この世の(ふしぎ)を探すのに
遠くを指さしては、いけない。

たとえば風に踊る蝋燭の火が
あなたの横顔を照らす、夜

胸に手をあてるだけで
あなたの(ふしぎ)は湧き出ずる  


 ....
今夜は義父の78歳の、誕生日。

2才の孫を抱っこしてもらい
僕と妻はハッピーバースデーを歌い
熱燗を注いだ{ルビ御猪口=おちょこ}で、乾杯した後
義父は主賓のあいさつ、を始めた。

「 ....
その時、理由(いわれ)のない衝撃に狂うわたしのために
あらゆる風景が恐怖の紐で吊るされていた
だが、わたしは風景の風景たらしめる骨格なのだ

わたしの印象なら壁にそってどこまでも落ちていった
 ....
<僕らの本当の誕生日>

はるか年上の 僕の友達へ
敬語を使うなと言って 跳ねるように歩く
話したくもないという戦争の話を
僕にだけは 話してくれた

家出した僕を その日の夜に
君が ....
雨よ降れ
雨よ降れ
もっと降れ
全てを流し去ってくれ
全てを流し去ってくれ
私の垢
私の泥
私の穢れ
全てを洗い流してくれ
雨よ降れ
雨よ降れ
全てを洗い流してくれ
私の虚しさ ....
   *
レトリックの瓦礫が密集する街を頬を赤らめて通り過ぎてゆく足取りが虚しい
整然さを嫌った歪んだ街路ばかりの、あざとく惑わすような模造芸術の佇まい
支配電波が強烈な悪名高いB地区では入力辞 ....
雨が降りやみ
風も吹きやんだ

笑顔のままで
濡れそぼる重たい旗を
強風に煽られながら支え続けた
孤独な旗手の闘いも終わった

鈍色の空が少しずつ明るくなると
どこかで小鳥の ....
鋼色の瞬間
遠ざかる合図
下らない遊び
紫色の虚偽

空を飛ぶ
烏、雀、燕、鳶
順番に落ちてくる
頭から落ちてくる

視線を感じて、
そちらを見ると、
そこにいるのは、
自分 ....
                 この地球を構成する118種の元素
                  水素から〜eka-ラドンに至るまで
                 この地球が作ったものは ....
山底から吹く風を受けて
君と二人歩いた城山は
頂上に天守
天守から望む山の中腹は
鳶が風をはらみ
そのま中空に浮かんでいる

遙かに見渡す浦賀水道
あの頼朝が命からがら安房へ渡り
さ ....
君にプレゼントした花が咲いたら、
約束の日が過ぎて最後。
愚癡を言ったら
妻に
「感謝が足りないから愚癡が出るのよ」
と言われた
その通りだと思う
今日も自分の弱い心との戦いだ
感謝して仕事しよう
感謝して生きよう
感謝して呼吸しよう
今日 ....
強く握るまぶたから
銀の行方が放たれる
透る 透る
遅い光


縦の雷雲
縦の午後
器を追われた
鉱の音


夜を向いて咲く花が
幾つも冬の秘名をこぼし
径 ....
オオヨシキリは
カッコウに托卵され
自分たちの子供を殺されて
なぜ自分より体の大きいカッコウの雛を
疑わないのか

実は
オオヨシキリは
途中で気が付いているのではないかと思う
 ....
マリッジブルーと
マリンブルーは
よく似ている

透きとおる
深い青と
私のゆううつが
たぶん同じで

だいたい
結婚は束縛である
水圧で
胸を押されて
呼吸できないその様子 ....
 
見上げてごらん夜の星ををききながら見上げてみる

梅雨の狭間の夜空を見上げてみる

あなたも見上げてはらっしゃらないかと、見上げてみる



*YouTube 見上げてごらん夜の ....
風に抗えず泣いてたたんだ傘 東京の雨ビニールの傘魑魅魍魎の叫び声気にならなくなった ガラスの傘さして架かる虹を待つ you & me   テーブルの隅に重ねた手紙も
  椅子の背に掛けたタオルも
  乱されてはいなかったけれど
  さっきまでここに猿がいたことはわかった
  茶と金の間のような色合いの体毛は
  一 ....
友人に流行らない居酒屋の店主がいる

