蝉といえばハルゼミ。ぼくは春の東北の山を訪ねるまで、こんな恐ろしい蝉の音があることを知らなかった‥
頂きにとどく高さのモミやミズナラの梢から、一里四方の谷を震撼させていた。その虫は親指ほどの大きさも ....
清々しい朝の光に芝の緑が艶やかに萌える。
美しい旋律は時代の背景となり、
脈々と流れ、
粘りを含んだ人々の呼吸の中で発展する。

季節の花々が咲き乱れる様は
まるで人間の感情のようだ。 ....
寒天越しに見える景色に



そこには何も無いんじゃないかって



手掛かりの色に目を細める
並ぶつもりで
並んでいるのではないし

何億光年も離れた小さな星の住人が
語り伝えた
神話など知らぬ

集まって
輝いているように見えても
それぞれ
果てしなく遠い

線でつな ....
それってクセなの?

来週も同じことしたらちょっとだけ許さないから
認める 認める
認めるじゃないの 認める
みとめるじゃないの したためる

舌に溜めた 戯言が 
ゆっくりと 浮遊して

ふわり
飛んで行ったような 気がしたけれど
黄色くて ....
いるわけがない
いつもの夕飯時のはずが
食卓に投げ出される、突拍子もない弟の主張
あの丘で恐竜を見た
家族みんなの一笑、からかいに
きみはひとり意地を張りつづける

 うっすらとほの暗く ....
あなたは悪くないよ
本当は、誰かにそう言って欲しいのに
私はずっと自分を責め続けている

自分が悪いと
自分を卑下し、貶めるのは
簡単だけれど
貶める度に身体は傷つき
心は摩耗する
 ....
霞みゆく視界を薙ぎ払って私の手に触れたのはあなたなんでしょう。
どれだけの犠牲を払って私は此処に居るの。
どれだけの悲しみや怒りを私は打ち消してまで。
それでも此処に居る事に何の疑問も抱かずに。 ....
涙を語るのは
あの流れに立つアオサギの得意とするところだ
ながれてゆく
今を
捉えようと
日がな一日立ち尽くす彼は、彼女は
ここに生き場所を求めているかもしれない
あなた、や、わたし。
 ....
きみの炎は
燃えていますか

なにを
失くして
燃えていますか



きみの炎は
燃やしていますか

だれの痛みを
燃やしていますか

だれの寒さを
燃やしています ....
蝉時雨が
それほど新しくない記憶を
影縫いするものだから
そのまま置き去りにもできず
立ち止まる

吹き出す汗
ハンカチを忘れたことに気づく
いつもそうだった
肝心な時に何かが欠 ....
はい、あなたの症状は?

えっと、えーっと、えっと…
言葉にしようとするならば
片っ端から消えていく


うーん、ではどうして欲しいですか?

えっと、えーっと、えっと… ....
私の妻は
赤毛のアンマニアなものですから
朝ドラの「美奈子とまん」
もちろん主役は小向
を毎日欠かさず見ています
そのまま後番組にも
雪崩れ込んで
ワキ汗で女を上げたウドーと
イノッチ ....
君が隠すあの娘(こ)は誰だろう
そんなことまで整ったうたにしたい
わたしの心はまた自殺未遂
かなしさやさびしさを拾い集めに

また旅支度
帰ってくるつもりもないのに
旅先で帰り支度
お ....
石のベンチの上にあき缶 草の匂い
座っている僕 長い独り言

都合の悪い時 僕は 世界で一番 狂ってます
都合のいい時 僕は 世界で一番 まともです

「何も分からない ....
阿佐ケ谷に引っ越したKに会いに行った
Kの働く作業所(主に知的障がい者の人たちなどが働く喫茶店)で
Iphoneのゲームの情報を交換などした
昨日ipadを買ったらしい
彼は高円寺の路上である ....
とりとるたらら
暑い中
とりりつぅたらら
汗を掻く
かすむ目の中
景色が揺らぐ
あたまがゆーらゆら
もやもやで
街路がユーらユら
ゆらいでる
並木がユーらユーら
ゆらいでる
身 ....
……大昔には「阿万湖」と呼ばれ昔「浪万湖」と改名された……………
今では「O ― 0000 湖」と呼ばれている。
………………昔「詩人」と呼ばれた人類が今では「空想学者」と呼ばれるのと同じく ....
 薔薇の花が一輪
 掌に横たわっている

