ちゅんとしか
啼けないでなく
ちゅんとしか
啼かない

くちばしの
下にある
君の発音器官が
そう決めたから

多くの言葉を持つ人は
たくさんの選択肢を持つけれど
ほんとうに伝 ....
雨が降っている
雨が降ると私はいそがしい
家の中が子どもでいっぱいになる
まるで空から降ってくるように
子どもがどこからか現れる
つぎからつぎから
家のすきまから入ってくる
窓もドア ....
鉄塔を仰ぎ見る

CO2を排出せず、地球に負担をかけない発電方法で有り

並んだ
鉄塔に
回らない
羽が
錆びた
音を立てて
軋んでいる
誰も居ない
海岸沿いの
道路には
 ....
卵色の嘘で塗られた部屋に住む
少年のつむじは左巻きらしい

枯れない生け花の蜜を食べ
彼の呼吸を生け花は欲した

外からの音が
クルミ割りだろうが
目覚まし時計だろうが
水爆だろうが ....
紙飛行機がララララ
ファルセットを響かせて
離陸していくその数は
およそ無量大数を越えて

どんなカメラなら
星の小さな輝きを写せるのだろう
消えそうな白いシャツの向こうに
見えない体 ....
 
風船をふくらませる

ギリギリまで、ひといき、またひといき

これが、わたしの 愛



 
この辺りではこれは伝統工芸品なのですか

うちわをしずかにかたむけた老婦人は
そのようです、と言った

夏至の夕ぐれ

これがそうです、と
少しくたびれたうちわを差し出され ....
国境に近い南の町に続く
砂埃だらけの道を
重い荷物を担った
若い兵士たちが行く

きみのしあわせは
ほんとうにそんなところにあるの?

きみが持っているはずの
すばらしい力や瞳の ....
夕凪の前に漂う溶けた粘土の身体
ただいま、という言葉を言わなくてよい
そんな自由に
かりん島のここここ鳥という物語を思い出す
殻を破り、あと少しで孵ることができる、というタイミングで
托卵性 ....
無料で毎週金曜だけ
ポルシェが借りられたらどうします?
「死んだら仕事はどうなるか
 迷惑かけたくないから
 ボクは今日できることは今日やっておくんだ」

「そうか、死んだら仕事は誰かがやる
 オレは明日できることは今日やらないんだ」

「自 ....
エメラルド エメラルド
弦をおさえる指
年が改まる前の
閉ざされた窓



みすぼらしい小屋を風が揺らす
小さなかたまりが
ひっきりなしに打ちつけ
ひとつしかない灯 ....
  あなたの意識の薄明のなかで
  一匹のアルマジロがその躯を{ルビ捩=よじ}った
  川辺には大小様々の板が砂を冠りねむっている
  樹々に秘められた古くからの熱と
  物語の奮えを ....
人生をリサイクルするつもりで
始めたリサイクルショップだが
案の定本人達の思惑は外れた
仕方がないので
従業員をリサイクルすることで
当座を凌ごうと思ったが
警察に気づかれてしまった
結 ....
萎んだ心に息を吹き込む
空気のように目には見えない
大切なものが漏れて往く
紙屑の皺を伸ばすように
 歌い出す 
いのちの輝きは遥か
記憶の地平の彼方
燃え落ちる花のように笑っていた ....
夏野菜をピクルスにする
間引きのキュウリと
大根と
色鮮やかなパプリカと



あなたの傍にいつもいられますように、と
ピクルスは今日も味わいを醸す
  破れた袋から
  {ルビ薄暮=はくぼ}がこぼれていく
  それは一度として充ちたことがない
  夕風を控えめな紅に染めはするが
  あのときあなたが入組んだ顔で
  言いかけたこ ....
灰色を塗りたくっている雲
散々泣いても
飲み込んでいくのだから
カッコつけた言葉を書いているのは
悟られたくない内側を
どうやって抱えていればいいのか
途方に暮れているから
貴方は大丈夫 ....
ふと立ち止まり
ため息を吐く
荷物は重いし 体は痛むし
おまけに天気まで時雨れてる

