引き込まれる
他人の目が、声が、笑いが 黒い渦となる
心の中に 渦ができたら
考えが、行動が、夢までも
黒い渦に 引き込まれる
考えを、行動を、夢を
渦の中から 引き戻そう
自分から、渦 ....
たましいの裏庭で
待ち合わせたあの子はまだこない
チューリップもこんなに咲いちゃって
写真なんか撮らずに通り過ぎるくらいには
禍々しく咲き乱れているのに
シャッター音が嫌いだから
写真 ....
俺なら自殺するな
そう思った
その数がつらすぎる
俺なら復讐するな
そう思った
許したら惨めすぎる
いいかげんな偽物たちが
この世界を跋扈する
みん ....
去年もあのチョコ売れ残っていた
立ち読みした本に涙落として帰る
ピーマン食べられず誰もいない放課後
屋根裏の小部屋の窓から、表の世界を眺める。
そこには、競争があり、強奪があり、また征服があった。
人生の秘密は悉く暴露されていた。
私は頭では当然の事だと思いながらも、心は深く病んでいた。
静 ....
あかつきに浮かび上がる
公務員宿舎と電電公舎
ひとり走って戸に挟む朝刊
サン、サン、イチ、ヨン、ニ、イチ、ニ
口をつく勢い
少年だけの暗号
また足音のように、それはやって来た
....
人の気持ちが
見える生活があったら
それを見ることが出来たなら
君はどうするだろうか?
助けを求める声がする
欲を求めるうめきが聞こえる
そんな人生が寝ていても
起きていても
全て ....
だから
直立猿人はマイルス・デイビスじゃないって
チャールス・ミンガスだっつーの
あいつは部室でカセットテープに録音した
直立猿人をよく聴いていた
そんな時のこんな会話を
あいつはきっ ....
分かって貰えぬ孤独を 考える時
寂しさが 募って行きます
昨日の雨が
今朝方から 雪に変わって
水物は 必ず 流されるとは
限らないのよ、と
釘を 刺されているような 面持 ....
(今のは、
)
うつむいたまま 石畳の下り坂に さしかかったところで
わたしの背中を押した 今のは?
眼下の階段には
無数の花びらの影が蠢いて なにやら
むぅら むら
無数 ....
いくつか星が降って朝を迎えた
そんな日は少し強くなった
大きな夕日が悲しげに沈んだ
そんな夜は心が豊かになった
babe babe babe babe
夜の伴い人よ
白い肌をろうそくが ....
「僕は君と、めがねの置き方を知らない」
?
洗う習慣がない。ケースに入れたことがない。寝るときはベットの脇に、起きる時は目を瞑ったまま手探りで。僕にとってなくてはならない存在のようで、実は ....
何度2人で この街を歩いただろう
始めて出逢ったのも 始めて口付けをかわしたのも この街だったね
もしもあの時の僕の誤ちがなければ
今でも2人肩寄せ合いながら この街を歩いている事 ....
付き合いが始まって
何年目になるのだろう
ぼんやり考えている
この先のことリアルにイメージして
良い流れを生み出そうとする
恋人の瞳に
映っている私の姿は
美しいのかな?
聞い ....
ひとりの男がいつの間にか
猫背になった
献体で三枚におろせない痩せかたで
もうひとりの奴はしらぬ間に
うつ病で不眠症となった
ターミ ....
むかしからの目
童話の目
いっしょに
いってみたいな
大聖堂のその空気
あざやかツツジ
あざやか新緑
大聖堂に呼ばれてる
むかしからの目
大人の目 ....
月明かりに照らされ
髪の束の影ができる
イヤホンから流れるギター
熱いコーヒーが似合う夜
漫然と過ごしてきたようで恥ずかしいけれど
詩作をする間は
温度をかみしめ、心に種を蒔ける
....
とうきびと甘藍を甘味の極と思いながら
私はラジオを聞く
癖のある言葉ではあったが
それは今思えば文語の終わりでもあったかもしれない
そこに意味をなくした文語が
断末魔を告げた 夏の暑 ....
一度だけ
父と取っ組み合いになった
後にも先にも
希薄な親子にとっての真剣な対峙は
それっきりだった
生意気盛りの高校生
飛行機が好きだった私は
トリポリでB747が爆破されるのを見 ....
涼しげなうなじに
舌を這わせたい
パッと見、貧乳のきみにだって
そんな欲情を抱いている奴が
ここにいるんだってこと
忘れないで欲しい
自分を一番大切に思ってくれる人が
一番大切な人な ....
8月下旬に僧羽高校では時の打つ音にあわせて縄を告訴する。
枯れ枝を折る時には決して縄を指に置いてはいけないし
またそうした同行者に席を譲ってはいけない。-トコスの法典-
壁の中でジェ ....
例えば自分達の死ぬ日がわかったら
今よりもっと人や自分を
大切に幸せにできるだろうか?
ああしていればとかこうすればよかったと
後悔しない人生を全うできるのか?
もし全う出来たとして、それは ....
銀杏の木には
パンチパーマみたいな
新緑の芽吹き
それが遠くからだと
星雲のような
新緑のふくらみ
海がこわい
狭いところ
天井の低いところ
....
滑らかな曲面を
月明かりが遠浅の影で濡らし
吹き寄せる潮風は甘い薫りをはらんで
かすかに震えるさえずりと共に
紅潮した私の耳をかすめる
青い石をうずめていた筈の砂を
しだいに満 ....
女抱いて巫女のいない神社
ハズレくじで折った飛行機が飛ばない
偶数階に止まらないエレベーターが行かず後家でぎっしり
横波 縦波 渦巻く世界
肩肘張って働いて
お疲れなんでしょうね
名も知れないゆきずりの肩に
頭を預けてしまって
安心しているあなた
満ち溢れる心労を
化粧に隠していても
あなたの髪 ....
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