静寂のクレーターの縁に座って
古いモノクロの写真を見ていた

塚山は緑に覆われて
そよ風は 海の方向から
茶色い戦いの記憶は 靄の彼方に
透けるシルクに描いた 絵物語

善悪の彼の ....
片耳の垂れた犬と
母になれない女と
屋根のないバスに乗って
私は旅に出る



往く宛てのない旅
歯のない運転手と
乗客は私たちだけ
窓ガラスから
夕陽が射し込む



 ....
傘が行く
三叉路の紫陽花を横目に

靴がついてくる
水溜りをかろうじて避けて

身体は押し黙る
雨音の朗読を聴くともなしに

思考は潜り続ける
内側の後方の下部の
定位置に落 ....
これは恋ではありません と
自分に言い聞かせ 
無理矢理 納得させるかのように
少しだけ 笑う

君の 声を背中に受ける
それだけで
なんだか僕は RPGで最強の武器と防具を貰った
魔 ....
あの女はいつも


 ....
くるかしら くるかしら
あなたは わらって くるかしら

そんなことだけ考えて 

心の中は大きな大きな嵐だけれど
それを悟られないように涼しい顔で

ずっと

まつのよ

そ ....
トラックの運転手や作業服の男たちで賑う
国道沿いのコンビニの朝

駐車場の隅の喫煙コーナーに
隠れるように佇んでいる
くすんだ鶯色のトレーナーに古びたGパン
真新しさが不釣合いなスニーカー ....
<矛盾>
あなたを殺してしまいたい
でも
幸せにもなってほしいよ。





<矛盾なき矛盾>
本当に大切なものが
なすすべもなく消え去った時
もう残りの人生が余生でしかないと ....
つばめはどこかからきて
その羽とくちばしで巣をつくる

からだいっぱいに巣にすわり
せいめいをうみだそうとしている

わたしというにんげんが
うろうろとその下で動いても
まっすぐにただ ....
雪雲の奥から 聞いたことが
在るような ないような
古い半鐘に似たエコーが冷たく漏れて
丘の家並みを隈なく履いている

老残がしがみついている
独り暮らしの感知 感触 感性
それは それ ....
醗酵することは発行されたものをもたないこと
あるいは発光する冷たい微熱をかかえた昆虫の夜を生きること
あるいは薄幸な女の身の上話にあいづちをうつ場末の安酒場の空気

欲望は醗酵し発熱し自分の足 ....
物作りという仕事には

終わりも・崩壊もありません。

そこに生きる人々の手作業で

長い間守られ

今日(こんにち)迄

続けるという心があります。。

(人の生活を、より豊 ....
窓辺で夏が狂っている、顔に滲んだ汗を舐めながらその日最初の食事をした、インスタント・フードのイージーなフレーバー、そんなもので一日のひとかけらが塗り潰されキッチンが乱れる、エアコンの設 .... 血塗られた常陸の土蜘蛛は
山の佐伯に野の佐伯
穴居
人が来れば窟(むろ)に隠れ
人が去れば野に遊ぶ
牧歌的な生活をする。

人と自称のわが鬼は
留守の窟に茨を敷き詰め
野に遊ぶ土蜘蛛 ....
ちぎれた 火の粉を雫の中にやどした言葉たちを超えて鳥が謳う
ほととぎすは 夜通し歌をもやし、カッコウは霧雨を もやし
溶接工は、鉄を燃やして繋ぎ合わせノアより巨船を創り
アリアは、魂をすく ....
お得意の被害妄想で、
嫌い嫌いで嫌いなあなたに、
それじゃあバイバイまた明日。

お手軽な自己嫌悪で、
綺麗綺麗で綺麗なあなたに、
それじゃあバイバイさようなら。
自分の中に小さい自分がいっぱいいて
こんな曇りの日にはざわざわ動く

大切にして
大切にしてってうるさい

粗末に扱われたのがなんだっていうんだ
ああ小さいままでいたかったなぁ

み ....
川をのぞきこむ灯が
映る自身から目をそらし
むこう岸を照らし
河口を見つめる


重なる橋が落とす影
金属の網が降らす色
霧へ 霧へ
傾く夜


雨上がりの ....
鬱々と
うつらうつらと
やり過ごす時間(とき)

