カーテンに包まれ透明人間
やや乾いた
風がない
夜空のなかで
Schubertの楽譜から
不思議な音が響く
一瞬のあいだに
戦争写真家が撮影した
たった一枚の写真が伝える
真実みたいに
部屋中に澄みわたる
....
その日私は夜と昼の間に降り立った
るこう草の紅い蔦のこみちをゆくと
灼ける陽光と胸にすうっと染み入る九月の風が
わたしを空から遠くした
蕾をつけた朝顔にも唐突に終わりは来る
細いトンネルを抜 ....
和音が欲しい
もっとピンと張った和音を
青空にとけこむような
和音が欲しい
ハーモナイズ
ハーモナイズ
その時
私は
風よりも風
雲と一緒に
どこまで流れていこう
夕暮れ空の下
夏風吹く土手の上
君がわーわーと泣く
僕は慰めるに慰められなく
オロオロとしていると
段々悲しくなって来て
ホロと涙が零れたら
もうお終いで
泣き出してしまった
君は一 ....
目眩のするような暑さが
身体中の水分と思考能力を奪う頃
この街の葉の緑は
あのとき忘れてきた
大切なアルバムの1ページ目に
相応しかったと気付いた
みんなで語り合った
中野の喫茶 ....
傷が裂ける 裂けたら処置
その処置が失敗することは 案外多くて
そんな時 相手も失敗していたりする 難題だけど こんなに単純
警部、ターナー警部!!
なんだ騒々しい
また、例の二子玉川とか言う奴が
現場を見せて欲しいと言って来ているんですが
来ているんじゃない、来てもらったんだ
やあ、ようこそ来て下さいました
い ....
あなたと私と
彼女は
私を真ん中にして
つながりそうで
つながらない血筋
それなのに
なぜこんなにも
目鼻立ちが
風情が似ているのか
誰もが認めるほど
あなたと私と ....
正義の上で踊っている我々はどこへゆく
世の中のクレーマーは正義漢だと自分で勘違いしている者が多い。
自分のけちな利益のために暇な時間を使って執拗に抗議しているのが現実的な評価である。し ....
ところによって青い空
何か聞こえたような気がして
振り返っても何もない
耳がとんがりすぎていて
鳴ってもないものを
聞くことがある
くだものを買った帰り道
紙袋に入らないものが
....
痛い!
といわれて爪を切り
やっぱり痛い!
というので全部剥がした
こわっ!
というのでもっと剥がしたら
絶対無理!
と言って服を着て出て行った
タクシーを拾って帰っていった
絶 ....
ひとめ あなたに会いたいです。明日 とうとう起動します。
あなたは いかがお過ごしでしょうか。
私は、ようやく 明日 起動します。
わたしは アルバムを見ながら 学生時代に書いた日記を読み返して ....
誇ってみなよ。
いやらしく垂れた細い目も
ニンニクみたいなデカ鼻も
キスが下手な薄い唇も
いつか バッタの足をちぎった
残酷な左手も
エッチなことばかりしてる
....
だだっ広い公園の真ん中で
ちょうど一人が座れるくらいの距離をとり
ベンチに座る
身を硬くしているよう
生まれて初めてラブレターを頂いた
白く上質な便箋とインクのしみ
私の中心に落とし込 ....
割り切れたなら
気持ちがすっきり
それは事実
だけど
割り切れないことは
気持ちを強くしてくれる
それも事実
割る側を責めたり
許したり
割ら ....
140902
秋のニューモデルを陳列中
流行色系統を中央に添えて
水玉模様も少しだけ
今年の流行はスリムでしなやか
最高速度より燃費と飛び心地
安全性は ....
青い空が広がる
絶好のボランティアデイズ
晴れ、ときどき孤独
フェイスブックは
今日もだれかれ楽しそう
私
どうかな
書き込む話題もないし
晴れ、ときどき孤独
ー 行方不明 ....
こども達の寝息が
なんとなく
聞こえることの幸せ
踏ん張る
もひとつ
踏ん張る
「ずうぐんいわんふのきょうていねんこうはあでぃまっ」
「ぬひゃったいねんこうてぃてまっ」
という吉田おぼお氏の証言を紙面で取り上げ
その後のきょうていねんこうブームの火付け役となった
あさし新 ....
夜、キミのそばで 風が止んだ、そして
夜、君のそばで風は止んだ・・・ そして
夜、貴女の傍らで ふと風は止む、そして
夜、キミの側で風は止む、僕は ....
ゆりはとおくかなしい
まじわりはとおい
うつくしいころも
しろくはえるそれを
すっぽりとすてる
まじわりをしなくても
ちるとはいえないのだ
そう しんは はな ....
かつて
どこかで読んだ
斧はおちんちんの隠喩
その発想はなかったし
すぐに忘れた
私の斧は
君に
エノキと
言われてきたから
思い出したのは
借りてきた
オードリーのDV ....
電源切れた画面真っ黒で背景の怖いの映した。
イノセントボーイアンドガールけんけんぱで
脳内の神経伝達物質が焦げて人格が変わって
汚い水槽からペットの亀の頭から食べた妄想。
つま ....
秋の妖精が街道をつつんでいる
9月の雷が遠くむこうにひかっている
ぬるい風に冷たいもんがまじっている
秋の妖精が街道をつつんでいる
地球はだれのもんでもない
だれとは ....
知っている?
生と死の間は
死なないと通れないくらい遠い事を
知っている?
1と0の間は
無限だという事を
僕は一だ
しかしそれは一瞬の事で
所詮は現在という
た ....
君の言い訳の言葉に
のりーしろを作った
もっと本音を言っていいんだよ
紅茶を入れるから
夜は始まったばかりだ
ここにいてもいい
なんて言葉は卑怯
選択を奪え
ここにいていい
と言葉にしろ
も、がいらない
そんなやさしい主導権はいらない
ここにいなくてもいい
も、も、も
もももももも
ももも ....
ねぇ
マナティの肉は
美味しいんだって
だからマナティは絶滅しそうなんだ
みんな食べちゃうから
美味しいって意味は
世の中に貢献してるってことだよね?
貢献してる順番 ....
‘帰っていけばいいよ’ 風は囁く
蝉の亡骸を無造作に 転がして
叢の端に 吹き寄せた月夜
またひとつ失った 夏の終わりに
冷え始めた孤独は
あたしを そっとしておいてくれない
....
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