詩は何故生まれるのか
それはコミュニケーションの不可能を
自らの中に深く感じているから
人と人は分かり合えない
それらは永久に
それぞれに違う宇宙として孤立している
....
見得ないモノなんて 信じなくったって イイ
そう 教えられて来た
例えば 甘い 言葉ならば
幾重にも 話術をかけて
そう
ケーキの上に 乗っかった
あまーい あまー ....
いない
おじいさん
いないのは
おじさん
行方不明のおじさん
ドロップアウト
路上生活
捜索願い
詩
詩
補導
バイト生活
いいこともある
いができた
おじ ....
むかし 納屋の整理をした折
古箪笥の引き出しを開けると
中が炊きたての赤飯でいっぱいだったことがある
春の川でとれた蟹の甲羅を剥ぐと
どの蟹にも赤飯がぎっしり詰まっていたこともある
それから ....
ほしかった
ものをまえに
気持をうしないそうで
驚いている
驚いている
わたしがわたしを
うしないそうで
ねむりなよ
あなたが
言うものだから
泣くよりさきに
ほほえ ....
少し肌寒い秋の夜。
澄み切った空気を吸い込み、久しぶりの深夜徘徊ランニング。
今日は5km走れるかしら。
最後まであきらめずに走れるだろうか。
徐々に高まる心拍数。
だけど、走るのをやめ ....
みぞれ ゆき はれ みぞれ ゆき
ねえ
殺して よ
きっと気持ち良くて
笑ってしまう
わ
ひらり ひら り
には
まだ早く
濃色花蕾累々と
香り温くも木洩れ日なく
....
友達を
失った日に
眠りに落ちていく
ベッドの上
手には でも
何もかもある きっと
ないものとしての
何かがある
自分を
探している時
眠りに落ちていく
ベッドから ....
ライダースーツを着てバイクの免許がない
イケてる奴につけられた変なアダ名
絶対零度より冷たい瞳で見られた
今朝もぎゅうぎゅう
詰め込まれた通勤電車
トンネルを抜けると爽やかな朝日
お尻のあたりに妙な違和感
さわさわさわさわ
動けない…
首をねじったらつったけど
目の端に黒縁めがねの男 ....
痩せこけたデリヘル嬢にイラマチオをさせながらザッピングする
寒い夜、風は弱い
冷凍ピッツァに混入した
マラチオンに激しくむせるように
涙をうかべるから
美しい
部屋の模様は、薄 ....
わたしの母は
一流の歌謡曲なのであります
酸いも甘いも知り尽くし
いまや図太く
強固です
わたしの父も
一流の歌謡曲なのであります
優しく厳しく漕ぎわたり
よう ....
七夕飾りを作った
網飾りと提灯をつけた
短冊を書いてヴェランダに飾った
あいにくのくもりぞら
空を見る気にもなれず
意味のないTVドラマを観た
ヴェランダで妙な物音がする
カ ....
すこし混む電車の中
イヤホンから囁いてくる音楽
あのひとも 立っているあのひとも 違った音に
こっそり囁かれている
快速急行は両窓の景色と景色を
後ろへ後ろへ ....
生命線が
肩まで伸びているから
単純計算で850年生きると
上大岡の母に言われた
年金貰えるかなと
心配になった
じょうりくと
なかよく
できない
ことが
ほんのう
てきに
きまって
いて
たぶん
どうやっても
すかれ
られない
という
ことが
あきら
かで
あれば
できる
だ ....
ちいさなちいさなしあわせを味わう
紙コップで飲むコーヒーのような
てのひらで包めるあたたかさは
確かにここにあることを知らせる
だれもがちいさなぬくもりをほしがるけど
簡単にその手を差し ....
頭が割れそう
掃いて捨てるほど死のう
偽装を殺そう
間隔の短い電鉄は溶かして屠ろう
愛の真剣で胸を貫こう
ギザギザな爪立てて首を絞めよう
上空3kmで裸そっと降ろしてあげよう
鉄 ....
何度聞いても頭に入らない言葉がある
例えば
ペンナカッタ
何度聞いても頭に入らないのだから
恐らく間違っていると思う
ピンナケッタかも知れないし
ポンニヘッタかも知れない
ともすると、プ ....
夕日が沈むよ
きょうが死ににゆくよ
西が自分の墓場だと
ちゃんと知っているんだね
私には自分がわからない
舵取りもできない
そしていつかはこのまま
失ったまま終わるのだろうか
....
こよみが裏切られ
木々は途切れ
老いた田園に
祈りを帯びた青い雲
荒れ果てた放棄地に
にがい風はとどまる
ちいさな歌を弔うため
花の名前を指折り
陽射しを受けとめる
古い石積み
繰 ....
不惑の境地
たどるも遠く
惑いさまようことばかり
受けさずかった
生の還元
先をゆくのは
名もなきうた
青年期の血気
汗ばむいらだち
若気のいたり
言の ....
もう
あの船の行方なら
わたしの胸に描かれるしかありません
その
描きようの総てが許されるわけではなくて
それでも
描いていくしかなくて
ひとり
色をもたない潮風に
抱かれて ....
曇り空から縄が垂れている
どこに続いているのか先は見えない
午後になると近所のものが集まってきて
突如現れたこの縄について協議しはじめた
一人がおれが片付けてやると言って前に出る
触らないほ ....
黄ばんだ紙切れのような脳の甲殻
時を忘れて縦長の穴を掘る
安らかに眠った顔を覆う高価な布
疑うことに疲れ果てた深夜零時
絵になるような横顔の影
その曲線の秘密を隠そう ....
I can't speak English.
みたいに
何も書けませんいまは
っていう
言ってみる
私はウソをつかない
みたいに
何も書けませんいまは
....
遠く流れた 月の海に
翡翠を ゆっくり 浮かべたら
親不知 弧知らず
抜いた歯が 葉の上 露と きらりんこ
もう 忘れたわ 過去のことなど
琴など弾いて はずみます
....
十代の頃、自分の気力で仕事を続けることが困難になり
日雇いの仕事を求め早朝の高田馬場に行き
流れでそのまま浦安のタコ部屋で半年働いた
タコ部屋と言ってもまあ綺麗な畳が敷かれた大部屋で15人位で雑 ....
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