季節が過ぎると 野山の色が変わる
忘れたり後悔したり
想ったり傷付いたりもする
言葉を選んでいる間は 世間話もできない
好きになれなければ 何を撮っても平面だ
どこかで小さな声が
どこかで ....
セバスチャン、これが先割れスプーンよ
僕の記憶はこの言葉を最後に消えている。
豆腐ハンバーグを食べていたのは確かだ。
肉と大豆のコラボに心踊ったのも確かだ。
そして先割れスプーンを手にした ....
西島大介が好きだよって
君に話したけど
そんなことリアルでは
1回も言ったことなかった
平山夢明が好きなことも
言ったことなかった
でも
君には言えたんだ
君になら
どんなことでも言 ....
2009は
僕にとって
特別な意味を持つ数字だ
2009年
僕は
活動を始めた
産まれたての子牛のように
膜を破りながら
2009年
君もそこにいた
君もそこにいたのに
僕には見 ....
街路樹を支える組み木が
窮屈になりつつある様子
いつか外されて炎に消えるのだろう
スッキリとした詩文をと思い
言葉を組み換え組み上げ
いつまでも決まらず
そうしている間 ....
明日の裏切りに耳を澄ましている
仏壇に供えるようなラブレター
拍手のタイミングがわからない
ピンクのコップみたいなチューリップの
花びらはらり
想いが重すぎたんだね
期待ばかりしないで
そんな声がした
少女の後ろ姿に似た花ばかりの庭に
母の日は赤いカーネーション
赤い売り場に呆然とする
感謝の気持ちはいくらですか
すきなものってなんだっけ
二週まわってみおくった
母の顔がちらちら浮かんで
春は少しけだるい
左手首の動脈を
右手の指先でさぐり当てる
脈に触れれば
自然とそれを数えてしまう
まるで
生きていることを
確認するように
えいえんに似たそのリズムを
日が暮れて
血の匂いがする ....
トランプを引き
21に近づけるゲーム
もう一枚引きますか?
ストップorワンモア?
理屈抜きの
身体の声はちいさくて
理屈込みの
心の声はおおきい
身体は快不快 ....
立ち止まっても
振り返っても
…一歩も前に
進めなくても
風が
わたしの背中を押してくれる
冬の海
風にのって
たこは
突き進む
よく澄んだ青空を
たこは
海を見下ろし
静かにないだ波が冬の柔らかい光で照らされた
淡い世界をみつめる
子どもたち 大人たち
犬 ....
オボカタさんの話題ばかりが優勢で
なんだか全然注目されないので
もう一度会見でも開いて
わたしもササイ教授にセクハラされたんです
とか涙ながらに告発するのを
虎視眈々と狙っているさむらごうち ....
{引用=
外は雨。
窓のガラスに幾粒もの涙が
透明な線を斜めに描いていく。
ベッドの上からその景色を見上げていると
左手がやさしい感触に包 ....
今夜ぬかるみそうですね
まだちょっと震えていて
瞳は亀裂して手招くのです
梢に掛ったビニール袋の
違和としての惨めさの中へ
眠りは逃げた僕から逆行した
福寿草のように笑う
気の早い毒 ....
ヒサカキは塩ラーメンの粉末スープの匂い
ウグイスのさえずり
鋭く 、
ハルリンドウみたいな
森ガール、山ガール
シャンプーの香り?
数羽のカワウは巣材をくわえて池を越えてく ....
空洞/
廊下で屋上で階段で
血がでるまで殴り続ける放課後
さっきまで童貞だった少年が
トイレで公園で部室で
制服を精液で征服した気になって
ばかなんじゃないの、
校庭の花壇が
雨の次の ....
誰もスペリオル湖の悲哀を知らない。
誰もミシガン湖の慈愛を評価しない。
誰もヒューロン湖の出生に言及せず
誰もエリー湖の瑞々しさに気づかず
誰もオンタリオ湖の覚悟を知らない。
知らないで ....
地上に引き出された私の網膜に
無数の矢が
容赦なく突き刺さる
モグラになって初めて知った
過剰な光は
漆黒の闇よりもさらに凶暴で
瞳を凝らす事を禁じ
見る事を私に許さない
視神 ....
退屈について考える退屈
静止画は美人
お父さんだけがスタンディングオベーションしていて嫌な空気
緑色の小鳥が歌います
夜の夢という名の
美しく透明な時と場所で
小さな嘴で泣くように歌います
墜ちたら死ぬのさ
飛ぶしかない
飛ぶしかない
それが僕の一生なんだ
....
いたずら 乱太郎
眠りを知らない時の神
人間の右回りに活動する肉体の細胞核は
騙された睡眠薬だ
無限に生きる術は夢で踊り
永遠の門番から渡された片道切符の切れ端の上で
一喜一憂して果 ....
無念にも散っていった星屑の数々。
いつも思い出が僕を追い越していく。
復讐は終わった。青空が輝く。
誰が欲しいか花いちもんめ。
薔薇にとまった蜻蛉の複眼が
通りすぎる女を見る
巨大な硝子張りのビルディング
窓一枚一枚に映し出される
其れ其れの場面の
姿を、姿に、姿へ、姿が
パイプオルガンのパイプを通り
....
指の絆創膏をはがしてみれば
血は止まったものの
いまだ なまめかしく
傷はそこにあった
たった一日
空気を遮断されただけで そこは
色が蒸発したように
あっけらかんと白く
まるで湯 ....
今宵の月は、燃えている
爆発を反復するプロミネンス
立ち上がる火柱に 閉じ込められている一車両の電車が
あらゆる過去と あらゆる未来の間で ゆれている
ゆくえも、ゆきさきも
よく、もえて ....
1945 1946 1947 1948 1949 1950 1951 1952 1953 1954 1955 1956 1957 1958 1959 1960 1961 1962 1963 1964 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985
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