいる
ゆきばをうしなった色彩がよどんで ....
僕の一番深いところにある
尽きることない泉から
喜びや悲しみや
くすぐったい気持ちなんかが
湧きだしてきてとまらない


ありとあらゆる才能の中で
生きて死ぬのが一番の才能
そう言っ ....
運命は残酷だ、運命の人に出逢って幸せに暮らし

そして別れの時が来る

僕の前から消えてしまうなら

僕よりも先に死ん ....
江戸っ子だって?
いなせだねえ!
とらさんの知り合いだって?
いなせだねえ!

後継者には
滝川なんとなくクリステルを
指名して欲しい
今日は、もう

細胞が

血管が

内蔵が

筋肉が

表皮が

しびれて

かすれて

よごれて

つかれてしまった。

だから、寝ようかと思う。

今日 ....
とうとう視線が私の上になった君

私と背比べをするときにしゃがんで笑みを作る

肩幅も広くなってすごく足もしっかりしてて

そんなに私と背が変わるわけじゃないのに

どうしてこんなに男 ....
明けない夜はないと教えてくれた人は
暮れない昼もないとは言ってくれなかった

やまない雨はないと教えてくれた人は
永遠の晴れもないと言ってくれなかった

幸せの気配を感じるたびに身構える
 ....
俺には夢がある、もしその夢が叶ったら
会いたい人がいるんだ。
その人に会う為に自分の夢を叶えたいと思った。

馬鹿な夢だと笑ってくれ
恩寵がわたくしの上にあつた頃

わたくしは「かれ」を感じなかつた

その手はわたくしを去らず

圓光のなかなにを識るともなく…


恩寵がわたくしの上にあつた頃

わたくしは「か ....
夢中になるのも
手放すのも
いつもいつの間にか

だからこの場所にいることに
必然や偶然を思わせる理由はなく
1年後もあなたとわたしは
わざわざ確認せずとも
き ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
あの幻が開いてその影は消えた(五)信天翁113/12/20 20:55
予感。駒沢優希313/12/20 20:34
シジミ蝶壮佑22*13/12/20 20:25
火焔茸ゴースト(無...1*13/12/20 20:02
アルツ君和田カマリ0*13/12/20 19:30
手と詩人の関係yamada...413/12/20 18:00
だからコーヒーを飲む朝焼彩茜色10*13/12/20 16:55
「石狩川」Lucy16*13/12/20 14:09
無題(生きのびる)uri_ka...313/12/20 14:01
雨を見つつも座して揺るがぬなけま、たへ...013/12/20 13:09
えむ[group]subaru...12*13/12/20 12:52
ランナーなけま、たへ...013/12/20 12:36
落とした心拾われない北大路京介813/12/20 10:28
ひと手間加えて食べにくくなった813/12/20 10:28
飛行機雲でダイイングメッセージ213/12/20 10:28
模様森川美咲6*13/12/20 10:04
ごっご遊び。駒沢優希313/12/20 8:55
停車場の空吉岡ペペロ113/12/20 1:26
あの頃君は独身だった番田 113/12/20 1:07
神は何を賜うたか・・・tamami1713/12/19 23:28
冬の中の掛け軸遙洋1*13/12/19 23:06
深層水八布813/12/19 23:02
運命リィ013/12/19 22:34
いなせ都知事花形新次213/12/19 22:28
「明日のために寝ようか」宇野康平113/12/19 21:41
大きくなった君へ桜 歩美6*13/12/19 21:14
永遠を願う歌クナリ11*13/12/19 20:26
リィ513/12/19 20:23
薄明織部桐二郎113/12/19 19:35
僕らが千年経っても中山 マキ3*13/12/19 17:31

Home 戻る 最新へ 次へ
2046 2047 2048 2049 2050 2051 2052 2053 2054 2055 2056 2057 2058 2059 2060 2061 2062 2063 2064 2065 2066 2067 2068 2069 2070 2071 2072 2073 2074 2075 2076 2077 2078 2079 2080 2081 2082 2083 2084 2085 2086 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.42sec.