ナスの牛やキュウリの馬は
陽射しと風に、干からびてきた
筋雲は高くなって、素知らぬ顔で
高みの杉木立に響いて、蜩が鳴く
送り火を焚いて、ほっと安堵する
父や祖父母は、笑顔で帰っていく
....
他者に無関心なひとが優しくみえるように
穏やかなひとが人格が高いひとのようにみえることがある
しかしながら穏やかにみえるような奴らの大半は
ただ諦めているだけの薄笑い野郎だ
諦 ....
寂しさも愛しさも
全ては君ゆえに
喜びも憎しみも
全ては君ゆえに
一歩近づくたびに
胸が高鳴る
胸が痛くなる
だからもう少しだけ
待っていてくれないか
君との約束を ....
きれいな心は何処ですか
魚も河童も住みませんか
七色の嘘が必要ですか
薄めた毒で酔いますか
澄んだ瞳は悲しいですか
焼かれる人と笑う人
澄んだ空ほど悲しいですね
永久と泡沫が近すぎて ....
毛沢東氏はGDPよか詩(イデオロギー)を選んだのかなー、の結果が、この限界だとしたら(ちょうど、日本のA級戦犯が日本のGDPに蓋をしてしまったように)(ちょうど、やり手の資本家やら投資家たちが蓋の ....
入り口の方にあなたが立っていたが
出口の方にも同じようにあなたが立っていた
べつに邪魔をしているわけでなくただ立っているだけのこと
そういえばそのような薬物をわたしはどこ ....
わたしの家では
年中花を咲かせています
旱天の続く夏の日も
雪に埋もれる冬の日も
花はたくさん咲いていて
やっと花です
光に満ちた庭で 花壇で
お互いにおしゃべりしているようで
風 ....
誰にも見られたくないものを
何故、あなたは見ようとするのか
誰にも言われたくないことを
何故、あなたは言おうとするのか
誰にも感じられないことを
何故、あなたは感じようとするのか ....
優しい言葉を 探す
ねぇ 何が
優しいのですか
易しい の デスカ?
やさぐれて しまっては
本当の やさしさが
隠れてしまって
哀しいの
見え隠れ している内は
....
美恵子は
夜になると
渚と言う名の
蝶になる
所謂ナギサマンだ
ナギサマンになる前の
美恵子
昼間の美恵子は
利雄の妻
つまりヒトヅマンだ
詳しく表すと
美恵子=ヒトヅマン→(変 ....
ふとした瞬間
目があって
すれ違った指が
ほんの少し触れて
特に意味もなく思い出し
ふふ、と頬を緩ませて
ちょっとだけ
お話して
微笑みあう
それだけでいい
短くていい
ずっ ....
小人なんていないさ
にいさん
ほんとにみたんだ
そうか
そうだ
そうなぁ
ちゃんとはなしきいてよ
きいてるよ
またそういって
ひとのはなしなんてどうでもいいものなんだほんらい
....
小人
――なんにもないのか、なんかあるのか
そんなことをめぐる、小さなお話。
幼少期の話だ。いや幼かったころの話だ。僕は蜜柑が嫌いだった。いや、ある日突然嫌いに
なった。そ ....
一人反逆推奨
塊を交わす貿易
一人三千冒頭
だまりの疼く変幻自在
熊の目を避け
夜の停止を砕き
つま先に従って
届いた、臭くて、鋭くて、負い目で埋もれた過去の可能!
事故の温存 ....
いつもなにか足りないまま
また生まれた日をむかえる
どんな意思でうまれたかも
もうどうでもいい気がする
とにかく生きると決めてから
ただしんでいないだけという瞬間も含めて
やっぱり ....
{引用=あの赤い大きなやつを昔は支那では{ルビ火=くゎ}と云ったんですよ。
──────宮沢賢治『土神と狐』}
{引用=寒蝉敗柳に鳴き大火西に向かひて流るる秋のはじめになりければ
....
“おかたい本は本店へお願いします”
学生アルバイトらしき若い男が
わざわざ立ち上がりそう言って
ナイロンの大型ボストンバックへ
ゆうに二十近くはあっただろう
書籍を詰め込みなおしてく ....
ありがとう。
皆本当に優しい人達だ
こんなにどす黒い腐りかけの私にさえ
笑顔でいてくれるなんて
私は自分の奥の汚い危険な思想が
うっかりどこかから漏れ出さないか
そればかり心配 ....
August
雨が降り始める瞬間の音が 四角い部屋に飛び込んできて
隠された嘘を暴こうと 徐々に音を強めていく
僕はどこへも行けずに 頑なに窓を閉ざしたら
白紙を埋める作業に没頭する ....
酔いから醒めて笑うのが下手なおでん屋の前
待ち人来たるのおみくじが神棚の前
ワイン3本空けて新緑と残雪の境
非常口の緑の看板
たとえ火事になろうと
地震が起きようと
この歪んだ世界からは逃げられない
非常口なんて無い
あるのはただ
幻想のEXIT
女の子たちが夏休みをしている
いろんな陰のなかで
いろんな汗をかいたり
夕焼けが日ごとに赤くなるのに
あせったりして
わたしもかつて女の子だったけど
いつの間にかそれらは失われてしまっ ....
今日僕はおじさんに囲まれていた
今日僕はこわれもののように優しく扱われた
今日僕の幸せはおじさんに囲まれていた
とうとう女の子はやってこないのだ
僕は彼の幸せについて考えた
....
嘘をつくのなら
貝殻がごとく
言葉にしても
言葉にしなくても
おなじ結果なら
貝殻がごとく
傷つくことには、もう慣れた
冷たいことにも、もう慣れた
....
斑入りの朝顔の葉
白い斑
子供の頃は病気の葉だと思っていた
今では朝顔の個性であると想っている
今では斑のアクセントに自然の美を感じる様になった
斑入りの朝顔の葉
不効率な自然の葉 ....
骨にくっついた価値を涙に乗せて
夢に突き刺したなら
溢れたその想いは
いずれ泡のように消滅するだろう
大事だから誰かに奪われると恐れ
生命の求める夢を
誰かに見せつけられた才能に
自 ....
『平行線』
とおくで
銃声が泣く
この手と
隣り合った君の手は
こんなに近くにあるのに
ものすごく遠い
銃声が響きわたる
この街の片隅の
四角い空は ....
私がまだ21か22だった頃
燃やすゴミ用の袋を入れている袋は
果たして燃やすゴミなのだろうか?
なんてことはどうでもよかった
(なのに、ナーゼ
歯をくいし、バーリー、
バリーマニロウ・・・ ....
1893 1894 1895 1896 1897 1898 1899 1900 1901 1902 1903 1904 1905 1906 1907 1908 1909 1910 1911 1912 1913 1914 1915 1916 1917 1918 1919 1920 1921 1922 1923 1924 1925 1926 1927 1928 1929 1930 1931 1932 1933
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.17sec.