どうしたら流行るかと相談された



別に流行らなくてもいいじゃないかと言うと

流行らなくてもいいが そこそこの客は来て欲しい



 ....
  外に出ると
  風が
  大いなる質問を運んできた


信じることと疑うことはどちらが大切なの


なぜ人は鳥を信じるの

  

  なぜ人は人を信じていたいの
 ....
  ともあれ私のなかに
  これだけの鼠がいるのだから
  とうぜんあなたのなかにも棲んでいるはず
  血液の湿り気を好み{ルビ腑=はらわた}の肉を噛みつつ
  身体の{ルビ常夜=とこ ....
初秋の晴れた朝
人間の作った柵を乗り越え
甘藷の群生する土地に入って
甘味な芋を掘り出し 食っていた

と…
大きな人間が木の杖を構えて
殴りかかってくる
逃げる間などありはしない
 ....
花にはなんの罪もない

それは
その身が
花ではないから放れる言葉

わたしが
花であったなら
だれの命に咲き誇りましょう
シは救いになるか
射出されるパイロットのように
肉体を捨てて魂を脱出させうるか

人生が進み
環境が移ろえば
シを求めることはなくなると
もはやシは
あやしい輝きを
一切持たなくなる ....
  磨かれた床に映りこむ
  月が清潔すぎるからと言って
  あなたはスリッパを履いたのだ
  けれどもいつもと変わらぬそぶりで
  私を抱きしめてくれますか
  どうか抱きしめてい ....
町の外れの寂れた駅舎で
ベンチに座って
夕陽を眺めていた

母になれなかった女と
子犬を産めない犬と
それと女の連れの老人と

老人は抜き身の小柄を手にしていた
けれど今は病んで衰弱 ....
電子レンジを買った

「何でアール、ハイアール」

1万円でおつりがくる
ダイアル式だ
多分ゼンマイで動くのだと思う
いや、ゴムかも知れない
だからどうだと言うんだ

ちゃんと
 ....
365色の色鉛筆を手に握って
じぶんのこころを見つめていくと
どんどんこころの内部まで歩いていって
種にぶつかるまで歩いていって
そのたねを
まっしろな紙にのせてみると
たねからとてもいろ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
瞑想録服部 剛414/6/9 20:49
祝い酒の夜  414/6/9 20:35
はるかな個人乾 加津也23*14/6/9 20:26
僕らの誕生日 / 永遠クナリ12*14/6/9 18:56
六月に渡辺亘014/6/9 18:27
Mirageハァモニィベ...2*14/6/9 16:05
祭りのあと (よさこいソーラン祭りに寄せて)Lucy17*14/6/9 14:30
hegemonic Installationopus014/6/9 13:14
遥かなる旅路アンドリュウ114/6/9 13:05
とんび……とある蛙10*14/6/9 12:35
クロッカス秋助014/6/9 12:03
向上渡辺亘114/6/9 9:37
ひとつ 満ちる Ⅱ木立 悟214/6/9 9:19
オオヨシキリichiro...6*14/6/9 5:57
マリッジブルーとマリンブルーuminek...19*14/6/9 3:02
見上げてごらん夜の星ををききながら[group]殿上 童20*14/6/9 1:03
風に抗えず泣いてたたんだ傘北大路京介10*14/6/9 0:26
東京の雨ビニールの傘魑魅魍魎の叫び声気にならなくなった2*14/6/9 0:26
ガラスの傘さして架かる虹を待つ you & me114/6/9 0:26
猿のいた部屋草野春心614/6/9 0:23
海面ハンバーグ八男(はちお...214/6/8 23:36
大いなる質問ichiro...7*14/6/8 22:59
鼠たちの声[group]草野春心4*14/6/8 22:35
イノシシイナエ9*14/6/8 22:34
謳歌千波 一也514/6/8 22:24
木屋 亞万4*14/6/8 22:13
スリッパ[group]草野春心414/6/8 21:15
駅舎にてアンドリュウ414/6/8 21:09
村上れんじ「電子レンジ」花形新次314/6/8 18:13
じぶんのなかがぱ4*14/6/8 17:55

Home 戻る 最新へ 次へ
1907 1908 1909 1910 1911 1912 1913 1914 1915 1916 1917 1918 1919 1920 1921 1922 1923 1924 1925 1926 1927 1928 1929 1930 1931 1932 1933 1934 1935 1936 1937 1938 1939 1940 1941 1942 1943 1944 1945 1946 1947 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.31sec.