露草な心のまま こぶしを天に突き上げ
リズムを刻むたび 霧が 晴れてゆく
遥かな思い出は 縁側の飛行機模型
竹ひごをしならせて 夢は青空
若くて死ぬことも
老いて生きることも ....
一
天吏の廁で河童らった酔払った言の葉 で
人生を飾った俺 の
眸は何色だろう!?
Goghのうねる霄が・・・・・
....
{引用=
最期に涙はなく
雪に重ね手をとる町
ふたりの尽きる冬の先
劇場のように広く
}
オギャー
オギャーだ
オギャーオギャーオギャー
オギャー
オギャーなんだ
きみを抱きながらオギャー 涙 こぼれろ
オギャー
オギャー
(すべては包茎の尖端が ....
今日は寄生虫館で
目的もなく死んだ思いで
落ちていく夕日も見ずに過ぎた 音楽を
肝臓として機能させずに 見つめていた
昔 聴いたことのある
自転車を見ていた時の音楽 オーパーツの雑誌の中 ....
言葉を編み
視線を編む
少しは暖かくなってくれたかな
夕方過ぎの薄闇の中
自転車に跨った
塾帰りの少年少女
信号機は止まれのままだ
いずれ青に変わる時が来るのだから
ゆっくり大人になればいい
僕はと言えば車の中
....
ふぐちょうちんもシュウキンペも
銃殺刑になるぐらいなら
いっちょ、戦争でもしかけてやっか
って思ってること
いい加減バレバレなんだよ
でもよ、やめといた方がいいぜ
日本人の本性は意外と
....
丘をのぼる石だたみの坂道でうずくまっている
ベレーをのせたあたしの夢 ただの酔っぱらい
指にこびりついているのは絵の具じゃない
細かい灰色の砂ぼこり 指の間から零れおちた砂の残骸
こんなと ....
一斉に 揺れる手を 眺めてる
幾つも 幾つも 同方向に 流れてる
此の人生は 楽しく 回り続けて生るのか
そんな命題を 絡めた糸で 捥ぎ取りながら
葡萄の種に 驚いて み ....
朝、
利き手ではないほうの手でつくられたような
拙い光たちが 睦まじく庭じゅうを飛び回っている
だが 光だけがここにあるのではない
ここには机がある 椅子もある
....
あなたの耳にふれる
あなたの感覚になりたくて
あなたの耳にふれる
わたしはふるえている
あなたの鼓膜をゆらす
あなたの音になりたくて
あなたの鼓膜をゆらす
わたしはゆらいでい ....
ページをくる毎に
指先に宿る期待
ひとつ
またひとつと
言葉から漏れくる息遣いは
しなやかに強く
細部にまでわたる描写は
どこか温かい
あの物語を
まだ覚えてる
....
ちょっとした街の
ちょっとしたビルの壁に
「スーツはできる男の鎧」
冴えないコピーが貼りつく
ちょっと無理をすれば
ちょっと良さげなスーツが
手に入る歳になって
俺達はやっと気がつく ....
あたしが新年おめでとうと階段を登っていくと
洋ちゃんやみっちゃんが石になっていた
ふたつの石は
空けましておめでとう
と言いながらお年玉をくれた
お年玉袋の中から
ふたりより
も ....
{引用=
*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目 ....
新たな年の目覚めと共に、大いなる父、
日輪は、貧しき山麓の村を照らす。
明けましておめでとう、という言の葉が
人々の白い息に紛れて、辺り一面散り散りに輝いている。
過ぎていっ ....
強がるんじゃなくて
でも
諦めることでもなかった
あなたの好きな言葉を
教えて下さいと
神楽坂でアンケートを実施したところ
一位が金品
二位が長期連休という順当な結果だったが
なんと三位にクンニが入った
(しかも20代男女では二位)
....
等身大の病
その名を
少年という
私の記憶が確かならば
去年の今頃は猫がいました
私の膝の上に私とは正反対の
とても品のある猫がいたのです
気づいた時にはもう既に
あたり前のようにいたのです
私の記憶が確かならば
去 ....
街灯の{ルビ鏤=ちりば}められた夜が 冷たい川を流れていく
対岸に立ちならぶ水玉模様の繁華街は深雪を浴び
緩慢な微睡みのなかに沈みつつある
彼女はかじかんだ躯をコートに ....
17歳のころ 遠い夏の日
世界はきらきらと輝いていて
呼吸をするたびに甘く苦しかった
私の辞書は日々更新され
新しい出会いを貪るように消費した
咀嚼も消化も追いつかなかった
時 ....
呆けた猫が毛づくろい忘れている
いつまでも閉店セール続いている
あの人のこと悪く言わないでおいてよかった
生まれた時から一人きりになった事がなかった僕は
いつも誰かと手を繋ぎ
何の不安も無く生きてきた
一人の世界を知らないまま
自分で何一つ出来ないまま死ぬのはとても恐くて
だから今その手を離して ....
風船が
ぷかぷか
ぷかぷか
上がっていく
手を離してしまった子供は
どうして離してしまったのだろうと
不思議に思っているのか
手を空に差し伸ばし
握ったり
開いたり
ふわふわ
....
この世に亡き方は
すべてを
香りで感じると聞きました
なので
大切なことを手紙にしたため
手紙とともに香を焚き
言葉を香りにのせて
先に送ります
この世で会えぬ ....
港街のとある酒場で出会った爺
コップ酒で赤ら顔、威勢は良くて饒舌で、昔語りを捲くしたて、嘘か誠か話の先で、次第に次第に静かに眠りこむ。
小柄な爺の世迷い言
小僧よく聞けこの俺は
十五の ....
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