酔っ払って
ふらりふらりと
帰った夜は遠くなり

孤独を求めた結果が
これだ

重い頭に響く
かつての仲間の笑い声

鈍っ ....
 表に浮かぶ

 都合を飾る記憶と

 その背景に

 無駄と消える記憶


 絵の具は明度を失い

 乾いた自画像を描く

 
 この手にあると

 高く

 高 ....
 暁に咲く桜の花は

 枯れることなく

 立ち尽くし

 次の春を待っている

 願うこともなく

 ただ今だけを見て


 空に舞った花びらは

 堕ちることなく
 ....
むかしむかしのそのむかし

おれという人

確かにありき
潤んだ空に買わされた傘が幸せ願っている 地球より大きい傘で誰も濡れない 月の涙を避け傘の中のふたり 遠い夢のあとのような水色が

さびしくて

よわって

しんだ

しんだしんだしんだ

遠い夢のあとのような水色が


あの鐘をいつも鳴らしていた

ぼくはここだよ

 ....
パレットの上の赤は、出番を待ってる

白い色と混じり桃色になりたくて

私は私のまんま
本当は赤が好き
燃えるレッドは私そのものだから…

だけどね、
白い貴方が大好きなの

 ....
{画像=140605223459.jpg}



人は他人無しには存在できない
自分だけで自立しているように見えて
他人の評価を気にして生きている


自分の生き方も定まらず自信を失 ....
ふたりあやとりがしたくて
赤い毛糸をひろげてみたけど
まわりに
ひろってくれるひとはいなかった

ひとは
ひとりで生まれて
ひとりで死ぬんだというのに
ところどころで
どうし ....
僕の知っている加藤さんは
どちらかと言えば
上等だと思う
てめえ、上等じゃねえか!
という意味ではなくて
純粋に上等だと思う
なぜなら
僕の知っている加藤さんは
1時間で5万円も取るか ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
月世界藤原絵理子5*14/6/6 22:52
 夕暮れアンドリュウ014/6/6 22:35
傘が行くnonya22*14/6/6 21:44
これは恋ではありませんウデラコウ014/6/6 21:24
スターバックスのトールコーヒーを司る神様TAT114/6/6 21:06
豚の生姜焼きウデラコウ114/6/6 21:01
ある朝山部 佳314/6/6 21:00
矛盾 / 矛盾なき矛盾クナリ19*14/6/6 20:20
いのちをまもること朧月314/6/6 20:15
丘の街で信天翁1*14/6/6 19:54
ただしい醗酵のてびき梅昆布茶1914/6/6 19:14
血を注ぐ。梓ゆい2*14/6/6 19:12
トランジット(窓辺で相変わらず夏が狂っている)ホロウ・シカ...1*14/6/6 14:13
土蜘蛛……とある蛙10*14/6/6 12:26
虹よるるりら25*14/6/6 9:50
青い花秋助014/6/6 9:40
曇りの日朧月114/6/6 9:28
ひとつ 満ちる木立 悟214/6/6 9:02
隠遁森川美咲6*14/6/6 3:06
鏡の人BuGACi...114/6/6 2:56
藍桜014/6/6 2:44
かなしき3行詩六九郎014/6/6 1:54
潤んだ空に買わされた傘が幸せ願っている北大路京介414/6/6 0:08
地球より大きい傘で誰も濡れない514/6/6 0:08
月の涙を避け傘の中のふたり914/6/6 0:07
遠い夢吉岡ペペロ314/6/5 23:06
花の彩りみゆき214/6/5 23:01
人間の弱さ / コロンと転がった石になりたいbeebee28*14/6/5 22:37
ふたりあやとりフユナ614/6/5 21:30
加藤さん花形新次114/6/5 21:28

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