赤い紐
君への想い
絡まるばかり
上手に微笑えない
ひとりぼっち
指と指で切なさが
無数に作られる
ひとりあやとり
現場の製造のトラブル対策について計算する
私はオペレーターでもエンジニアでもないが計算する
力、空間、時間について感じながら
私の思考は原液バルクの中に溶けていく
私は充填ノズルで液ダレする液 ....
透明な風は心を揺らす
風鈴の鳴き声は自然体だ
古い硝子に透けた空が
波打つ海に似ていた
思わずあなたを呼びたくなるのは白い心のせいだ
晴れやかなそらが描かれている硝子に触れている ....
自分が可愛いというのは
卑しい感情だ
そして自分が可愛いと
思えば思うほど
他人からは可愛いくない
と思われる
悟りを開いて
自分なんて全然可愛いくない
と思いはじめると
徐々に可愛 ....
迷う先に
足は動かず
困惑の中
夜は進んで
静かに閉じる戸が重い
右に向かえば痛み
左に向かえば病み
動揺を隠せず
何度目かの一歩は
それより先へ行けない
叩いた手の軽快で ....
他人のせいにできないから
簡単に
諦めたり
開きなおったり
すべてをしかたなく
肯定したりもできないから
君はいつも
自分に厳しい
そんな君を
素敵だと思っても
緩い自分の
誉め ....
記念樹枯れて僕も病んでいる
最後の恋が何度も終わった
パワーストーンの店に不幸が続いた
約束の
場所へと
続く道で
恋する自転車を
旅のために
丘を越えて
君へとこいでいく
暗がりを
ヘッドランプで
照らして
今という瞬間は
手のひらのなかで
ぎゅっと
握ら ....
断片を思い出しては吐息が悲鳴を上げる
痛みの記憶ばかりが鮮やかに焼き付いて
彼岸花に託せば常世に流してくれるだろうか
けれどかなしみで形作られた私もまた消えるだろう
つまりあなたが愛してい ....
はいよ、どうも。
…ここかい?あんた、お客さん、虹の市は初めてなのかい。ここは反対屋さ、そら、そこらに反対が売ってるだろう?そっちの端が一番安いので、お客さんの正面ぐらいがまあ、ほどほどの反 ....
人間から動物になる予定のボクと
猫や犬から念願の人間になる彼等とは
所詮話が食い違った
それでもお互いの持ってる情報が欲しかったので
仕方なく休み時間は彼等とともに過ごした
ねぇ…聞き難いん ....
立ちつくしたまま
年をとって
あなたはいかにも穴だらけ
血も流れない顔して
わかったことは少しだけ
部屋じゅうに時計をつるしても
時間は進んでいかない
壁いちめんに穴をあけても声 ....
空に穴が空いた
真っ黒の穴
まるで作り物の様な
ぽっかりと空いた穴
科学者はこぞってその現象を
科学的に解明しようとした
哲学者は哲学的に
宗教家は宗教的に
漫画家は漫画的に
....
一人の地球人として育てたい
私の子供であり 一人の地球人である
属していて属さない 個人と集合の瞬きすれば消えそうな交差点で
対等に 重んじる礼儀を DNA以外でも伝えていく
時の流れなん ....
京都の疲れで睡魔と戦いながらキプロス戦を家で見た
本田は何かどうなんだろうか
遅い
長友はキレがあったな
嫁さんと試合結果をかけようとしたらお互い3-0で日本だったのでやめた
夜、
嫁 ....
みんなわたしをオトナだなんていうけれど
オトナになんてなれないの
だってわたしいつだってシンデレラの靴ゆめにみてる
マンションの一室で 二人の幼児の遺体が見つかったと
夕方のニュースが流れ出した頃
あたしはスーパーのまずい弁当を箸でつっつきながら
今日ついたため息の数を いちいち数えてた
電車のつり ....
愛なんて知らなければよかった
そんなものがこの世界に存在してることさえ知らなければ
こんなふうに淋しさなんて憶えずにすんだのに
寒さに打ち震えることも 無駄に他人を傷つけることも
誰か ....
人々は君のようだ
僕は宝石のようだ
僕は宝箱の中にいる
ここから出してくれ
君は遠くの景色を見ている
あるいは目の前のぼんやりとした不安をみている
君のことが見えない
まるで ....
土を穿つ夜の影
かたちにかたちを閉ざす影
底の見えない
水のような影
径をふちどる暗い静脈
聞こえないものを包みながら
風から風を奪いながら
ゆらゆらとゆらゆ ....
白い建物 白い迷路
扉も天井もない部屋で
頻繁に行われる白い取引
誰も出口を
知りたがらない
夜
服の白さにつまさきが
ギュッと縮んで歩けなくなる
大事な人にさよならを言いたくなってしまう
わたしを包みこんでいる
美しい勘違いのすべてが
いつの日か明るみに曝されて
間違いさがしを ....
青空を集めている
あじさいのつぼみ
青いガラス瓶
明るい陽に揺れる
痩せ細った手で
筆の先から
搾り出したような 一枚の絵
淡い青のあじさい
木立に濾された光は
揺れる葉 ....
日本の法律は「ざる」ですねとある国の方に言われる
その国の方は続けてこう言う
我が国ではやってならないことは法律上明確です
日本のように曖昧ではありません
確かに日本の法律は事実「ざる」だ ....
あのとき持っていた荷物を
どこにしまったのか
思い出せない
どこにしまったのか
どこかに放ったのかも
消えてしまえと思っていたことは
かろうじて思い出せる
消えてしまえと願うことと
....
包丁を、ざっくり押しこんで
西瓜を割る。
無数の黒い種達は
それぞれの姿勢で
つややかに埋まっている。
――どうせぺっぺと吐き棄てられて
土から芽を出すのでもなかろうに
....
いいえ、私はブラジル国籍の女
好きな料理はフェジョアーダ
あなたはペルー人のつもりでも
話す言葉はポルトガル
追い詰められたら
中国、中国、中国に出国よ
いいえ、私はブラジル国籍の女
ワ ....
昨日の風を忘れるように
明日の風に触れた
月の輝く夜は
なんだか切ない
僕の気持ちは君に
届いているのかい
イタズラの好きな君は
手に負えない
もっと
もっと
....
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