気象予報士は淡々と予報する
    北風は円舞曲を奏でるのか
千切れ雲は遁走曲を追いかけるのか

    亀背の心細いかげを作って
   サンルームは舐められている
    おとなし ....
もう忘れてしまったかもしれないけれど
ある日、過疎ってる街にすげー雪が降った
朝の5時からけたたましく鳴る携帯にうんざりした
こんな時間だもの、きっと何か悪い報せなんだ

電話の内容は本当に ....
 1

目を瞑って
灰の砂漠を
食べていると 
こころは徐々に
ひからびて 
ちっぽけな
雲塊になって 
コトコト笑う
鳥の頭蓋に
埋め込まれる 

鳥のくさめ
いや、くし ....
めざめると
 あたまが
  ひらがなだけになっていた
 このままでは 
じょじょおがない

いやいや
 そんなことはない

   〈はるのためいき〉

 ほら


ひらが ....
鳥の姿の失せた空には
鳥のかたちの欠落がある

影が消え
言葉は失われても
羽ばたいてゆく記憶が
風車をまわす

失われた鳥の形の
風が舞う


私は
声を出せるだろうか
 ....
息ができなくなるような気がした

心臓がおかしくなるような気がした

痛みはないのにそんな予感に不安になった

だから夜中車を走らせて救急にいった

なにも異変は現れていないから

 ....
ちょうど自分の脳を握りつぶせないような
小ささと か弱さ

まるで自分の心臓には届かないような
もどかしさと 無情さ

おそらく
そう簡単に自分ひとりでは
終われないように
造られて ....
きっと誰だって
依存しているんだ 

携帯依存 恋人依存 
ネット依存 ゲーム依存 

ちょっと言葉がおかしくったって
気にしない依存 

依存なんてしないゾ依存 

 ....
きみのなみだは朝の雨
だれにも触れられていない初雪
音のない空に降る
笹船を運ぶ揺らぎ

整列する慰めを
虹色の飴玉に変えて
夜を ....
窓は小さなほうがいい
のかもしれない
見えすぎて困っちゃう
見られすぎて困っちゃう
市販のカーテンじゃ合わせにくいほど
大きな窓なんか
結局あとで困るだけ

窓の無い部屋は
時々すご ....
あるがままに斬り
森は森に重なってゆく
あるがままを喰み
枝のはざまを音は埋める


紅く溶けて
発光する
波が削る岩
魚が視る岩


生まれる瞬間を誰も見ない ....
ひらがなでいえない〈いかり〉の
まっすぐなほのおが
うつくしいめのなかでもえている


さからってはいけない〈ちから〉の
ひんまがったろうやで
くさりきったやりくちにもだえてる


 ....
十一月の鐘が実を落とし
朱色の音符を齧る
冬になる前の夕焼けの子守歌

もういいかい
紅潮した頬がさらに赤みを増したのは
母に贈る感謝への気恥ずかしさ

渋くはないよね
不安げが ....
中二階の六畳間で
タンスの上の黒猫が奇妙なことをする。
長い舌を出しながら
タンスの上を転げ回るのだ。
そして突然畳の上に下りてきて
俺の目の前で長い舌を出し入れする
じっと俺の目を見つめ ....
 トランプやサイコロをさっと取りだす
 マジックのように風景
 という手ごたえのない空間をてのひらにのせて
 ひぐちさんは
 ほら
 ここよ
 この部分が大好きなの
 といって頬 ....
 ああ、
 いまいましい

 言葉を捨てようとして
 夕暮れ時の河原に立って
 何度も、何度も投げつけた

 波打つ水面に
 沈みゆく太陽に

 それでも、
 掌を広げてみると
 ....
春色のセーターをほどく
うねに添って並ぶ
小さな毛糸の環が
現れては消え
現れては消え
優しく解体されながら
終点に向かう

逆回転を奏でる音楽のように
くぐっては消え
くぐっては ....
幼いころ
せっかく瘡蓋になると
はがして食べちゃう癖があって
これがどうにもこうにもやめられない
しちゃいけない、なんてことは
五歳でもわかるんだけど
知らず知らずのうちにやってしまう
 ....
あいさつも そこそこに
そうぞうぶつ ふえつづけ にげるように
ここに たどりついた

