もうすぐ私の誕生日になりますが
もう 幼いときのように
物をねだったりはしません
何も要りません
私は
生活に苦労していません
それは
あなた方二人が
私を生か ....
なんとかの日に
なんとかについて
思い出したように
書くんじゃねえよ
しかも目新しくも
何ともないことをよ!
何だ?次は母の日か?
「あの日2階から降りてきた
お母さんが流した涙の ....
眠れ眠れ愛しい子
海原に漂う船の上
船は揺れる揺り篭
仰向けに寝そべり
青い空を眺めては
転寝を呼び寄せた
眠れ眠れ愛しい子
程よい船の揺れは
母親の心地好い腕
温かさの ....
映画みねーげど、二年まえすすめられた、ゆーさくの野獣死すべしをみたら、やべーなこいつ、いかれてんなーなんて最初はカッコイいいというよか、近寄りたくない存在とか、思うて、ラフロイグやらピートがキッツイ、 ....
疾走する風景
旅は 続いている
車窓を流れすぎるのは 人々の暮らしそのものだ
揺れる視界 窓から一瞬香る 早春
行く当てのない旅
居つこうとする心が 飛びすぎる
....
アルベルト・ハインリヒが言うには僕等は長く生き過ぎているらしい
ト ....
おまえのアオが好きだ
そう言ったとき
どんなアオが好きなの
、と真顔でつめよられて
俺は黙ってしまった
おまえのアオだよ
、と言ったとたん
おまえのアオが
牙をむいて襲いかかってく ....
ソースが汚ならしく
白い皿に残っている
綺麗に盛り付けたけど
終わってみるとこんなもんだ
しゃしゃっと水で流して
網かごにセットする
ナイフもフォークもお箸も
「汚れ物」になって ....
想いを込めた手紙は友達に急かされて一枚だけ、
下駄箱の影で見つめてた、星の数ほど
好きだ、なんて愛の言葉はとうの昔に、
でも手を繋いだわ、星の数ほど
貴方じゃなきゃ駄目な理由は別に ....
とても狭くて
天井が低いから
うっかりすると頭をぶつけてしまう
夏は暑いし
冬は寒いし
もう使わないのに
捨てられないベビーベッドとか
読まれたがっている本たちに
囲まれて思う
一生 ....
青空を見ているときは
星空をわすれ
かき氷を食べているときは
雪をわすれ
かなしみが沢山のこころは
よろこびをわすれ
大人になると
子どもをわすれ
山を登る ....
跳ねた
跳ねた
異形の粒が
跳ねた
跳ねた
ご機嫌そうに
肩車して
昨日の死体
明日の腐乱を
拝ませてやれ
ハイヨー
....
確かに僕は
君を好きなはずなのに
いつだって僕は
君のことばかり考えていたのに
ない
どこにもいない
不思議
こんなこと今までなかった
君が欲しくて
たまらな ....
青いドームを突き破れ!
そうして憧れは
宇宙の彼方まで飛んで行くことだろう
僕らは青いドームの下にいる
まるで手の届きそうな天井に
僕らはいくつもの夢を馳せる
あの青い空間は一体何 ....
箱根でモジリアーニ展を観ました。とても良かった
ほっそりとした首の、はかなげな女性像
瞳をブルーで塗り込めて、
それは
彼女を静止させていた
あらゆる他者とのコミュニケイトを
拒絶するみた ....
やあ、みなさん、おはよう。
まあコーヒーでも飲みながら、気楽に聞いてくれ。
気楽とは言っても、中身は大事な話だから、そのつもりで。
新入社員のきみたちは、我が社の社是はもう知ってるよね。
そう ....
腐り果てた空に、虹が突き刺さって風化したまま、
あらゆる感覚が停止した世界の壁に、ベンガラで擦られた、
巨大な死者の伝言が、僅かに一行、掠れもせず遺されていた。
――「背中に刻まれた言霊、犯人は ....
リシャール・ヘネシー哺乳瓶に入れてよ
霧笛聞こえるCaster吸う背中
眼鏡かけても君も見えない
踵を軽石で擦っちゃダメだよ
もっと硬くなるから
生物って傷めつけると
もっと自分を守ろうとして
防御強化するからね
強烈な垢擦りだって擦った後はスベスベでも
何日か経ったら角質層はもっと厚 ....
女性用は赤
男性用は黒
フォルムだけじゃなくて
色も変えてくれなくっちゃ
間違って入っちゃったじゃない
女子トイレ!
立ちション便器がないから
おかしいなって
すぐ気付いたけど
出た ....
遺失の果ての充足に
どうも、どうもと頭を下げた
今になってわかることに
予定通り私は傷ついた
キャッチーな詞がしみる頃
まだたくさん終わるし始まるからと
この手に残ったものを数える作業 ....
払ったこたないわ、詩ってむずかゆいやんか、意見さらして、別になんやろか、受信料もNHKも嫌いやわ、硬派きらい、軟派やし、チャラやし、えー加減やし、手ーが早いし、長続きせんし、喧嘩ばっかやし、詩なんてむ ....
ぼくは汚いこころで
宝石が他人の手で磨かれてゆくさまを思っていた
たぶんそれは
傷つかないための練習だ
なのに練習だけで
ぼくはからだじゅうを痛くしていた
たぶんそ ....
野原の道でもつれて、転び
膝から血を、滴らす
少年・吾一は
埃を払って立ち上がり
拳を握り、天に叫んだ
「我は世界に、一人なり…!」
その時
背後の川の何処かで
ぴちゃり、と銀 ....
深夜、火がついたように
泣き出した2才の周は
生まれた時と同じ病院に
急遽、肺炎で入院した
生まれて間もない
ちっこい周を世話してくれた
懐かしい看護師さん達が
「あらあら、かぜがひ ....
「ととん、ととん」
曇った夜空から
列車の走る音が聞こえる
大気の具合でこんな日がある
目の前に来た列車に
いい加減に乗り
いい加減に乗り継いで
私の旅は現在にある
飛び乗った ....
神も仏もないので
修羅は泣いた
結晶が壊れてゆく傍らで
産女の子が動いた
それでも生きていかねばならない
あり続けるのなら
甘んじて
それができないのなら
修羅はすべてを捨 ....
午後十一時をまわったころ
庭にはいってきた男は 岩に座って黙っていた
裸に剥かれた冬の枯れ樹の 枝のひとつひとつが
別々の動きをしていた それで私は
かれらは男の思 ....
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