この不愉快な状況はなんだ
何のバチが当たっているのか
つらつら考えてみた
あれか… それともあれか ....
俺に触れたら
火傷するぜって
別にイケメン気取って
いるわけじゃなくて
スタンガンと同じ要領で
体の表面に
高圧電流を流してるから
本当に感電して
黒焦げになっちゃう仕組み

いろ ....
  ひび割れた手がひとつ
  水の底からあなたを呼ぶ
  あなたの耳は砂の塊ではない
  あなたの魂は揺らめく焔よりも眩しい
  それをわたしたちはよく知っている
戦争は誰かの暴走ではじまる

みんなほんとはしたくないんだ

家事も子育てもできない女も

まいにち右往左往している男も

暴走をとめられない日和見主義者も

期待に応えようとマイ ....
風の調べに泣いていた

涙こぼさず泣いていた

ぐうんぐうんぐうんと

口笛がみずみずしいよ

空の調べにほとばしる

命散らせてほとばしる


すきとすき

夏だろう
 ....
題があるから
何処かに行ける
だから
LINEで縛り付けられたら
どこにもいけなくなる
新しいものを避けるのは如何なものかと
苦言を呈する人も居て
無料だから
どんどん採用すべしと言う ....
君は 温かい

子供を 
産むために

命を
延ばすために

僕の血を 吸いにくる

針が
痛くないように

麻酔をしてくれる

どうして 君は
人思いなのか

僕 ....
ブーケ受け取って数えていた嘘の数を忘れた 亡き母に買ったワインをひとりで飲んで寝る 母の日だからと開けたワインでもう眠たい 生の私を丸飲みにしてはいけません
春の潮の中でふやけて
米酢の中で骨も軟化し
渦巻く流れに皮膚もすり減って
卵のように丸く滑らかになっていても
どこかに人を呪う棘を隠しているのです
胃に刺 ....
向かい風は願ったり叶ったり
よく上がるぞ
追い風なんて当てにするな
向かい風を受け止め
駈け上がれ

多少の雨なんか放っておけ
雨雲は低いんだ
すぐに突き抜けるさ
雨粒を弾き飛ば ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
はずれくじひいたみたいなすかすかのオレンジを憎んでみたりする ...そらの珊瑚20+14/6/23 9:39
雨の子どもyo-yo6+*14/6/23 7:39
代替えれじいねなぎ214/6/23 2:10
生け花たまのす2*14/6/23 1:33
空卵木屋 亞万3*14/6/23 0:40
風船殿上 童19*14/6/23 0:25
うちわ屋遙洋3*14/6/23 0:21
国境の橋藤原絵理子4*14/6/23 0:14
かりん島のここここ鳥クローバー2*14/6/23 0:03
金曜ポルシェイオン014/6/22 23:04
死後と仕事014/6/22 22:49
ノート(ephemeral)[group]木立 悟214/6/22 22:11
マトラカ草野春心214/6/22 22:10
リサイクルショップ花形新次014/6/22 21:30
歌いたいただのみきや16*14/6/22 21:00
ピクルス鵜飼千代子12*14/6/22 20:52
破れた袋草野春心214/6/22 20:18
やさしいうたクローバー2*14/6/22 20:02
 ついこないだまでアンドリュウ114/6/22 19:38
武器よ、こんにちわ花形新次014/6/22 19:35
ひび割れた手草野春心214/6/22 18:47
反戦吉岡ペペロ514/6/22 18:40
傷つく場所514/6/22 17:37
あおば4+*14/6/22 16:48
CoCoa214/6/22 15:28
ブーケ受け取って数えていた嘘の数を忘れた北大路京介014/6/22 13:49
亡き母に買ったワインをひとりで飲んで寝る614/6/22 13:49
母の日だからと開けたワインでもう眠たい114/6/22 13:49
老いた私を食材に選んだあなたへイナエ8*14/6/22 13:24
凧になって駈け上がれichiro...9*14/6/22 12:52

Home 戻る 最新へ 次へ
1897 1898 1899 1900 1901 1902 1903 1904 1905 1906 1907 1908 1909 1910 1911 1912 1913 1914 1915 1916 1917 1918 1919 1920 1921 1922 1923 1924 1925 1926 1927 1928 1929 1930 1931 1932 1933 1934 1935 1936 1937 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.62sec.