あまいろに つやめくとびらのむこうは あめいろ
つくえに みな ほおづえを つき
 ....
君の後ろを横切る風
に色褪せた遠い夏

セピア色した紙の四隅から弾けるように溢れ出て

僕は乾いた潮の香りと純白に融けた日射しの熱を思い出す


今も
扉は閉ざさ ....
佐川急便の人にサインして受け取ったダンボールはからっぽで
送られてきたからっぽをどうしようかと思い
捨てるのもわるいし、いやダメだし、
とはいえ好きなものを入れるのもどうかと思うし、
ましてや ....
僕を待っている君を 僕は待っていた

君を待っている僕を 君は待っていた


待ち合わせの時が 何かに押し流されず

待ち合わせの場所が 破壊し尽くされなくても


もともと ぼく ....
実家では死んだことになっている 悪魔の顔した正義の味方 あんなに愛し合って他人   晴れた日も、雨の日も、花束は
  年式の古い、ベージュのビートルの
  黴臭いトランクに入れられていた
  (どこがどうとは言わないが)蝸牛に似た平べったい影が
  後部座席にいつ ....
足跡を残して
消える
虹の線が
7つの旅先でただゆっくり
きみを透明な光でつつみ
去っていく

おはよう
ああ、おはよう
今日もいい天気だね
そうだね
パンでいいかい?
あ ....
身体畳む。折り畳み式自転車さながらに、輸出品に紛れて大海原を渡る。船中、積み荷のひとやま数え終わらぬうちに異国の風が吹き荒れて、長い記憶の隙間を縫い合わしていく手元が狂う。皆が止めるのを振り切って単身 .... ・・・聞いてください、私

言いたい事がないんです

最近では皆がもう

真剣に何か大切そうな事

国の事、経済の事、災害の事、

その他沢山の事について

真面目そうに語りま ....
私の春は
淋しさを引きずっている
軒下に忘れられた草履は
雨に濡れたまま

旅は何を残しただろうか
心の破片を握り締めた時の
右手のひらについた傷
流れた血は土が吸った

白樺の林 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
白いロウカス③信天翁214/3/7 20:35
ある日、過疎ってる街にすげー雪が降ったカマキリ414/3/7 20:24
遠く暗い街壮佑20*14/3/7 20:22
 春/ハァモニィベ...6*14/3/7 20:19
鳥の影Lucy26*14/3/7 20:14
死にたくないのか吉岡ペペロ314/3/7 20:10
手のひらの設計クナリ8*14/3/7 19:10
依存藤鈴呼3*14/3/7 18:54
夜を超えた跡中山 マキ214/3/7 18:49
窓の大きさチアーヌ314/3/7 17:51
傾滴路 Ⅴ木立 悟214/3/7 17:15
 修羅/ハァモニィベ...6*14/3/7 16:36
乱太郎20*14/3/7 13:47
中二階の黒猫[group]……とある蛙18*14/3/7 13:41
ひぐちさんはどこか鬼ガニの、石川敬大1114/3/7 13:18
光と、沈黙まーつん8*14/3/7 12:30
再び生きるそらの珊瑚16*14/3/7 10:15
瘡蓋チアーヌ714/3/7 8:54
はるるるりら12+*14/3/7 8:11
初聖体拝受13番目の月014/3/7 2:43
誕生日末下りょう1*14/3/7 1:09
ぼくらの悲劇ハァモニィベ...114/3/7 0:08
実家では死んだことになっている北大路京介514/3/7 0:08
悪魔の顔した正義の味方214/3/7 0:08
あんなに愛し合って他人414/3/7 0:08
年式の古いベージュのビートル草野春心414/3/6 23:56
rnonringmizuno...014/3/6 23:49
縫製を生業とした男とその解体こうだたけみ0*14/3/6 23:14
私の「文学」との出会いyamada...1*14/3/6 23:01
山部 佳814/3/6 22:25

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