珊瑚礁がわらっている
  夕方 潮風のかわりに



  わたしは、
  爪を剥がされた猫と 体毛の薄くなった猫とを
  膝のうえに半分ずつ抱いて 雨を受けた、
  あなた ....
昨日の二月八日に

関東では大雪が降りました

そのせいで、僕のバイトは休みになったのですが

店長が僕に連絡くれなかったんで

僕は雪の中を歩いて

店まで行きました

店に ....
久しぶりに田村隆一詩集を開いて

そこにある言葉を一つ一つ拾ってみる

「文学」なんて名がついて

「詩」というジャンルに分類されて

まるでそんな事を笑うかのように

 ....
広島出身でパチンコ好きの
両親の影響は特になく
中学生のときに
理科室でメチルアルコールを
飲み続けたために
ある日突然光を失った
画家佐村小路守忠相
(どっからどこまでが苗字なんだ?) ....
夜中の2時に玄関前で
猫がニャーニャー鳴いている
外では雪が降っていて 
染み込んでくる冷気のために
僕は布団にくるまっている
古い時計の秒針だけが
静かにこだまし続ける夜中に
ニャーニ ....
あの子あの子あの子はいまどこ
ああ雪が屋根から落ちる音
二月、東京に降った雪

あの子あの子あの子が泣いてる
行かなくちゃ助けるために
行かなくちゃ早く

遡って行かなくちゃ
靴下を ....
いつもより赤い夕陽が レンズのかかった 目に映る
煙突からの かすんだ煙が風にさらわれる
家路へ急ぐ 人々の影が消えそうになる
この日常の風景の中にも 答えはない

自分自身を 分断している ....
ピンクのスポット
タバコの煙が見せる
ギターを泣かせる
チョーキングするときの
薬指がセクシーで
まぶしい

ときおりきらめく
弦が好きだ
あなたは笑う
ライブハウスの
こちら側 ....
歴史は妄想の彼方にある
現実は忘却の中にある
未来は脳髄の何処かにある
いずれにしても無関心であることが肝要だ

冬の季(とき)、春に焦がれ
春の季(とき)、夏を熱望し
夏の季(とき)、 ....
僕は一日、働いて
妻は入院中の周を日がな看病した後
落ちあった、ファミリーレストランの、夕の食卓。

「今日は俺が運転するから、たまには飲みなよ」
「え、ほんとう?」

つい先ほどまでは ....
ほんの{ルビ些細=ささい}な一言で
あなたの顔に、灯はともる。

ほん些細な気づきから
日々の場面に、光は射す。

今・今・今・今・今なのです――
禅体験は古都のお寺の
背後に広がる空 ....
一日の仕事を終えた、独りの夜。

組んだ両手を、一つに{ルビ統=す}べるように
閉じた瞳の前で、ぎゅう…とあわせる。

日々の仲間と横一線に、手をつなぎ
悩みという名の{ルビ靄=もや}さえ ....
薄紫色の波紋で充ちる夕暮れ
うつむく甘い風の香り
きらり 遠くに灯り始める 光の粒
あめ玉のように 宝石のように
水の音は縒(よ)り合わされて舞い立ち
鳥は世界をひるがえす

今 胸から ....
今朝はとても寒かったので
まだ暖まらない寒い部屋で
温かいインスタントスープを飲もうとしたら
スプーンがものすごく冷たくてびっくりした

そういえば

15年程前
仙台のホテルでの夕食 ....
木立を抜けた風が
遠い町のざわめきを運んでくる

夕暮れの空が誘っている
踊りだす色の魔法で
ここちよく…あちらの世界に
ちくちくと心を刺す過ぎ去った風景

風に髪をなびかせながら ....
  滑らかな掌が 部屋の中で
  私たちの内のどちらかをさがしている
  (夜は こんなにも 明るいというのに)
  捩じれた、青白い樹の 影が、こごえている
  いつか 囁きに似た笑 ....
 春も遠く

