わたしはあなたを愛していたのだろうか
どしゃ降りの雨のなか、傘のひとつも携えず
空の彼方を見つめているような
そんな気持ちだった
あなたと居るときはいつも
た ....
ブク・ブク・ブク
3・1・3
3・3・9
3・3・5
チーズfブラックペッパー
福豆
ミルクキャラメル
アブソルート・ウオッカ
ブク・ブク・ブク
ブクブク・ブク ....
どうしたわけか
平均余命のかげが点滅するなかで
鬼籍へのあわれな想いが流れる
留年すれすれのおらと違って
旧制中学で ....
私の緑の踊り場に
甲虫や気圧の変化の為に
(つまりは身体中の骨の矯正の為に)
カスタネットやリコーダーを携えた
記憶の楽団が集まっていた
地上は澄み切った空のようだった
花の色をした鳥 ....
よごれて
あなたは笑っていた
ちかちかする電灯をつけて
陽気な詩を読んでいた
「星がながれるころ」、
歌いだしたとき
詩だと思っていた
( )を忘れたい
ほとんど白い ....
じょうりくが
ほかのおとこと
ほんとうにたのしそうに
はなしているのを
よこで
きいていて
よく
かんがえると
じぶんは
じょうりくが
すきそうな
しゅるいの
にんげんと
ち ....
ひかりはやみとあらそいながら
ちいさな点を穿つのだ
愛の横でみたされながら
永遠にあしたは来なかった
きれいな線をひきながら
境目づいたからだのなかで
ひかりはやみと抱きあいながら
....
椅子に座り、瞼を閉じて 静かにしていると
彼女の心は川の水に深くゆっくりと沈んでいく
遠い、淵のところからあふれた透明なものたちが
灰色にくすんだビル街を薄い膜で包みこむ ....
分かる人にだけは
分かる
見える人にだけは
見える
空から降る幾千の
輝く
鍵の雨
私の母も
鍵の洗礼を受け
詩を書き始めた
私も
鍵の洗礼を受けたいと思っていた
春先
....
散々道に迷った挙句
歩き疲れて入った 小汚い木造の食堂
おばちゃんのシワだらけの手が空いた皿を下げていく
おばちゃんは俺の目をチラッと覗くと言った
あんた
社会とはなんて アリストテ ....
私の居る場所は此処にない
誰かが囁く此処ではないと
此処で無ければ何処だろう
私の居るべき彼の地は何処
誰かが囁き森と大河の傍を
私の脳裡に観せてくれた地
思い浮か ....
一曲の 音の 流れ
浮かんでは 消え、
消えては 浮かび
見えた 途端に
音符に 変わる
トタン に カタン と 反響し
公園の 講演が
川の はす向かいから
蓮の葉を ....
森にはミモザと薔薇の花
きのうの疲れと宇宙のりんご
並木道には青、みどり、影、
マスクとひかりと人の顔
浴衣姿のオディロン・ルドン
細菌、人面蜘蛛、見張り台、
....
ナイフをしのばせろ、もう、愛こそはすべて、うしなわれてしまった
だれもがおまえを殺そうと目論んでる、もし、少しでもあやしげな素振りを見せたら、先手必勝、迷いなく殺っちまえ、警戒する必要もな ....
ガラタ橋はイスタンブール旧市街と新市街を結ぶ鉄橋だ。
二重構造になっていて下がレストラン、上が車道と歩道になっている。
橋の上ではおじさんたちが釣り糸をたらしている。
サバサンドイッチを売ってい ....
先日
とある公共TVの討論番組を見ていました
テーマは若者、若者世代とオトナ世代の一騎打ち
スタジオに集まってあーだこーだと、進展のない議論
ま
それはいいんだけど
びっくりしたのは学 ....
絵ハガキ
古びたペアリフトが、白く耀く斜面と雲ひとつな
い青空の隙間を、カタコトと、揺れながら私を山
頂へと運んでゆく。飽き飽きとした水平線上の生
活を忘れ、雪の斜面を滑り落ちること ....
■秘密■
好きです。
■嘘■
嫌いよ。
■指の細い人■
自分よりも指の細い人を好きになるとは思わなかった
自分より深く考える人を好きになるとは思わな ....
不幸を願う柏手が冴えて響いている
心が息をしていない
月さえ僕を照らさない
言葉も
心も
要らないわ
偽物の
熱で
あたしを
安心させてよ
なりすました手から
たとえ嘘が
溢れたとしても
今はただ
握ったあなたの手が
あたしには温かすぎ ....
二十歳の私はずるかった
ばかだった
だけど今
二十歳にもどりたい
ずるくてばかで
ほしくてたまらなくて
絶対想いが
願いがかなうはずだとおもっていた
二十歳の頃にもどりたい
....
代価は支払わねばならない
そんなこと考えていると恐ろしくなるよ
生まれて死ぬことが
こんなにも恐ろしいことだなんて
生きていることが
こんなにも犠牲を強いることだなんて
厳しい因果律の ....
気になることが落ちていました
拾ってみると
心の中に小さな点ができました
小さな点は振動し
私の心はふるえました
ふるえた私の心は
私の意識や無意識を使って
思考や記憶を
言葉 ....
暗闇の中、老人たちは進んでいく。
右手に白杖と、左手にステンドグラスのランタンを持ちながら列をつくっていた。
夜光虫を引き連れて歩いているような、美しい列の先は遥か彼方だ。
美しさに目がくらんで ....
ビルの谷底では
夜が
空よりも少し
早く訪れるだろう
何冊かの読みかけの本の中から
数ページ角のすり切れた
ものだけを選び出し
それを
開こうかどうかと
迷ううちに
街灯の月が ....
さき程まで空にたくさん
色とりどりの風船が舞っていたのに
夕暮れになり
北よりの冷たい風が
静かに吹き出した頃
不気味な雲は音も無く近づき
突風をかます
構える姿勢はとれ ....
細かな砂や木屑とともに その数字はガラス瓶にいれられていた
穏やかに晴れた休日、ひと気のない公園や路地裏に出むいては
彼は 度々そういうものを拾ってきた
いま、彼の部屋に ....
優しさだけの 生まれもの 頂きもの
それだけでいい
忘れてあげるという上からの目線も忘れて
眺めている 瞳任せの 涙の幕は天色
肌をすり抜ける 天色 人生を泳ぐ波の皺 十二単で今世
....
2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 2035 2036 2037 2038 2039 2040 2041 2042 2043 2044 2045 2046 2047 2048 2049 2050 2051 2052 2053 2054 2055 2056 2057 2058 2059 2060 2061 2062 2063 2064 2065 2066 2067 2068
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.16sec.