震える身体を
抱え込むようにして
きみを風から守った
軒先の松に積もった雪が落ちる
ハッとして振り返った
ひと気のない路地裏
闇はどこまでも深く
すべての音は吸い込まれていく
ジャ ....
騙し 騙し
抜き足 差し足 忍び足
騙し過ぎて
何処からが 真実なのか
分からなくなってしまった
なんて
何時もの事だから
余り 気にしない
気にしないけれども ....
腰ふる星ふる
ひさしぶりに起きて夏の雨の味
猫が背伸びしてお迎えの時間
朝靄のなか
Mr.レンビンは、ありきたりに憐れんでいた
空を、そよ風をあわれみ
音を、つばさをあわれみ
湖を、呼吸をあわれみ
棘を、音符をあわれみ 、
鏡を、必然をあわれみ
....
とても疲れていた
何も見えないから少しだけ
何もかもが 見えない 他人のようで
言葉数も少ない影の中にいた
そして 家に帰っていた
金の残りもわずかな自分がいて
使える体力も残 ....
奥行きがあるとはなんだろう
そこには私の視点ある
見えない眼球を通して
目が覚めたら3億年が過ぎていた
生まれたことを思い出せば
何が時間であるのかはわからない
向こう側に扉が ....
ダメダメだ…
神様さぁ…ねぇ聞いてくれる?
力をどんどん吸い取られているような…
一体、どこのどんな掃除機よ!
私を何だと思っているの?
私!…私は……
私は正直なのよ!
自 ....
アスファルがキラキラと光る
夜の影がユラユラと揺れ
ぼんやりと町は水の中
今ね少しわかるよ
君が雨を好きだって言ったこと
スキージャンプ日本代表の愛称
ほとんどの奴は
こう思ってるくせに
まったく偽善者面しやがってよ
ヘルメットの上からハチマキして
各国応援団席に突っ込んだろか、オオッ!
まずはお前らからだ! ....
摂理という美の魅力によって
自然は不思議という概念を創造した
ある石は固く曲がることはない
ある石は蒟蒻のように柔らかく曲がる
甘い蜜でしたたかに誘う花もあれば
容赦なく殺す毒を持つ ....
言わない、っていう気持ちは
選択肢
だけど
言えない、っていう有り様は
選択肢にならないね
さかのぼれば
選択の末の有り様だと
わかるはずだと思うんだけど
選択 ....
猫背の猫、
あたらしいグランドピアノ
その黒鍵よりくろいひかり
猫の、目の、奥がものがたる
誰も見たことのない、できない
猫の詩、
白鍵を選び歩く
猫の、足の、裏がかなでる
雪より白い ....
あのねえ
ゴムが入っちゃったくらいで
いちいち来ないでくれない?
そんなの
指突っ込んで
摘み出しちゃえばいいのよ
どうせ いろいろやってんでしょ?
なーに ぶってんのよ
....
ゴーストガッキーくんへ
以下の通りに書いてくらさい
750円でたのんます
情景描写から入る
淡々と静かに
雨、風、樹木、信号、アスファルト
こどもたち、傘、渋滞、落書き
次に ....
管だらけになって
生命維持装置をつけられて
何も言えなくなって
何も聞こえなくなって
なんともおもわなくなる
それが生きるということ
ぼくはきみの芝居を観に行くと約束をした。流行の街の古びた小屋で行なわれる一人芝
居。友人から借りたハンディカムできみを撮るよ、とぼくは言った。しかし、ぼくのから
だは血糊で汚れていた。何度も落と ....
全くいつものように
ポエム勢いランキングをROM
炎のセンテンスに出合う
「お前この時代の坂本竜馬になれ。」
あの方が書き込まれた
「中国の面子なにより、尖閣諸島の領有権放棄、
....
The-so-mato-LAND(第四稿)
――――こっちに来ちゃダメだ
海面すれすれを漂う。僕はペンヲ握ってカリカリを音をたてたて、赤ん坊はヨチヨチ、風がバブーバブーとなく度に町中に沈ん ....
魚上氷
うおこおりをいづる
冷たい水底で
来る日も来る日も
あわぶくの羅列を眺めてきた
滞りがちな
私の中の遅い水は
妄想だけを鰓の内側に沈殿させた
待つのは慣れて ....
白昼の夢の途中
断絶するイメージ
現実感の迎撃に
やられて浮遊
神仏思想
腑に落ちるもの無く
妄信を排して
懐疑に陥る
いまこここの世
いつど ....
ふわふわの ましゅまろケーキに 似合う
トッピングを 考えた
苺が 粒粒
自己主張する
甘さと 酸っぱさを 兼ね備えた ボクこそが
真の女王さ
ツブツブを ひけら ....
かがやく曇と
黙りこむ曇のはざまに置かれたひとつの皿に
荒れた虹の音が降り
非対称の笑みを咲かせる
人工の水 人工の光
すぎるものは皆 幽霊のように視線をそらし
何 ....
一と言う字を書いた
それはゴールテープ
真っ先にあなたが通り抜けて
一は消えた
東の果ての一
海と空の境界から
太陽が覗き一日をはじめるとき
あなたの舟が一の中へ消えて行く
....
脳に痛覚はない、という。
それじゃ
こころ、って、
いったい、どこが痛いんだろう?
いつか、降るだろう
雨とは呼べない
くるしい水や
雪とは呼べない
つらい花弁が
いつか、降るだろう
きっと
だれもが望む形は
思いがけずに
姿をかえて
しまう
....
太平洋の荒い波が
かつてひとつであった石さえも
みっつに分断させたのよ
小説家志望の女の子の戯言が
ここでなら
信憑性をもって
語りかけてくる
干潮時にだけ現れる
海の通路を渡り ....
えらい人が笑ってない
夏がもこもこしている
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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