世界は
11ラウンドのボクサーのように
全てに倦んでいた
のろのろとステップを踏み
惰性の拳を振り回す
自らのまき散らす
臭い吐息とぬるぬるとした汗にまみれ
朦朧とした意識の中で
相手 ....
今日も誰とも口をきかなかった
一日が終わるころ
帰宅したあなたが
ささくれの出来た指に唇を寄せ
舐めてくれる
チクチクした少しの痛みと
往復する濡れた舌のやわらかさ
やがてふやけ ....
朝露に濡れた薔薇のつぼみよ
蕾の持つ美しさ
それは未来(あした)という一瞬の輝き
過去(きのう)は蓄積され
そして、沈澱してゆく
現在(いま)は消費され
過去の薄っ ....
視線が集まる
私の指先に
振り上げて
降ろす瞬間
緊張のピーク
合った
響いた
広がった
ピアノと
声と
思いが
みんなで
キラキラ
輝いたね
さあ、どうぞと皿が私に差し出される
その上にきれいに盛られている
とてもいい匂いのする料理は
食べやすいように切り分けられている
中には苦いものもあるけれど
健康でいたいでしょう?
それを ....
私はね、
別にお金が欲しいわけじゃないよ。
昔のどうでもいいことを、
穿り出して責めたりしてごめんね。
こんなんでごめんね。
本当はね、
あなたの胸の中でわんわん泣けたらどんなに楽か、 ....
かなしいばしょから きたきみは
つきみてまんじゅう たべている
おこぜにてやき あられにとろみ
こんこんぬいめ たらにくさにこ
かなしいばしょから きたきみは
きんぎょすくいを しん ....
いいたいこと言って
やりたいことばっかやって
どんなもんだい これは問題?
いい加減な人生、振り返れば山積
築いた軋轢だけ骨は軋んで
流した涙だけ足元ぬかるんで
雨降って地固まるより
余 ....
ほら
早くしないと
小指の先から
砂になって
あなたがまばたきする速さで
崩れ去ってしまうよ
崩れ去ってしまった私は
突風に吹かれて
跡形もなく
そこらへんの砂と混じり合って
....
出逢うべき時に
出逢うべき場所で
出逢うべき人に
出逢えた時
人はそれを
「仕合わせ」と
呼びます
今日朝日を浴びることも
明日雨に降られることも
出逢い
私は一生に一度だけ
....
アスファルトに残された雨
今は水溜りと名を変えた
干上がりかけたわずかな身に
懐かしい空を映す
風の愛撫にさざなみながら
二羽のすずめが水浴びする
天と地といのちが戯れ交じり合う
明 ....
ずっと夢みていたの
赤いバラのアーチの下で
いつかあなたと恋におちる
凛とした香りにそまって
あたしは目を閉じて
ふるえながら待つだろう
あなたのしなやかな指が
....
嘘に嘘を塗り重ねて
このまま自分を守り続けたら
どこかから結び目がほつれて
するすると狡い中身が出てしまいそう
たとえほつれなくても
少しゆるんだ結び目の隙間から
顔を覗かせた何かしら ....
かすたね きみはね いざとな たたら(り)
かすだね ぼくはね まよわな いでたい(め)
おどろき もものき はなもも たべれない
たちのき びるがい ひるまも うすぐらい
....
せんそうのあうとそーしんぐ
てきみかたりょうほうひきうけている
どこへだっていくしせいぎなんかしらない
おんなこどもだってへいきでころす
せんそうのあうとそーしんぐ
それはころしのびじね ....
これを飲み始めたら
びっくりするほど
ドッサリあって
ほんと、嬉しくて!
満面の笑みで
語るおばちゃんに
嫌悪感を抱いているあなた
それはお門違いです
全ては
そんなセリフを ....
巴ちゃんの娘さんが5歳になった
人を人として認識すらしなかった丸い瞳が
わたしを捉えて微笑む
子供と大人の5年の差は大きい
記憶障害かと不安になるほど
時々、思い出せないこと ....
140519
ごじゅってん
神々しい声がして
欲求不満が夜郎自大の形を見せる
だから言ったじゃないのと
勝手に翻訳してイマイチが顔を出し
ウースターソース ....
Evening into night
The sun gradually sinks in the mountain beyond.
I stand before a little gar ....
この先の道をまっすぐゆくと
あなたのいままでに見たことも無いような
途方のない長いトンネルが在ります
トンネルに入るとそこはとても暗く
振り向くとついさっきまで身を置いていた入り口の手前の ....
昼まは強かった風もすっかりおさまった。
田んぼは植え付けが始まっていたり、いなかったり、左手の水を張ったものは月への道を示している。
アスファルトの道が真っ直ぐに伸びる。
車はほとんど通らな ....
誰も振り向いてくれないのが
もう日常になったある日
小雨の中で、目の前にいる君の笑顔が見たくて
僕はいつものように振舞う
君は笑ってくれない
君は笑ってくれない
小雨は止まずに ....
どこかに
わたしの詩を読んでくれる人がいて
わたしはその人のために書いたのでもないのに
ありがとうと伝えてくれました
それではだれのために書いたのだろう
もうひとりのわたしが
小さ ....
一人ぼっち。孤独死。
顔の無い隣人。。。
「人の顔の作りを、私は知らない・・・・。」
どこに何が付いて
どこに何があるのかを
忘れてしまった・・・・。。
「私の目は ....
無くしたモノ・捨てたモノ
見えなくなった後で悔いを残し
小さな嘆きを
透明な意識の中に
ふわふわと漂わせる・・・・。
(どうして、こうなった?)
(何故、捨てた?) ....
私は皆が思うほど強くない 私は皆が思うほど何でも出来る訳じゃない
人前では決して弱さを見せない私は 心の中でいつもそう叫んでいる
でも 広い世界の中でただ1人 あなただけには弱い私を見せら ....
未熟な者が
(死にたい・・・・。)とつぶやいたとき
隣の老いた男は
下を向いたまま語りかけた・・・・。
「早くに死ねば、どんなに楽だったか。。」と・・・・。
ぼろを纏い
....
数秒間の家族愛の出来事
何気なくテレビを見ていて感動した
猛犬に襲われている幼児を助けるために
その猫は猛犬に体当たりした
そして
逃げる猛犬を数メートル追いかけ
すぐに幼児の元へ ....
先生が
開口一番教えてくれた
あなたがたは
だまされている
私たちは
搾取されている
政治経済の授業の中で
財ある者しか
豊かな教育を受けることがで ....
コロッケの中から小吉のおみくじ
1922 1923 1924 1925 1926 1927 1928 1929 1930 1931 1932 1933 1934 1935 1936 1937 1938 1939 1940 1941 1942 1943 1944 1945 1946 1947 1948 1949 1950 1951 1952 1953 1954 1955 1956 1957 1958 1959 1960 1961 1962
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