 降り積もる雪が

 黒い瞳を希求する

 それが例えば間違いだとしても

 遠き瞳よ

 愛する瞳よ

 
燈郷に致死量の雪が降る ホール&オーツみたいな
ポップスデュオかと思ってたんだけど
クラシックなんだって?
珍しいよな
えっ?サムラとゴウチは二人じゃない?
一人?
だって、どっちが作ったのかで揉めてんだろ?
 ....
血を吐いて小さき手 合法じゃなかった 綺麗な蝶もきたない蝶もカメレオンにペロリ 庭から上がってきたのはサトゥルヌスである
雪の日に来るとは思っていなかったから
ろくに用意もしておらず
急いで台所からあんぱんを出してくる
ぎらついた目が あんぱんか と言っている
毛むくじ ....
正義の味方様!
出番です!

はいはい

ところで正義はどこ?

今ちょっと 外出中です

困るなー 
正義がいないと誰に味方すればいいのさ
正義が戻るまで休業だよ

えー
 ....
雪を被った針葉樹の臍あたり
ふっくりと一羽の雀
小さな瞳に世界を映す
やがて薄曇りの向こう儚げに
手招きをする太陽へと飛び去って
小さな黒点となり
視界から消えた

わたしの煤けた ....
      おぅい 北極圏よ
    寒気・冷気のかたまり
      いい加減にしろよ
今日でお別れってことにしろよ
     プレゼントの流氷は
      確かにとどいたよ
   返 ....
■あなたの書いた文章を■
あなたの書いた文章を
手紙のように読み返す
その中に私がいないことを
気配のひとつもないことを
ついつい何度も確かめて
それでもついつい
もう一度だけ。

 ....
雪が降り積もる
形の上に
形のままに

雪が降り積もる
同じ重さで
同じ冷たさで

人の想いは
あまねく
くまなく
降り積もることはない

人の想いは
違った重さで
 ....
生まれながらにセンスがないという
逆境をものともせず
詩人として活躍している
佐村小路守忠相氏の
(どっからどこまでが苗字なんだ)
詩集「蟹みそ」が
まったくの別人によって
書かれたもの ....
季節外れだと思いながらも
地元で行われる
小規模な花火大会を楽しむ

空気が澄んでいて綺麗に見える花火

寒さより美しい花火が優っている

厚着姿が印象的な夜
強い北風が何度も吹き抜 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
珊瑚礁草野春心414/2/9 13:03
昨日見た雪の事などyamada...414/2/9 10:50
詩に何を書こうか014/2/9 10:10
盲目の天才画家花形新次2*14/2/9 9:30
猫と雪こいち414/2/9 7:41
ジャーもっぷ6*14/2/9 3:20
遠い橋佐白光014/2/9 1:27
ライブスポット藤原絵理子3*14/2/9 0:06
近頃……とある蛙9*14/2/8 23:39
歪んだコップ服部 剛11*14/2/8 23:16
禅画について  2*14/2/8 23:01
手つなぎ鬼の夢014/2/8 22:48
花と風aida4*14/2/8 22:30
スプーンウォーマーichiro...3+*14/2/8 22:22
水晶の砂時計藤原絵理子2*14/2/8 22:14
滑らかな掌が部屋の中で草野春心214/2/8 21:45
遠き瞳よドクダミ五十...114/2/8 21:22
2月8日中村014/2/8 21:19
サムラ&ゴウチ花形新次0*14/2/8 21:13
血を吐いて小さき手北大路京介114/2/8 18:47
合法じゃなかった014/2/8 18:47
綺麗な蝶もきたない蝶もカメレオンにペロリ414/2/8 18:46
サトゥルヌス春日線香214/2/8 18:36
正義の味方様! 出番です!ichiro...0*14/2/8 15:37
不死鳥ただのみきや29*14/2/8 13:53
黄色いcanvas六信天翁314/2/8 13:40
みじかい慕情 五篇クナリ5*14/2/8 12:53
降り積もるものnonya21*14/2/8 12:35
詩集「蟹みそ」花形新次2*14/2/8 12:18
十二月の花火夏川ゆう214/2/8 11:41

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