冒険者たちは
いつも渇いていて
雨や
波間に
漂いやすい

けれど
冒険者たちは
それらの雨や波間について
潤いだとは語らない

なかなかに認めない
強情さがある

そ ....
 よろめく べくしてよろめいた
 つまずく べくしてつまずいた
   ころぶ べくしてころんだ
            そして
   奴は死ぬ べくして死んだ
もうそこに精の本態は消えている ....
ものを買うということは
自らの欠けた部分を見誤るということだ
見誤る隙間とは別の高みにものを置くということだ
本が届くコーヒーが届く椅子が届く
だが人は買うことではものを所有できない
 ....
空もなく
風もなく
光もなく
雨も降らない
季節がない
そんなところに命があるのだろうか

あるよ。
声がした
家の建つ
ベタ基礎コンクリートで
固められた
土の中から
芽吹 ....
砂粒のような私を
あなたはそっと掬い上げてくれたけど
その優しい指の隙間から
さらさらと音を立てて こぼれてしまった

なぜ?と問う私に どうして?と責める私に
あなたは幾度となく微笑んで ....
嗚呼 うんざりする
何時迄だって 自己主張を
繰り返すんだ

大好きな 香りだって
ここまでキツイと 公害だよ

そう言えずに
少年は 目を瞑る

瞑っている筈の 瞼の ....
頭の ど真ん中に 歌が浮かんできて 仕事にならなかった


♪あそれ サイゴのサイゴに想うのは サンキューピーポーな

 心がどっかに飛んでっても また 戻ってくるよ そのうちに

 愛 ....
語弊があるような言い回しは避けて
誤解を生むような表現は消して

本当に伝えたいことだけを

傷つけないように
耳を傾けてもらえるように

心を開いてもらえるように

気分を損ねな ....
あなたはそれを
必然だと言う
わたしはそれを
偶然だと思いたい

あなたはそれを
どうしても運命にしたいらしい
わたしはそれが
無数の枝分かれの末端にしか見えない

この世界で ....
良い流れに乗る
流れに逆らっても上手くいかない

それぞれに流れがある
早くなったり遅くなったりして
深く学べるように調節される

川はただ前に前に流れて
何の迷いも持たない

自 ....
ローズ、
薔薇、
と書きつけたそばから
うしなわれるものがある、と
その花のたたずまいに心うたれたり
していた

わたしがわたしの内側で
名まえをもたないことを
わかり合える ....
吹雪はなにも砕かない

非力な命を
かばう言葉が
吹雪をいつも悪者にする



吹雪はなにも奪わない

及ばぬ知恵を
たすける言葉が
吹雪をいつも罪人にする



 ....
「車がたりない」
バスで降りた坂道を足で昇る
今日は小春日和
がっこのチャイムがキーンって一回ぽっきり長く長く
まだ始まってないみたい
耳なりね
街を覆うちいさなつばめたちのよ ....
真冬の太陽がみえますか
季節外れは何処にでもやってくるもの
移り変わりを気にし過ぎてはいけません
星空は近いですね
朝がくれば部屋は暗く
引きこもりなら誰にも負けない自信
昨日誰かが笑 ....
ちいさな錯覚



のぞんだものはちいさな錯覚
祝福も花束も要らないちいさな錯覚
それだけで良かったのに


ありふれた水も飲み干せてしまうような
不安定な曇りの昼下がり
虚無の ....
挨拶したのに
ぼくを見て
顔を横にして
何もいわない人の
その一瞬が
ぼくのこころに
小さな傷を作る

返さない人の
こころのうちは
苦しくはないのだろうか

その人のことを
 ....
 バサラ街カオス4番地


   米ミズーリ州ホワイトマン空軍基地から、闇の中を密かに4機のステルス爆撃機が飛び立った。
同じ夜、人妻が出歩いているのは、基本、家にダンナがいないせいだ。
  ....
いつも他人だから いない
いつも 眠かった 自分の
眠くない 電車で帰宅 今 僕は歩いている
今の僕の 足を讃えられるような残業代も稼げずに
地球が回している昔の時計の姿を見ている
空間 ....
カバーガラスの風が吹いて
舌の先で飴は鋭く溶けて

バラバラ落ちて
切り裂く視線がカーテンの隙間からおくられる

夏だるまが溶けて
部屋は口を閉じて

ひかれた猫も車の標識も覆われて ....
 
