何だか失恋が急に降ったようなある曜日
んん、たしか晴れてたから
顔を出した太陽からは避けられない 一日が稲妻
あれから時間は淡々と
寝息が規則正しいみたく
それを眠れない耳で聞いてる な ....
繰り返す胸の音
ドキドキと
君に気付かれちゃう
ミントティーの似合う午後
くちびるはほんのり染まり
ロマンスを待ってる
古びたノートには
君に会いたいと
好きな歌がたくさん ....
むしゃむしゃと食べる
むしゃむしゃと食べられる
食べるところが無くなればおしまい
食べられるところが無くなればおしまい
僕にはまだ食べられるところ
残ってます?
過去に縛られた自分がいる
過去を羨み、後悔する自分がいる
なんだかな。
寒気の中で鳴いている
冷静さなんていらない
出会ったばかりの赤腹と
交わした話
暗い土の部屋
蛍のランプ
一夜限りの輝きは
蛍光色の陰影
爪のない手に触れている
毛の無い体に ....
顎まで
滴る液体が
不快なまま
ぬるい風が
吹き込んでいる
この暑いのに
エコだってんで
窓からの
温い風を
浴びてる午後に
急に今日中だって
現場入れられて
人手も足りな ....
「サーカディアン・フラクタル」
空といたい。
そう言って見上げた優しいおでこに
ギリリと違和感が粘着していて
不毛の鳥は翔けてゆけない!
「ヒューストン、応答せよ!」 ....
June
手紙を書いている 来る日も来る日も
一言で済む話に 二言目、三言目を無理矢理つなげて
文字で埋め尽くされ 便箋は真っ黒
子どもみたいに汚れた手で ポストに投函する
届き ....
指を動かして
捕まえて
握り潰さないようにして
優しく摘まんで
太陽にかざして
透けて見えるものが
僕です
血のつながりの有無などは関係なく
子供の保護者としてこの社会に登録した者は
個人であれ行政に携わる者であれ
社会に監視され続け
何かあればすぐに疑われることが正しいと
覚悟しなければならない ....
四角い夢をみている
濁った魚が次からつぎへと
氷上の穴から吹き出してくる
マスケット、ビリヤード
バグダッド、カスタード
カスタネット、レニングラード
....
穏やかな気持ち
鏡のあちら側にいる 羊
軋む階段の踊り場から
見下ろしている 外は月夜
白いドレスの裾は ひらひらと
ドアの隙間から洩れる
蝋燭の揺らめきに合わせて
昼間の庭 ....
寝苦しい
東京の夜
ビルの明かりと
かなしい下水の川の唸り
すべての睡眠を放棄して
月を見上げにベランダに出たけれど
今はたてものの壁に隠れ
なにも見えない時間だった
くち ....
最も人妻が嫌うタイプのことですよね?
自分さえ良ければって人のことでしょ?
違う?在庫管理のこと?
わけわかんないですね
先っぽ入れただけで
終わっちゃう人のことじゃなくて?
コンビニの飲 ....
今日の気分は
熟女なんです
ええ、確かに
昨日は149cmシリーズでした
おっしゃる通り
真逆っちゃあ真逆です
だから何だって言うんですか?
切れてないっすよ
切れてはないです
ただ ....
唇の横についたソフトクリーム
すっと拭って舐める
夏の風がスカートを撫でる
チラと見える太ももを
僕は見逃さない
山、
空、
海。
カンカンカン
踏切が降りる
江ノ電が行く ....
いくつかの、一生残るであろう光景に
思いかけない人たちが
私の時間に押しピンを押す
押しピン毎に私は分裂する。殖えていく
過去に縫い止められたわたしと、否応なしに流れていく私
青いま ....
ハカを踊りて名誉の戦死
♯と井の違いぐらいで君を嫌いになった
女を待つ雨が速く落ちたり遅く落ちたり
電車を待つ駅のホームで
小さい両手いっぱいに
飴玉をのせ
ほら、とパパに見せる女の子
(夢がたくさんあるんだねぇ…)
改札口を出た脇で
人々の過ぎゆく中に
突っ立って
開いた本とに ....
在りし日の哲学者は、背後を振り返り
あの朧な真理のひかりを、指さしている。
すでに肉体は消えて久しい、彼の
想いを継ぐ者は同じ方角を、指さすだろう。
あまりにも遠く離れる
朧なひかり ....
妻の首にスイッチをつける
昼間はAに
夜はBに
旅行に行くときはCに
切り替える
子供の首にスイッチをつける
勉強をするときはAに
遊ぶ時はBに
ウサギを追う時にはCに
政治 ....
切り花のうつくしさ
根を持たぬ、管理された美
土からとおく
まいにち、冷たい水を待っている
淀んだ水では、たちどころに腐ってしまう花
そうあるように求められたおんなたち
彼女らの容色が ....
■僕らが首を吊る理由■
産まれ落ちてからしばらくして
自分の体を初めて顧みた時
最初に気付いたのは
自分の手のあまりの小ささだった
どうしていいか分からないまま
少しずつ何かをする ....
ど近眼の俺等一寸先も見えず
手探りで進んではすぐに壁にぶつかって体をよろめかせる
悔し涙で滲む夕日
帰り道に
思い浮かんだのは
夜祭りの日に300円払って遊んだピンボール
勢いよく飛び出た ....
これからの話をしよう
過去に浸るには
僕らまだ若すぎる
思い出は今の僕の一部
全て抱えて受け止めたなら
前に進もう
まっさらな心で
愛して欲しいと嘆く
私は淋しい薔薇の花
きっと嫉妬で燃えたぎる
炎のような黄色い薔薇
本当は清楚にたたずむ
白い薔薇になりたかった
やわらかくはにかむ
ピンクの薔薇の花でもいい
....
鳥は羽ばたき
車は車輪を回転させ
互いに併走し
時を追いかけ
滑らかに太陽に向かう
羽ばたきと回転
鳥も車も
全く異なる動きで
自分のリズムと歌で
滑らかに太陽に向かう
....
ドイツ農民戦争では17万人が
30年戦争では400万人が
フランス革命では489万人が
第一次世界大戦では2600万人が
第二次世界大戦では5300万人が
朝鮮戦争では300万人が
ベ ....
1912 1913 1914 1915 1916 1917 1918 1919 1920 1921 1922 1923 1924 1925 1926 1927 1928 1929 1930 1931 1932 1933 1934 1935 1936 1937 1938 1939 1940 1941 1942 1943 1944 1945 1946 1947 1948 1949 1950 1951 1952
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