桜に挟まれた鉄塔が詩を射精する郊外
私の目に精子が入って充血する水色の町
古書店の主人が埃と光を激突させる本棚
君の闇が深まれば芸術を踏み潰せる
選んだ言葉が次々と逃げてゆく夕 ....
桜はやはり山桜
群れず
誇らず
立派であることを強いられていない
そんな桜の下ならば
ほどよい夢を見られそう
--------------------- ....
1
指先の吐き出す音は
宇宙で絡み合う
としても
糸の無い繋がり
華やかな彩りも
時の経過に
消える夜の虹
孤高の富士は
大地に根を張り
世界の山々と融合するけれど
彼 ....
青天の霹靂
風神
雷神
天の声
大太鼓と小太鼓を打ち鳴らし
祭礼は始まる
天を仰げば
天が撒く雹に頬を打たれ
冷たく痛い神異を受ければ
己の未熟を思い知る
我 ....
沢山の人に読んでもらおう 色んな人に批評してもらおう そんなの傲慢じゃないですかね 特定の人にだけ読まれ ただ情報だけを提示し すぐさま廃棄されていくけれど 物事が機能するためには不可欠の言葉が世の中 ....
もうだれも おれがおれだと わからない
ふかいあな ほってもぐるよ ざんねんだ
ちのいってき それすらも ちのそこじゃうすい
ねえ そこのきみ ぼくはもぐらぐらしだ
....
リリスがリリースミーって言う事は無い
シラユリの花弁の淫猥さもそうだ
私が性的な不能者であっても
それらは厳然として咲くだろう
事実とは残酷だな
然し
....
握れば潰れそうな女の肩に雪
人生は短い寝る
オープンカーで走りたい雨が降る
長い年月が過ぎ思慮深くなって
世界が複雑じゃなくなったとき
時間のことが分かるのか
永遠に星が降り注ぐこの場所で
過去も未来もないのに
死者が交わす言葉の数々に耳を傾ける僕を
何かが追 ....
まあ、そう言うことに
しときましょうってことで
100年ぐらいはなんとなく
誤魔化せると思うのよ
だから
あとはオモカタさんの
体力次第っていうか
今後何本くわえられるかに
かかってる ....
枯れ葉色の服を着た
不思議な顔の人が
あたしの家の前で
ばたりとたおれる
空気を切り裂く
やかましい音
不思議な言葉の叫び声
うちの犬が走りまわって吠える
町で見かけるおじさん ....
恋人たちが爆死するサマー・ボリディ、灯台から灯台へと渡されたタイト・ロープの上で呑み過ぎた予言者が呂律の回らぬ口を開く…「そこら中が地雷原だ」と。フルーツ・フレーバーの歯磨き粉はセサミ・ス ....
春を召しませ
召しませ春を
横浜駅西口地下街で
春を売る私に
4月の風は
まだまだ冷たい
何故よ
何故なの
46歳のオヤジの春では
どうしていけないのよ
お金なんて要らない ....
春になるとあらわれる
円い緑の丘がある
その丘はいつも
すこし遠くにあらわれる
だからそのてっぺんに吹く風を
わたしは知らない
その丘の上の空は
昔に書いた詩たちが
掠れて消え ....
誕生日
私の多面体の面が
またひとつ増えた
生まれた瞬間は
まんまるだったはずなのに
歳を重ねるごとに
ひとつずつ面が増えて
今では寄せ木細工にも似た
得体の知れない多面体 ....
理想が揺れている
猫が春を待っている
海では神が泣いている
正しい夜がやって来る
ロックがどこかで産まれたよ
だけど今宵は泣かないよ
石灰岩の岬で その木は咲いていた
岩礁を咀嚼する波しぶきで、真夏だというのに咲いていた 桜の木
あの花は きっと永久の入り口を見たのだ
桜は黄泉を観ていた
泣いている人々のことは ....
140407
今日は、
昨日より10度気温を上げますから許してください
自分勝手な願いを拒否する
今日の設定温度はプラス4度であるべきだ
森の女神と藪の野人の合 ....
誰にも
知られたくないことって
本当は誰かに
いちばん理解して
もらいたいことなのかも知れない
止まっていた
私の時間は
君に出逢った
あの瞬間から動き始めた
....
水のなかの空
浪はひとつ吼え
蒼に倒れる柱
遠い遠い土けむり
鉄路の終着
痛い緑
池を割る花
色にそよいで
井戸が連なり 蛇になり
午後の陰をすぎてゆ ....
ガラス細工の街
繁華街
田舎を遮る踏切
小さなレンズ、万華鏡
ずるいから見てたそんなもの
だから歩いた車道脇
狭い中にもちゃんとあった
煌めくような水々しさがちゃんとありました先 ....
仮想的で良いから、逆を考えるのだ。
例えば「幸せ」を「不幸せ」の観点から見る。例えば「不幸せ」を「幸せ」の観点で。
例えば「戦争」を「平和」の観点から。「平和」を「戦争」の観点から。 ....
君はダイイング・メッセージをのこしていたのかもしれないが
わたしは自分のことで蹲ってしまっていて
予感もあったし想定内だった
また、かい(幾度目のため息だろう)
もう同じ名ではここへ来 ....
新宿でギター弾きの
寂しい歌を聴いていた僕の
何もうまくはいかなかった 夢が
想像した 瞬間を 見つめる
帰り道はあるだろうか
あるだろうと思うけれど
道に立ち止まるとある それは ....
儚そうにしているので
水をあげる
儚そうにしているので
そよ風に頼んでみる
儚そうにしているので
歌って聴かせる
儚そうな顔をやめないので
そっと立ち去る
ものかげ ....
雪を土の上に敷いていく その道を
スノーダンプに雪を積んで 水辺まで運ぶ
降り積もった雪の塊
昼の熱にとけて したたり落ち
夕暮れに 冷め 夜に凍り
朝には スコップもささらない
....
君が眩しすぎて闇の世界
君が見上げる空にも満月
1952 1953 1954 1955 1956 1957 1958 1959 1960 1961 1962 1963 1964 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.52sec.