薄闇の中に残された
       一つの林檎から

向かい合い互いの髪を切った
鋏で剃刀で鑿で鋸で

欲深く嗜好を相手に負わせ続けた 
二体の異形は言葉を上擦らす

「わたしたちは互 ....
鳥のように飛翔できるつばさがない
   けもののように駆ける脚力はない
魚のように遊泳できる尾びれもない
無為無能の俺はやっといま気がついた
 ....
明るい窓辺に咲く花は
それを誇りに思うのでしょうか

小さな日陰に咲く花は
それを恥だと思うのでしょうか

ふたつの花に問うたなら
まったく同じく答えるでしょう

肯定ではな ....
ねむる ねむる

水槽のなか

金魚のウロコを夢にみながら

ねむる ねむる

私のなかに誰かが水をはっている

気化熱の実験ですか?

夢のなか 夢のなか

 ....
あなた、あなただけは
ここで生きて
私と離れるためよ、気づいて

たとえ何百年と会えなくても
私たちはきっと大丈夫って
あなた言っていたから

待ち続けるのは慣れっこよ
 ....
私がたいせつにしている彼女から来た手紙と葉書の束
百年後には、彼女の全集を編もうとする出版社が
血まなこになってさがすかもしれない
それまで朽ちずにいるだろうか、この世から消えずにいるだろうか
 ....
晴れだ

汚れた車を洗おうと
バケツに水を汲み運ぶ
曲がり角で
バケツが少し回転する
バケツの小さな遠心力が手に伝わる
あっ
懐かしい感覚
身体に染み込んでいる楽しい感覚

 ....
雨上がり傘は思いがけずに閉じる
嫌えば嫌うほど何故か奴には出会ってしまう
回り道をする
すると信号機で親子連れの奴に出会ってしまった
互いが無視をした
……どうしてなんだろうな
と ....
つゆぞらの
車窓にぴしゃり
みずのゆめ
ふいに気がついた
目のあった
エレベーターの鏡に映る
水の目をしたあたし
着替えた綿の白シャツの
まとわりつく
抱擁の感触  ....
さとうとともに
ながしこむ
ひげんじつ
とうぶんは血にまじりあって
あたしを死にちかづける
それでもいい
と影がいう
夜毎夜毎
とうぶんを測ってくれと
さしだす魔女 ....
溶け合って生まれる奇跡

ある日あなたに出逢った
同じタイミングで
溶け合った愛が今を創り出す

自然体でいればストレスはない
余計なことを考えることもなくなる

ただみんなと ....
ペロペロにイイねと君が☆入れて7月4日はクンニ記念日
(ちつのひだ嘗子)

臭いも味も関係ない
ただ、貴女を喜ばせるために
ひたすら嘗め続ける
例え
自らの命を犠牲にすることになっても
 ....
心を込めても
君に届かないのなら
無いものと一緒だわ。
ミモフタモナイけれど
ソレが現実だわ。

愛を語っても
最後に嘘になるのなら
ペテン師もご苦労様。
約束なんて
ソンナものだ ....
海を見渡すと
決まって悲しくなる。

波の音が
泣き声に聞こえるから。

砂の色が
灰の中のようだから。

けれど私は海を選ぶ。

波の音も。
砂の色も。

ただ広い海 ....
それ以上近付かないで。


きっと抱きしめてしまう。
あの不安定だったひととき
この人のためなら
自分が持っているすべてを
投げ打っても構わないと思った

自分はこの一時、血迷っているだけなんだろうな、とは気付いていた
一晩も経てば、正気に戻 ....
<判断基準>
なんだかんだでみんな
勝てる相手にしか
殴りかかったりはしない

そうでなかったあなたが
当たり前のような顔をしているから
おかげですべてがまぶしくなる。




 ....
月光に色彩を失った体温がナイフを研ぐ
知恵は分裂と融合を繰り返し
情欲に肥大した心が沸騰している
突出した眼が揺れて
生じた眉間の隙間にナイフが潜り込み
矛盾にゆれる知性を切り裂いていく
 ....
あなたが噛んだ
大陰唇が痛い
甘噛みされると
感じちゃうから
あなたの好きに
させてたけれど
鏡を跨いで
写した私は
確かにあなたの
歯形がついてた

