遠くを見ていると
そこに至るまでの道のりが
ないもののように
錯覚してしまう

けれど
その錯覚が
誤りだとは言い切れない
正しいこととも
言い切れない

わからないこと ....
汚れに慣れた私らに

あなたの不在
あなたの眼差し
あなたの一途が
突き刺さる


誤魔化しに沈むわたし等に

牙剥くでもなく
あなたの声
あなたの音
心臓が固まる


 ....
なにもない
雪だけの原を歩く
目の前の白
後ろに点々と足跡だけが残る

まるで世界に
自分だけがとり残されたような感覚
孤独の影が走る


ドサリ、と音がする
木から雪でも落ちた ....
こんなふうに
穏やかに
労りながら
暮らしていけると思ったやさきに

何の前触れもなく溶岩のように
吹き上がる
怒りを
とどめようもなくぶつけてしまった

慎重に
優しく積み上げ ....
シャリシャリと雪を歩く靴の音が楽しい
と言ったあの人は溶けて消えました。

晴れて、屋根に積もった雪が溶けてポタ
ポタ落ちています。

むかし、あれは小さなお化けの足音だと
いじわるなお ....
美しき世界



ほたりと雫が落ちて、
地面につく前に消えてしまう。
それはまるで届かなかった対話のよう。
繋がりたくて、それでもぬぐった涙のよう。

私は長く病を患い、  ....
うちには時計が大小20以上はある

掛け時計 置時計 目覚まし時計
腕時計 携帯電話の時計 PCの時計
給湯器の時計 ファックスの時計 
炊飯器にも時計が付いてる

時計が多過ぎてうんざ ....
片目は泪に流れ落ち
からだの何処かにたどり着き
そこから視界を送っては
震えの歩みを惑わせる


灯が眠る光を引きずるあとを
春は静かに追いかけてゆく
泥と雪と
鎖の ....
子どものころから知っていた
その今度は 
生涯 来ないこともあることは

だから
続きは また今度 
と言われたら
諦めるしかない
一瞬を

その身に
耐えうるだけの一瞬を
凍れる花は
抱き締める

その
抱き締める力に比例して
花の強度は
もろさを
高めて

誰、と決めずに

凍れる花は
誰、 ....
奇妙な夢だろうか

<孤独>がネット・オークションに出ていた

存外たくさん出ていたから 驚いた
街に出ればすぐ手に入るだろうに・・・そう思い
電車だって孤独のスシ詰め状態だ・・・そう思い ....
お母さんって
優しくて、ふんわりしてて
なんだか甘い匂いがする

うちのお母さんは
いつもくたびれてて
髪のセットもしないまま
仕事に出ては
アルミの粉の匂いがしてた
ささくれと、ア ....
 
知らないほどに、人は愚かで

知るほどに、人は悪く

けっきょく救われヘンのやなぁ



 
はぐれた蟻はかわいい
バッタの死骸に群がった蟻は
 雑貨屋やすぃーつ店の
 おばさんの大群

それぞれに
 精巧なセンサが装備され
 超高速なCPUが制御している
夢見がちな戯言を ....
午前零時の開幕のベルは
眠りについた歌声を呼び起こした
まっさらで直撃なエコー
それは肉体が要らなくなったせい


5ピースのバンドと
クラッカーのビートに乗りながら
 ....
午前2時
風にのって同報無線が聞こえてくる

行方不明の方の情報が明かされる

パジャマ姿 86歳のおばあちゃん

念のため外へ出ると
パジャマではとても耐えられない寒さだ

そん ....
うろおぼえの風景の中を
戻って行く
繋いでいく

抜け出したい
と思った時
光が見えた

根毛を伸ばし
水を吸い上げる
双葉を拡げ
光を浴びる

暖かかった
柔らかかった
 ....
  不確かな骨だけを残して
  夕暮れの時間は風に流されていった



  きみの膝の上に載せられた 白いパナマ帽
  それは何の前触れもなく ただそこにあった
  それはまるで ....
ワタシから男を引いたのが女なのかな?
それじゃ、ボクから女を引いたのが男か
あぁ、自分がよく解らないから
どう引いていいか解らないわ