 棘だけが未だ鋭く
 チクリと私の皮を刺す

 死して尚
 痛みを与える
 美しさ

 庭仕事を終え、
 麦藁帽を脱いで
 額の汗をぬ ....
誰かに泣き付きたいと思っても
重荷になってしまう罪悪感が勝ってしまう
何かに八つ当たりしたいと思っても
矢張り壊してしまう罪悪感が勝ってしまう

何がしたいのか良くわからなくなってくる
ど ....
秘密の恋が鏡越しに見つめ合っている また出汁巻けず卵 104の女口説けず117の女口説こうとしている 照りつける日射しも

大きな入道雲も

うだるぐらいの湿気た空気も

乾いて日焼けた黒い肌も

額を流れていく汗も

ときどき吹き抜ける風のさわりも

湿った草の匂いも

 ....
君に照らされたいと
咲いた花は
雨風さらされ
踏まれながらも
その目に留まれと
桃色の手をかかげる

鈴なりのコチョウラン
大輪のボタン
道端のケイトウも華と
とうの昔に知って ....
レモンの青い葉の
そよそよささやくななめしたにある木陰が
独りの影に重なりつらなり
古い灰色の木製の椅子に座り
宙を見つめている無限に
くりかえされる喪失は
だれにも知られることはなく
 ....
女が買ってきた猫は
目を覚ますことがない
エサも食べず水も呑まず
常に丸まって眠っている
置物ではないかと
怪しんで触れてみると
確かに呼吸をしている
手触りも生き物のそれである
何し ....
から騒ぎのヘッドフォン
耳から外した途端
空虚がなだれ込んだ
世界は静止してしまった

私の体はがくんと落ち
その場で手にした石を
池に投げ入れても
波紋さえも描かない

生気を奪 ....
  .
くにざかひ{ルビ嶮=さ}しき小径を伝ひ
{ルビ菩提樹=しなのき}の厚き葉叢の陰に
古びてあるか二もとの{ルビ碑=いしぶみ}
旅人は振り返り又振り返り歩き過ぎてむ
  .
石のおもは ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夏の蟲Giton3*14/7/31 0:17
ヒヤシンス11*14/7/30 23:24
捉えるKunisa...014/7/30 23:22
プレセペM44Lucy18*14/7/30 23:19
言い訳するときにヘンなステップ踏むのやめてくれよカマキリ514/7/30 22:54
ハイヒール藤鈴呼1*14/7/30 22:34
丘の恐竜乾 加津也12*14/7/30 22:12
悪くないよ猫の耳314/7/30 22:00
memoires三上あず114/7/30 21:59
凍える草野大悟21*14/7/30 21:47
罪なき人へ千波 一也214/7/30 21:30
蝉時雨nonya25*14/7/30 20:35
処方箋凍月2*14/7/30 20:22
イノッチを大切にする教育花形新次014/7/30 19:46
原石たちよララバイをもっぷ614/7/30 17:43
神と蟹陽向0+*14/7/30 16:10
高円寺、阿佐ケ谷、下井草、中野馬野ミキ314/7/30 15:24
夏・公園……とある蛙8*14/7/30 15:23
O—0000湖アラガイs2*14/7/30 13:41
指輪と石まーつん11*14/7/30 11:42
チラシの裏baby b...114/7/30 11:42
秘密の恋が鏡越しに見つめ合っている北大路京介614/7/30 10:58
また出汁巻けず卵314/7/30 10:58
104の女口説けず117の女口説こうとしている114/7/30 10:58
窓は閉めきって無花果4*14/7/30 9:54
折りたたむ午後8*14/7/30 9:50
レモン葬こしごえ4*14/7/30 9:06
眠り猫やまうちあつ...214/7/30 8:44
無力小川麻由美2*14/7/30 7:05
二王子峠Giton2*14/7/30 7:05

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