村八分八厘 24本 79打点
フェンスよじのぼって夏つかまえた
さて、私はこの気持ちの良い夜を吸い込もう。
満天の星空もろともだ。
あなたも私も輝ける朝を待っている。
何をしようが何もしまいが朝は来るのだ。
私はしばしば夜の香気に身を委ねる事があ ....
窓を開けると練馬インターが見える
皆ここからどこかへ行き
或いはどこかから帰ってくる
けれどこの街に立ち寄るわけではない
行き過ぎる人たちの中心に僕らは住んでいる
引っ越してきたばかりの ....
地球はどうだい
悲しみにみちているかい
浮上しかけのヘリコプターに飛び乗った
髪や衣服がはためく
だれかの期待に応えたくて
緑の景色を滑ってゆく
こちら管制塔よりト ....
悲しい夢のなかにひたって
目覚めた後も
ムードだけは引きずっている
今朝もあなたはいないんだから
窓から流れこんできそうな
ミルク色の霧
ディテールをおおい隠す魔術
今朝もあたし ....
肉片になってはじけ飛んだ肉体は
まだ私なのだろうか
アスファルトの黒い石肌に落ちた
赤い塊と割れた骨が見える
肉が赤く骨にこびりついている
大量の血を流したことはなかったが
生臭い
....
明日は4つの家族が集まる
父母と2人の妹と私の5人の元々の家族
そして
今の私の家族と妹たちの家族が加わり14名
多分
母は元々の家族に酔い
派生した新しい家族に緊張し心配する ....
『本当に欲しいなら手を伸ばせ』
そう繰り返す
『本当に欲しいなら手を伸ばせ』
そして胸を叩く
『本当に欲しいなら手を伸ばして掴め』
例え掴み損ねても
手を伸ばした分だけ
想 ....
それは中毒性がありますといわれればきりがないし
さいしょから栓を抜いてしまえばいいだけの
それだけのことだったけど
すうねん前から君もわたしも
もの哀しい空気で肺をいっぱいにするのが
習 ....
何度話しても苦手意識を感じる相手へのお愛想
豆腐とわかめが入ったお味噌汁の味
左右対称非対称すべて
ボタンの掛け違いのような勘違いもすべて
昨日と今日の差がないものだか ....
自然の形成力と人間の矯正力が、大地の響きが錯乱する場所で渦を巻いて凝縮され、蓄えられたエッセンスが滴としてポトリと落ちた。農の滴は、嵐と豪雨と雷の飛び交う空の高みでひと時羽を開き、やがて人間と自然との ....
かもめは母国に呼ばれない
カムチャッカもシベリアも
君たちのことを忘れてしまったようだ
かもめは帰らない
かもめはかもめからこの国で生まれた
産んだかもめもこの国で
いつからそうなった ....
妄想の糧まで尽きる月末に
腹を空かせた迷い子一つ
曖昧 実入る殻すら生らず
奇行 愚行を繰り返し
削れる魂さえも無し
マタニティーブルー今日もまた
孕む言葉に背を向 ....
携帯は見ない
家事はいっさいしない
仕事のことは考えたくない
窓も開けないで
一日中 ボーとして
無為の時を過ごしている
病気じゃないけど ....
赤い星から届く光と熱を糧として成長した生命
闇に怯える幼い生命をやさしく照らす黄色い星
人は太古から赤い星と黄色い星を崇め慕い
年を数え 循環する季節を知り
様々な物語を幻想してきた
....
残雪の道凍りつつ
晩冬のいともきびしく
行人だちはひたにもだせり
ふと町猫のゆき過ぎぬ
街道に樹木つらなり
冬芽ゆたけく小草睡れり
むら鳥の地啼ほぬかに
翠なす春とほからじ
....
<クレームと改善>
・おはようございます(今は夜)
↓
・こんばんは(今は朝)
↓
・こんにちは(人類は汎用性の高い単語を開発した)
<メモ>
『真夜中と早朝の中間地点に ....
銀行の
待合室の
灰色の片隅で
女の子が泣いている
傍に腰かけた母親は
無言で書類を書いている
時折娘の頭を撫でたりしながら
けれども
娘はちっとも泣きやまない
待合室の私達 ....
酒に敗れセンチメンタル放浪者
外来魚泳ぐ歪なピラミッド
網の中上半身だけ魚
つながれた指の
無言の理由を探りあって
にじむ光の
遠くを見つめるふりをして
みずからの域を出ない
ふたつの熱帯魚
あれは雨の日だった
つたない呼 ....
ハゼドンが
8億円借りて
全部使っちゃったって?
そんなのみんなで使っちゃったに
決まってんだろうよ!
ああ!計り知れないメモリの揺らぎがムチと成す 刺激
悔しさではない 頼もしさと愉しさ 敬意に値する同じ縄張りのど真ん中で
私は合掌している 知らず知らずに 指紋の行方を拝むほど
....
山道を登り終え頂上に腰を下ろす
夜が退くのだ
混沌とした明けの空に
雨がざぁっと降り始めた
差別心は放射能を含んだ後悔となる
街の中照らし車行き交う
それぞれの関心が行方である
私は腰を ....
お茶したりまた友達に戻れないかな…?
君に会いたいな…
レールは、強い日差しに過熱している
煤けた少年が、レールの上を歩いて
線路脇には、赤いカンナが咲いている
熱いレールに耳を当てると、ことんことんと
走り去った列車の鼓動が遠ざかる
列 ....
毒づきたくて見あげたはずの
夕焼けが綺麗で
たとえわたしがポエマーでも
言うことなんか何もないくらい
それはあらかじめ完成された一編の詩となって
目の前に広げられていたから
もう死にたくっ ....
ショーウィンドウの前から
ふわりと剥がれた影は
軽やかにステップを踏んで
もうひとつの影にくっついた
大きな紙袋をぶら下げて
せかせかと動き回る影は
スマホを耳に押し当てたまま
....
1958 1959 1960 1961 1962 1963 1964 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998
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