屋根が雨に叩かれている
僕を濡らさないように

屋根は僕を守っている
何かから

けれど

どうしようもない雨音が
僕の何かを貫いて

濡れないはずの袖口が
どうしようも ....
雨が好き
外出しない理由に出来る
何の予定もない休日に

雨が好き
水滴の音が心に浸みる
考えがまとまらない昼さがり

雨が好き
乾いた気持ちに潤いを
さよならを言われた夜に

 ....
何も誰にも期待しないから
自分がするべきことだけしていた

ボンアトレのボンボンショコラ

パテシェになりたい
あっちゅの勉強の為にと
買いにいったけれど

お酒が入っている ....
ほうきで掃く役の人が
「ロシアに来てまで、あたいは何してんだ?」
と我にかえり
ほうきを放棄すると
滑ってきた漬け物石みたいなのを持ち上げ
大して美人でもないのに
その気になっている
漬 ....
雪雪らしく
ずっしりと降る降る
けれどけれど
踏まれて踏まれてるからさ
ただの氷ね

なんて効果音つかえば
いいかな
ってたくさん会話で頭
使うんだけど
けっきょく ....
ソチオリンピック
フィギュアスケート男子
ショートプログラムで
佐村小路ゆづる選手が
フィギュアスケート史上初となる
ダブルコーク69を鮮やかに決め首位となった
ダブルコーク69は
スノ ....
バレンタインにIKEAの椅子を組み立てるなんて
まっぴらだ

Costcoの買い物カートに
チップス積み上げるのも
どうかしてる

商店街でコロッケ食べよ
アーケード抜けて
お地 ....
The-so-mato-LAND



「こっちへ来ちゃダメだ!」



昨日もおとついも明明後日も一時間前もお昼だって海月は海を漂い、僕らはペンヲ握ってカリカリを音をたてたて、赤ん坊 ....
夕暮れの中で長い坂道を
ゆっくりと下っていく僕は
幽霊のように曖昧な輪郭で
揺りかごの記憶だけが頼りだ

草臥れた靴が愚痴をこぼすのを
僕は無言で見下ろしている
口を開け剥離した季節の断 ....
オールクリア!
問題は何もない
いつものように大量死
アァ、今日も空が青い(腐)
朝食はベーコンエッグス
そして缶入りのトマトジュース
パンを焦がしてしちゃったよバカ
トランジスタ・ラジ ....
「ああ,嫌だ」
彼女は台所の隅でぬか床を愛撫しながら言う
手を入れるたびに 「さくっ,さくっ」と音がする
重みに耐えかねた雪が どさっと落ちる
たまの大雪くらいで大騒ぎできるほど平和だ

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
冒険者たち千波 一也214/2/15 15:47
時の端っこ(十)信天翁114/2/15 15:33
買う葉leaf2+14/2/15 15:14
そらの珊瑚15*14/2/15 15:07
砂粒シズクにて2+*14/2/15 14:27
臭い藤鈴呼014/2/15 14:22
仕事中に八男(はちお...014/2/15 14:14
本当のことLucy20*14/2/15 13:47
わたしは買わないnonya22*14/2/15 12:25
流れに乗る夏川ゆう114/2/15 8:46
冬の部屋遙洋1*14/2/15 8:33
吹雪千波 一也114/2/15 8:14
はるこ、下山 赤青黄1*14/2/15 7:55
雪を知らない子供たちに降る夢はアラガイs7*14/2/15 7:42
「ちいさな錯覚」泉由良514/2/15 5:42
無視されたら殿岡秀秋814/2/15 5:25
バサラ街カオス4番地ハァモニィベ...2*14/2/15 3:50
詩のノートの言葉番田 014/2/15 2:30
暴風雪うみこ2*14/2/15 2:15
「嵐の夜」ベンジャミン214/2/15 1:10
雨が好き佐白光314/2/15 1:10
ボンボンショコラ鵜飼千代子4*14/2/15 0:08
カーリング殺人花形新次114/2/15 0:06
かの114/2/14 23:56
ショートプログラム花形新次014/2/14 23:47
満ちるね末下りょう3*14/2/14 23:45
The-so-mato-LAND 赤青黄014/2/14 23:34
揺りかご514/2/14 23:29
海への過程β014/2/14 23:27
雪の日藤原絵理子9*14/2/14 22:38

Home 戻る 最新へ 次へ
1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 2035 2036 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
7.71sec.