雨音の向こう側に
ジェット機の爆音が
ごうごうと通過するのが聞える
わかりやすい
聞こえのいい
情に訴える言葉の裏に
狡猾に織り込まれた思惑が透ける
雨の向こうに
鳴り響く轟音 ....
しかめっ面だった
あなたが笑った5月
病室はただ白くて
昔の田んぼを思い出してた
写真たての家族を
あなたは今どれだけ覚えてますか
電気消せ
....
私が一番恐ろしかったのは
少女の瞳の中に絶望が見えなかったこと
少女はあまりにあっけなく
まるで空でも飛んでみたかったのと言うかのように
とんでもないことをやってのけてしまう
死んではい ....
総理、お気持ちは解ります
でもこらえてください
私だっては家では
内閣ぞうり大臣なんて
呼ばれているんです
そうです、総理
僕なんか内閣掃除大臣と
言われています
解ったよみん ....
土が乾き過ぎていて
少しくらい水を撒いても
表土にはじかれ
低い方へと流れていった
心が渇き過ぎていて
言葉ははじかれ
疑いと
拒絶の方へ流されていく
二度と打ち解けることは
....
優雅に泳ぐように
お気に入りの曲に合わせて
演じてみせる女性
見ている人全員を魅了する
魔法にかかったのように美しい
一つ一つの演技
心に残る一つ一つの光
日々の努力が美しさ ....
いままで一度だって
噛みついたことも
声をあらげた事もないぺロは
固い固い
檻のにいた
いままで一度だって
大好きな人の手をはらいのけることも
嫌な顔ひとつしたことのないペロは
....
どこまでも続く空、軽やかに踊る風
今、遠い空の下で鳴り響く
一つの幸せを告げるるチャペル
あの日あの時同じような空の下で
小さな幸せをくれた君は
今、純白を身にまとい
大きな幸せを手に ....
愛を探しに スーパーに行ってきます。
左手にお財布。
右手に若い男の手。
ここは凄いスーパーだから
スーパースーパーなんだ。だなんて。
頭が悪くて困ります。
私と一緒。
愛された ....
決まった道を 決まったように帰る
いなくてもいい自分
ならば 通らなくてもいい道
同じドアを今日も開ける
帰らなくてもいい家
ならば 置き去りの孤独
明日は何かいいことがあると ....
すべる 若葉の上を
果てしのない空の歴程を越え
円い揺りかごに大地を包む
はねる ピアノのように
ひび割れた思想の冷たい黙示の上を
目覚めの兆しを死者の鼻先で踊る
はじける 終わり ....
静寂の中唐突にドアのチャイム
途端に息を殺す私
いないことになりたくて
配達人さんごめんなさい
留守だと思えば許せるでしょう
許して
私いるけど
ほら眠りこけて気づかないの
だ ....
窓の外 暗闇の中を流れる 家々の灯りが
今日の 戦いで輝いている
駅で すれ違う 下り電車の中は 貨物車のように
生命の 灯りが 感じられない
ホームを歩く人々の 家路に向かう 一歩一 ....
ふたたびが
ふたたびをくりかえし
起こる風が
花を揺らす
ふと 指が
虫の羽の陰をすぎる
そのあいだは
切り落とされたように感覚が無い
季節を剥がし ....
街を知らず
けだものを知らず
街という名の
けだものと交わる
汚されているのではなく
汚しているのだ
尾の根元まで
いま
こうしているあいだにも
....
応募券いっぱい持って昨日までの締め切り
ぼた餅の重さで棚が落ちた
嘘っぱちの夜と踊る
今は 遠距離殺人の出来る時代
子供だってボタンひとつで殺せるんだ
ゲームのように
あなたは国のために命を捨てる覚悟はあるか
あなたは人を殺す
あなたは町を破壊する
あなたは ....
引っ越した日から
時々庭に来ていることに
気づいていた
人になついているのかしら
窓から眺めながら
そんなふうに思った
出ていけば
きっと逃げるのだろうな
ある日、庭で草取りを ....
すごろくみたいだ。
いちばんに上がったあの子が言うには、
とにかくニコニコしてればいいんだよ!って。
私の耳には虚しく響くだけ。
何度も何度も、振り落とされて
私はあと何回ふりだしに戻ればい ....
死んでしまった友人から
もらった熊のぬいぐるみをオークションにだす
並べられた人形はまるで君のよう
どこともあっていない人形の目を
私はこわいとおもい手放そうとしている
君と私が話し ....
お友だちは、何ちゃんかな?
てつです
てつくんの質問は何かな?
僕の担任の先生が
マンガばかりみないで
素晴らしい詩を読みましょうって
クラスのみんなに詩の本を回しました
どんな詩の本か ....
弟が死んた時、俺はにやっとしてしまった
仕事も休めるし
ずっと苦しんでいるよりは死んだほうがいいだろう思った
当時子供がまだ赤ちゃんで俺はきつい土工の仕事をこなしていた。
京都でアル中にな ....
言葉と言葉を繋いで紙の上
裏返しにしたらもうあなたはいない
見えないところで
優しさといのちを繋いで
載せる人差し指は悲しく踊る
詩に説明はいらないとは
誰かが言った言葉だが
ここにある ....
鬼のような目で
こちらを 見詰めている
お前は 間違って いるのだ と
諭されて いるようで
目を閉じる
吹雪の中で
トンネルの手前を
凝視しては いけないよ
黄色 ....
見たこともない銀河から
見たこともない揚羽蝶が
見たこともない角度から
勇んで勇んで羽ばたいて
宇宙線でDNAや思い出を
損なわぬように注意して
自慢の羽をぶわんと振り
羽の限りを尽くし ....
月はくだけて 花火のようだ
瓶詰の感動を 2ダース買う
予定のない日 自動車を運転して 精神科へ
背の低い医者に ばかでかい椅子のうえから
大丈夫ですよ と言ってもらうために
大丈夫 ....
いいんだよ
いいんだよ
素直に綴って
いいんだよ
いいんだよ
いいんだよ
自由に綴って
いいんだよ
この恋の行方は
まだ誰にも
誰にもわからない
太陽が毎日昇り
月 ....
今日も
泣いたあとみたいに
赤かった
叫ぶみたいに
光ってた
黄昏を
また今日も
10年前の私も
これを見て
夕陽だ、なんて
思っていたのだろう
いなくなった ....
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