白い畏怖が目の前を遮る
近付く、のは
オレンジの暴力
僕は白夜を叫ぶ
君は孤独に犯されていく
白を切り裂けど切り裂けど止まない
赤の絶望
手を伸ばす方法なんて
と、君は笑う ....
死んだ後で
ちゃんと話しよう
ことばなんてないせかいで
わらいとばそう
きっと怒られることたくさんあるだろな。
笑い飛ばそう。
ありがとう
いてくれて ....
ほんの少しの
夜のふくらみ
匂いの粉が
ふちどるかたち
奥に向かい
手をひらく
ひとつは土に
ひとつは空に
夜のうろこ
夜をすぎ
行方はひかり
....
久しぶりだ
何の変哲もない
白い細いストローを手にするのは
では さっそく
ゆっくり引っ張ると
ストローは伸びる伸びる
うん いい感じだ
端っこの方は歯を使って満遍な ....
1
曇り空の夕暮れは
町を朱く染めることも無く
夜の闇が次第に
足元に絡みつく
足取りは重く
暗がりの多くなった街を
抜け出せることもなく
赤い提灯の灯りを頼りに
居酒屋の縄のれ ....
朝の美しい光の中へ船出しようと窓際に帆船が停まっている。
今まさに新しい航海が始まるのだ。
周りを見渡すと思いも新たに船出しようとする人達のなんと多いことか。
口惜しいのは、この朝の光が決し ....
ブラックボディのノートパソコンを開け
キーボードに伸びる手を追い越して
パネルに伸びた指が
無作為にキーを叩く
SACK DON SEX…
夜明け前の画面に触れた指先から
水が泡 ....
真実ばかりの積み木は ゆっくりと嘘になる
やさしいばかりの囁きは やがて毒になる
嘘ばかりの言葉が 思い出のすべてになる
時間をかけて選んできたわたしの体が
あなたの嘘のおかげで
....
手袋の忘られてあり
五月の駅に終列車過ぎ
暮れ果てて草の匂へる
誰かあるいらへのなくも
手袋をとりて見つむる
をみな……忘れ……
古りし駅もだせり
夜鳥ささやく新月や
....
落下傘が
降りてくるのに
かっこうの空です
落下傘が
降りてくるには
じゅんびばんたん
の空です
今日わたしは
地球の
目じるし
堅い表情の子供が
傍にいる大人に向かって
この鳩は白いのに黒い墨で描かれていますね
と言う
大理石と御影石と蛇紋岩
由緒正しい学校の
離れに建つ理科室
理科教師は熱心な質 ....
かまってくれない女のブログ読んで朝刊の届く音
下ネタじゃなかったのに
祝って喜ばれなかった
もうすぐ私の誕生日になりますが
もう 幼いときのように
物をねだったりはしません
何も要りません
私は
生活に苦労していません
それは
あなた方二人が
私を生か ....
なんとかの日に
なんとかについて
思い出したように
書くんじゃねえよ
しかも目新しくも
何ともないことをよ!
何だ?次は母の日か?
「あの日2階から降りてきた
お母さんが流した涙の ....
眠れ眠れ愛しい子
海原に漂う船の上
船は揺れる揺り篭
仰向けに寝そべり
青い空を眺めては
転寝を呼び寄せた
眠れ眠れ愛しい子
程よい船の揺れは
母親の心地好い腕
温かさの ....
映画みねーげど、二年まえすすめられた、ゆーさくの野獣死すべしをみたら、やべーなこいつ、いかれてんなーなんて最初はカッコイいいというよか、近寄りたくない存在とか、思うて、ラフロイグやらピートがキッツイ、 ....
疾走する風景
旅は 続いている
車窓を流れすぎるのは 人々の暮らしそのものだ
揺れる視界 窓から一瞬香る 早春
行く当てのない旅
居つこうとする心が 飛びすぎる
....
アルベルト・ハインリヒが言うには僕等は長く生き過ぎているらしい
ト ....
おまえのアオが好きだ
そう言ったとき
どんなアオが好きなの
、と真顔でつめよられて
俺は黙ってしまった
おまえのアオだよ
、と言ったとたん
おまえのアオが
牙をむいて襲いかかってく ....
ソースが汚ならしく
白い皿に残っている
綺麗に盛り付けたけど
終わってみるとこんなもんだ
しゃしゃっと水で流して
網かごにセットする
ナイフもフォークもお箸も
「汚れ物」になって ....
想いを込めた手紙は友達に急かされて一枚だけ、
下駄箱の影で見つめてた、星の数ほど
好きだ、なんて愛の言葉はとうの昔に、
でも手を繋いだわ、星の数ほど
貴方じゃなきゃ駄目な理由は別に ....
とても狭くて
天井が低いから
うっかりすると頭をぶつけてしまう
夏は暑いし
冬は寒いし
もう使わないのに
捨てられないベビーベッドとか
読まれたがっている本たちに
囲まれて思う
一生 ....
青空を見ているときは
星空をわすれ
かき氷を食べているときは
雪をわすれ
かなしみが沢山のこころは
よろこびをわすれ
大人になると
子どもをわすれ
山を登る ....
跳ねた
跳ねた
異形の粒が
跳ねた
跳ねた
ご機嫌そうに
肩車して
昨日の死体
明日の腐乱を
拝ませてやれ
ハイヨー
....
確かに僕は
君を好きなはずなのに
いつだって僕は
君のことばかり考えていたのに
ない
どこにもいない
不思議
こんなこと今までなかった
君が欲しくて
たまらな ....
青いドームを突き破れ!
そうして憧れは
宇宙の彼方まで飛んで行くことだろう
僕らは青いドームの下にいる
まるで手の届きそうな天井に
僕らはいくつもの夢を馳せる
あの青い空間は一体何 ....
箱根でモジリアーニ展を観ました。とても良かった
ほっそりとした首の、はかなげな女性像
瞳をブルーで塗り込めて、
それは
彼女を静止させていた
あらゆる他者とのコミュニケイトを
拒絶するみた ....
やあ、みなさん、おはよう。
まあコーヒーでも飲みながら、気楽に聞いてくれ。
気楽とは言っても、中身は大事な話だから、そのつもりで。
新入社員のきみたちは、我が社の社是はもう知ってるよね。
そう ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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