おんなのこたちによるおんなのこたちのための
おんなのこたちのおんなこたちによる
おんなのこたちのための
言葉がくちびるをつたっておちると
僕は気絶した
おんなのこたちのおんなのこたち ....
満員電車に一人で乗る
顔も見ないし見たくない
みんなどくどく動いてる
みんなただの物なんだ
わたしにとってはね
満員になって運ばれる
知らないうちに運ばれる
知らないう ....
絡み合う蔦が入り口を隠してくれる
夜になれば安全に河口まで行けるだろう
ジャングルで
黄熱に苦しんでるときも
農民から盗むなと
彼は言ったのよ
エンデが昔話をしている
す ....
一年後に老衰する夫婦が踊る夜の公園。電灯の下。
寝る間に溶けた蝋は熱く、髪を焦がした。
壁に貼られたいかがわしい広告。消えた電話番号。
指先の振動は鍵盤を甘く動かし、ぼやけた声は耳の ....
1
おそらくどの国民でも
国の敵が現れたとき
一つにまとまろうとするであろう
為政者はそれを利用して
敵を作り国家存亡の危機をあおり
同じ方向を向けさせた歴史もある
....
朝陽が届かないんだ
僕の部屋
重い身体をひきずって
眩しい世界で君と会う
光の中では笑えていたろ
君の前ではちゃんと
星も見えないんだ
僕の部屋
この部屋で僕は
いつか消 ....
コーヒー豆を煎っている
剥けてくる薄い皮を丁寧に
吹き飛ばしながら煎っている
誰かのためでもなく、自分のためでもない
ただ美味いコーヒーになるように
細心の注意を払っている
窓から ....
昼下がり
古いテニスコートを占領して
自転車の練習をする女の子
もうずい分上達したようで
ぎこちなくだが転びもせずに
不規則軌道を描いている
ヘルメットを被った人工衛星
昔は誰も被って ....
甘える
それは奮い立たせる刺激がない、もしくは、そんなもの、要らないから
私は、何かになろうという気持ちがないし、あなたは
病気を治し、社会へ戻ろうという気持ちがない
似たようなふたりが
....
鳩尾を透過していく
風のライオン
たてがみの感触に
背中が粟立つ
睫毛を蹴って逃げ出す
光のインパラ
ボンネットを飛び移る
逃げ足が眩しい
舗道に投げ出された
影のアミメ ....
手を
引っ張り続けるか
離すかの
あの話の結末
何が正解か知らない
夫婦で
右と左の
正反対の意見の
間にいる
わたしでいることを
どうしても
自分の子ども達に
経験させた ....
なにか忘れそうなきがしている
なにか
雪が降っている
空が濃く青い
皮膚が張っている
忘れそうな
あなたは昨日から
水色のズボン
なんだっけ
夜は冬の気持
水玉の靴下
泣きご ....
あおじろい保安灯に
むくんだ肌がうつっている
こちらはかさかさに渇いているが
蛇口からは水
春はゆっくりやってきた
さいごは けれど
引き鉄をひくように
桜をたべたら甘かった
....
本日は、「カップヌードルカレー味を食べるとき本当の自分に戻ったような気がします」、というお話をさせていただきたいと思います。
カップヌードルカレー味、これを食べる。食べたらどうなるか。本当の自分に戻 ....
人はなんでもないような場面を
なぜか覚えているものだ
中学校からの帰り道
乾いたグラウンド
走者のあげる土埃
プールに浮かんだ白いはなびら
すでに樹の指先は新しい葉を生やして
吠える ....
ぼくはカピバラさん
ネズミの仲間だけど 人間並みに重くて 温泉が好きで のんびり屋
今はまだ あまり知られていないけど いつかは動物園の人気 ....
黒いサングラスをかけたカンガルーが、ライフルで狙ってる
その陶器製の、白くなめらかな母韻は、
ゴムのような口唇から何度も、何度も、
繰り返し発射されるから
執拗な子守唄に、もう寝付けない夜の― ....
私の目はどんどん見えなくなっている
ぼんやりと、ゆっくりと、確実に
どんどん見えなくなれば
みなの姿も あの人の顔も
どんな感じなのか 憶測で考えていくだろう
できるだけいい方向へと思う ....
まともにやってるフリしてる
帳尻合わない毎日のなかで
どんなにやってるフリしても
心が何処かハミ出していく
心が何処かへ沁み出してくる
全てが肯定だとは想ってない
全部が否定だとは想ってな ....
今日またひとつ
嘘をついた
自分を守るための嘘は
遠の昔に忘れた
嘘をついて守るほどの自分を
遠の昔に亡くしたから
嘘をついたのは
守りたい人のため
守りたい人が暮らす
この ....
「たのしいすごろく」で血がでた
きびだんごで複数年契約
三択問題の4番が正解
流れてく 菜を冷やした小川の 見えなき終
そんな事を思い出していた この遠い地で
弔いの灯は風に泳ぎ 灰は風に舞う
皆を覆い隠して 空へ
消えた
貴方がくれた 幾千のもの
わたしの ....
ウールのベストは暑いかな,と思いながら
まだ肌寒い春に,詩人の家に行った
その部屋はアトリエのようなコバルトブルーの壁紙が貼られていたので,
アトリエなんだろう,詩人の子供は自由に遊んでいるし, ....
田に水を張ると
一面が鏡になる
田植え前の一瞬
薄い空を映して
今年はどんな年かと
思案している
今年はどんな稲にしようかと
話し合っている
近くの葉桜が
....
絵の具の声が
はじめて油絵具を手にした少女には 聞こえた。
「恥じるな ためらうな チューブから色を ひねりだせ」
開封し、すこしだけ色を出してはみるけれど、ぬっちょりとした色があるだけの
そ ....
降り注いで
優しさの定義
事実で救われるのは
ほんの一握りの時間だけ
わたしの耳に届いていたの
存在し続けることに
疲れた叫び声が、確かに
土踏まずで花を踏む
残酷さを拭いきれ ....
夜明けの森を夢見た わたしの閉じたまぶたは
光によってひらかれる あなたの白い
春のような指さきで
わたしのためにあなたは生きていた
わたしが悲しいときははらはらと涙を流した
嬉し ....
その漆黒ボディの目的は何かと問われても
生まれつきだから上手く答えられやしない。
私はご存じのとおりどう見てもコーラだよ。
このボディが理由で困ったことなどないね。
言っておくけどもこのボ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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