スアレス
おお、スアレス ....
発狂した人々は

いつも正義面するものだ

自分の中に悪を感じていない者は

たやすく「正義」という名の悪に

落ち込んでしまう

見よ、彼らの陽気な事

彼らの浮かれた、はし ....
結露した鉄管を登ると
冷気の上がる自家発電の貯水層があり
ミンミンゼミは狂いながら鳴いていた
夏はけたたましく光りをふりそそぎ
僕たちはしばしの夏に溶けていた
洗濯石鹸のにおいの残るバスタオ ....
ずっと暗い中生きてきたからこその
解放された気分はどうですか
光はさぞかし眩しいでしょう
誰かの体温に触れれば離れられない
健やかに息のできるこの世界

でも、でも

 ....
「ウイグル帽は止めとけ」
砂漠の砂と陽に焼けた案内人は言った
空港の前の道路に立っていた兵士が
死んだ伯父の口調を思い出させる


「殺せ」
そう言われたんや
粗末ななりして、笊持った ....
{画像=140712005301.jpg}





あれは5月の終わり
小学生のぼくは
一人で仲間から離れ
体育館の横の鉄棒の側の
紅いダリアに見入っていた



転がり ....
「何故」と「どうして」が泳いでる部屋の中、一日はまたなに一つ進行せずに過ぎてゆく、仰向けに横たわった俺はまるで、生きながら土葬された哀れな亡骸のようだ、ソリッドなギターロックが .... うぬぼれやだったわたし
完璧だと思っていた私

だれも居ないところに、きみが来て

完全だと思っていた私
敵などいないと思っていた私

ときどき見るねと、きみが来て

すべてから解 ....
追いつめないで

追いつめ過ぎないで

かすかな居場所は残して

追いつめないで

深追いはしないで

逃げ道がなくなると

自分を抹消するしかない

逃げ道を残して

 ....
夜毎訪れるセピア色の光景にふと吐息を漏らす。
奪われてゆく時間の中では全ての音色が透明だ。
物語は夢と現の境を行き来して
真夜中の扉をけたたましくノックする。

頭の中から幾つ ....
  わたしの心が
  くらげのかたちになったら
  会いにきてくれますか



  手のひらに月をすくい
  くちびるを歌でみたし
  むかえにきてくれますか
  わたしの心 ....
美しく澄んだ
限りなく静かな湖
透き通った水は
陽の光を揺らし
底まで見渡せる

風が漣を踊らせて
木の葉が船のように浮かぶが
そこには誰もいない
そこには何もいない

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
反愛ただのみきや16*14/7/12 20:34
残された時空(一)信天翁214/7/12 19:54
等号千波 一也314/7/12 19:34
睡魔月形半分子314/7/12 18:40
きづいて瑞海214/7/12 18:11
ぶっつけ未詩 3Giton2*14/7/12 16:45
遠心力と太陽とichiro...11*14/7/12 16:32
Mは消極的なストレスアラガイs7*14/7/12 16:11
『水』あおい満月514/7/12 15:22
『懐中時計』214/7/12 15:14
溶け合う夏川ゆう114/7/12 14:28
クンニ愛花形新次114/7/12 14:00
ミモフタモナイ。永乃ゆち3*14/7/12 13:34
海を選ぶ。4*14/7/12 13:22
パーソナルゾーン2*14/7/12 13:14
誠実と暴挙の交差点クナリ9*14/7/12 10:49
判断基準 など四編4*14/7/12 10:47
寒い夏の情景イナエ11*14/7/12 10:28
歯形の思い出花形新次0+14/7/12 9:36
服と裸yamada...314/7/12 8:26
夏休み山人8*14/7/12 7:33
明暗瑞海4*14/7/12 6:53
荒野にて山部 佳414/7/12 0:53
想い出 / ゴム鞠毬は暗がりを跳ねて落ちてbeebee23*14/7/12 0:52
ガラスの銃創ホロウ・シカ...2*14/7/12 0:40
うぬぼれやだったわたし水素1*14/7/12 0:38
逃げ道佐白光314/7/12 0:36
ソリテュードヒヤシンス16*14/7/12 0:18
わたしはくらげ草野春心814/7/12 0:17
凍月3*14/7/11 23:51

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