母がいたから私がいる
父がいたから私がいる
今日は言えないけど
やっぱりありがとうかもしれない
カーネーションの赤いギザギザが
忘れられなくて
あちこちの葉陰に
星たちがひそんでいたかもしれなかった
小さな噴水は
古い歌のリフレインを奏でていたかもしれなかった
白い日時計は
誰も知らない刻限を指していたかもしれなかった
アーチ ....
いきなりいってしまった君を
僕は夜通し探したよ
君が最後まで
宇宙にいきたいことを僕は知っていたよ
でも 実は
みんなが探してる中で
僕は 図書館で本を探していた僕に
古 ....
....
できるだけ温かく
あなたを、産んで
できるだけ温かく
あなたをくるんだ
できるだけあなたの未来を願って
あなたの心音に耳を傾けた
きれいなものばかりではないよね ....
ファミレスで
天丼とうどんを食べて
わたしと息子は
お母さんの財布に潜り込んだ
使い古された財布は
いつだったか
わたしがお母さんに贈ったもの
暖かいけど
すきま風が寒い
白 ....
臭いがきついなっしー
驚いたなっしー
これじゃ舐められないなっしー
ふなずしみたいなっしー
顔からは想像できなかったなっしー
あそこじる、ぷっしー!
わたしのことを物欲しそうに
じっと見ている あなた
胡瓜を 茄子を
ひとつひとつ つまんでは
わたしを 見ながらたべるのね
今までは 視線で制して
拒否してばかりだったけれど
そ ....
ずっと思っていた
もし私に子ができたら
母のようにはしない
夢と希望を押しつけて
思い通りにならないと
はっきりと落胆の色を浮かべ
幼子にいつも顔色を窺わせるような
そしてあっけらか ....
「元気がないね、どうしたの?」
って、たったひとことが欲しかったのだと思う。
私は幼いままに、日常の緊張や苛立ちを吐き出した。
そのたびに同じように
緊張を
苛立ちを
募らせた。
....
愛がほしい
信頼がほしい
積み足しで
満たされようとする
こころ
でも
それは
きっと
違う
ずいぶん前に
母に云われたことを思い出す
何かをしてもらいた ....
まー糞忙しいわ。仕事も遊びもな。死に物狂いや。またガングロ時代到来やな。昼休みにシコシコかいとんねんけど、主任珍しい、黙って頭狂ったんすか、囲碁やりましょう、とか、囲碁はあかん、キャッチボールがええ、 ....
外国語で書かれた小説と 掃除の途中で放り出された電動ひげ剃り
その二つだけが あなたの部屋の丸テーブルに置かれていた
それらが如何なる数式を形づくっているのか 見定めようと 私 ....
救いの手がとどめを刺した
病んだ月が欠けない
リセットボタン探す指が太い
朝はこんなにも鳥の声であふれている
それが
そらみみでないことを知ったあと
染み出てくる
当惑を
奥歯でそっとかみしめて
(愛おしいシーツの皺を伸ばすように)
こんなふうに
人は日常に ....
泳ぎ方が分かりません
この組織にはいくつものプールがあり
それぞれのプールで異なった泳ぎ方を
しなければならないけれど
そして最後には
どんなプールでも泳げる
泳ぎ方を身につけ ....
人魚のことばは あぶくです
なにを しゃべっていても 語尾はいつも
めるふぇんて わたしたちには きこえます
うろこののこる おみあしは めるふぇん です
人魚のゆびさきは 笹船のよ ....
夢の中まで追い掛ければ
見つけられると思っているの?
嘘、未来、願い
不安定なものばかり
抱えた膝にナイフで描いて
「誰にも見せない」
嘘ばかり奏でて
知っているわ
気にして欲しい ....
無限に存在出来るモノは無いのかも知れない
でも
限りなく無限に存在していて欲しいと
願う対象物はあったりする
【太陽】
太陽は無くなってもらっては困る
地球の為に、生き物達の為に無くなって ....
ばあちゃんの野菜は
やわらかく
大根は一時間も煮れば
中まで味が染み込む
ジャガイモは
カレーに向かないくらい
すぐ溶ける
竹の子も灰汁がすぐに抜ける
とっても素直な野菜たち
二 ....
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丸い小さな石が転がった。
その時なにかが動いた気がした。
ほんの小さなことが
世界を動かしている。
宇宙を動かしている。
....
日本教職員組合に比べれば
暴力団の方に断然シンパシーを
感じる私ですので
気に入らない奴に対しては
こめかみをグーの中指の第二関節で
思いっきりぶんなぐってやるのが
一番性に合っているので ....
飛行機と電車に乗って
室蘭に行った
廃墟になった古い製鉄所で
錆果てた鉄片を拾った
叩いて叩いて
錆を叩き落していると
手元を誤って
左手の親指をしたたか叩いた
激痛が襲い
....
区切るのは、窓枠
ガラスを斜めに横切る曲線
不規則な、雑巾の跡
掃除の手順は安定しない、いまだに
座る場所は決まっている
そうである限りはきっと
向こう側の風景も大体変わらない
....
【九連宝橙】
目を奪われるような荘厳な展開だ
鳳凰の風が 吹いている
いち早く 声をあげるべきか
二度見をするが やはりそうだ
三度三度負けを繰り返してきたが
四方 ....
じくじくと混濁した記憶の僻地を彷徨いながら、砂地に染み込む汗の色はすべて昨日だ、それを砂漠と言うのなら多分そうなのだろう、均等に塗り潰した空白の羅列だ、歩き続けた膝は震えていた、疲 ....
雨から出て不味いタバコの煙
ふり返らない黒い蝶に夕立
1928 1929 1930 1931 1932 1933 1934 1935 1936 1937 1938 1939 1940 1941 1942 1943 1944 1945 1946 1947 1948 1949 1950 1951 1952 1953 1954 1955 1956 1957 1958 1959 1960 1961 1962 1963 1964 1965 1966 1967 1968
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