捕まえられた殺人犯は
群がるマスコミ関係者に向かい
マスクをずらし
何か 喚いた
「あっ、彼が何か叫んでいます。
なんと言ったのでしょうか?
ちょっとよく聞き取れませんでした・・」
....
とりあえず 精一杯
後のことは 自然と流れて行くのです
それは 言い訳ですと
誰かが言って
胃痛持ちの アナタは
うふふと 笑う
本当は 楽しくないのかも 知れません
哀しい ....
三月の晴れ間に舞う
ひとひらの冬
勢いもなく
威厳もなく
すぐにもそれは解けて
どこから来たの、
どこへと行くの、
たずねるいとまも無く
お別れになる
けれど、
....
どこからか
たしかに
沈丁花の匂いがする
どこからか
たしかに
満月の夜のした
真昼の駐車場のむこう
失意にあらたな日常が
入り込んでくる
....
世にでているものは厳しいなあ
世にでようとするたびそう思う
死んでゆくのも厳しいなあ
死にゆくひとを見送るたびそう思う
それくらいの自由
かえってくる
じぶんに ....
人と争った後は
自分の中から
大事なものが
抜け落ちて
取り戻すことが
出来ないような
後悔と
いうほどでもないけれど
薄ら寒い風が吹き抜け
埋められない
空洞
一緒にお茶し ....
※悪趣味にとられるかもしれません。さわやかではないです。すみません。
深夜のコールセンターは広い室内にぽつぽつ人がいるだけの
昼間の騒ぎの熱気が天井あたりに淀んだ感じで
フル回転の空 ....
やがて
頭で考えても 予想できない順番で
クロスワードパズルに穴が開くように
時が 埋められ
確実に 君が、この町を去る。
すべてを
祝福に変えるレッスンが、始まった。
....
不意にこころに訪れる黒い種
夜道で
声をかけられる
ぼくの横隔膜が振るえ
喉まであがってきた声がつぶれる
職場で
背後から近づいてきて
落ち度を探る視線の先が
サンダルを履いて ....
街角で
色々な人間とすれ違う
陽気の中を
何か忘れて
そして短い詩を書くだろう
靴を履いて
静まった街に出て行く
誰かと会いに
行くのだろう
行くだろう
わからないが きっ ....
{引用=おっぱいの弾力が失せた女は信用できない
… 夭折の男根主義者(ダンコニスト)
セルゲイ・メンタイコスキー}
ビッグ・ティッツ
海潮音の記号 ....
夕がたの田舎道を
きみの車で走っていたとき
ステアリングをつかんだまま
きみは溶けてなくなってしまった
遠くには海がみえた
少なくとも、海のような ....
傘折れたまま濡れっぱなしの煩悩
パパの代わりにサンタが連れて行かれた
震えて原発で呑むタダ酒
ありがとう
ごめんなさい
あいしています
ともうひとつを呟いて
にくしみや
せつなさや
あのひとを
まっしろたいらにしたら
じぶんもすきで
ぐっすりねれて
世界もや ....
あ
い ほ
う と ....
春の日射し
山間の里
富士の清水の恵みを人々に振る舞う
酒蔵の蔵開き
心に沁みる酒
わさびと酒粕のかおり
皆の笑顔と笑い声
一年振りの再会は
社交辞令の欠片もなく
互いに肩を ....
オレンジジュース、シュガー、バター
OK 一通り出そろった、そうさ
あれもこれも意味のない羅列
僕らの人生なんて 所詮そんなもんさ
鉄槌で打たれた様な衝撃も
御手製の愛で出来た点滴も
....
さむらごうち:しかし最近は耳を疑うような事件が多いですね
おぼかた:おまえは耳を疑われたけどな
さむらごうち:そう、さむらごうちサーンて呼び掛けられて、
思わず振り返ったりして・・・って何でやね ....
私が私でなくなる日にも
海は変わらず在るのだろう
私が私でなくなる日にも
空は変わらず在るのだろう
私が私でなくなる日など
なんの特別なことはなく
私が私でなくなる ....
髪を切りました、ばっさりと
決別です
春です、今日からわたしは
神は死んだというれど
人間は生きている
まだ
生きている
一つのことに賭けることができるのが
青春の強さであり
脆さ
私は人間として生まれて
まさに青春を生きた
まさに
一つの ....
いすゞ自動車のジェミニ
アダルトで高性能チューニングの
ハンドリング バイ ロータスが欲しかった
でもお金が無くて
普通のジェミニに落ち着いたが
それでも走るのが楽しかった
私自身にも ....
痛みを
覚えている
気が遠くなるほどの
長くて短い
日々が流れても
夢で会いましょうの約束も
できないまま泣いてる男の子
いつだって逢えるでしょうと笑う
優しいひとの手を
....
持ち上げては
こき下ろす
嘘をつかない人間はいないのだが
良い目を見たから許せないのか
騙されたから許せないのか
自分の嘘はばれたくないものだが
真実を追求する
マスメディアもか ....
目が覚める
一切の眠気が残らない
完璧な起床
頭の中はひどく澄んでいる
世界はとても静かだ
何かの機械音だけが聞こえる
僕はただ天井を見るばかり
眠っている時の僕を考える
夢の ....
遠い海鳴りに揺れる芝の浜に
過去を彫りつけて並ぶ墓石
刻まれた家名は
未来から押し寄せる期(とき)の飛沫に
輪郭を失い昔話の中へ透けていく
たとえば 祖父の掲げた鬼灯の
赤光に浮 ....
知ってるわ
処方箋と 分量に 服用回数
全て守れば
私は きっと
護られる
だけど ちょっと
スリルが 欲しくて
ちょっとした スリルが
スルメみたいに
ベタク ....
素早く通り過ぎていく日常を数えて
日を捲りながら夢を追いかける
ささいな経験も無数の羽となって
羽ばたける翼を与えてくれる
泣き笑いが刻まれていく千の日々
記憶はいつしか薄れていくけれど ....
1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.02sec.