それじゃ、キミにボクの女を足したら?
そうか、アナタ ....
ボクは欠けているらしい
そうだとしても
ボクとしては困っていないのに
みんなは困るらしい
欠けていないボクって
実在しないのだから
みんな困らないと思うんだけどな
夢に疲れて夢で寝る 夏の来た部屋に貼れないカイロ 口笛吹いて蛇が出ない 灯りをつける ままの指影
笑われに 風 戸に止まる

はかれる継ぎ目 キラら酔
のぞく帆三日月 黒河蔵海

折鶴といて 折り痕ぬぐう
灯りを消したままの指守り
さむらごうちの言い分

耳が聴こえるとか
聴こえないとか
しつこく追及しますけどね
この際だから
ハッキリ言いますが
一番の問題は
あんたらの目が利かないって
ことじゃないの、ええ? ....
  見知らぬ男が一人
  バッターボックスに立って
  枯れ葉のような色をした 外套のボタンをはずした
  上から三番目、ひどくほつれて、取れかかったボタンだ



  透き通っ ....
中学生になって
初めてコーヒーを飲んだ
僕はその3時間後から
コーヒーが大好きになった

コクや酸味の味わいや
鼻から抜ける香りを好きになるのは
それから3年程経ってから


コー ....
久しぶりに
君の声を聞いた。
何年ぶりだろう…

君は今も
僕の親友で
真友で心友で
信友だ。

電話から聞こえてくる
君の声は今もあの頃のままで
いつも君と一緒に居た
あの頃 ....
29歳になりました。
20代最後です。
恋愛経験全然ないけど、結婚願望はあるんです。
だから、今年こそ、気持ちよく動こうって決めました。

出会いは、ない。
だから、婚活パーティだとか ....
こんな日は
決まって風が泣く

弔いはもう済ませたというのに

細い通路に
冬という冬が
我もわれもと押し寄せて
ひゅうう ひゅううと
うなるのだ

夢遊病者のように
あの音を ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
望遠鏡千波 一也214/2/10 19:11
薄命佐和114/2/10 18:55
 雪原の足跡 小林螢太14*14/2/10 17:51
溶岩Lucy13*14/2/10 16:33
「雪のせいにする猫」宇野康平214/2/10 15:48
美しき世界田園7*14/2/10 15:36
【 時計 】[group]泡沫恋歌16*14/2/10 12:02
傾滴路木立 悟414/2/10 11:02
また今度イナエ11*14/2/10 10:00
凍れる花千波 一也114/2/10 9:20
数え切れぬ孤独ハァモニィベ...3*14/2/10 4:41
母さんのうた岸かの子5*14/2/10 0:23
けっきょく殿上 童11*14/2/10 0:19
休日の仕事藤原絵理子3*14/2/9 23:10
骨を抱くホロウ・シカ...3*14/2/9 22:59
さまよえる黄昏ichiro...11*14/2/9 22:55
モンタージュLucy10*14/2/9 22:49
白いパナマ帽草野春心514/2/9 22:43
魅力演算イオン3*14/2/9 22:13
らしいらしい0*14/2/9 22:12
夢に疲れて夢で寝る北大路京介714/2/9 20:41
夏の来た部屋に貼れないカイロ114/2/9 20:41
口笛吹いて蛇が出ない3*14/2/9 20:41
くくる 宵 砂木9*14/2/9 19:40
さむらごうちの言い分花形新次1*14/2/9 16:40
バッターボックス草野春心314/2/9 16:19
3時間後のドリップ[group]ichiro...4+*14/2/9 15:58
進めーッ(*^▽^*)清風三日月114/2/9 15:24
ありあまる気持ちはるこ1+*14/2/9 14:33
もがりぶえそらの珊瑚20*14/2/9 14:01

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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